
国境(下)
黒川博行
文春文庫
そう。こんな本が好きなんだ。
「楽園のカンヴァス」という本があります。アンリ・ルソーという画家のお話で、私が一番大好きな本です。もともと絵画に特に引かれる所は無かったのですが、読んでいくにつれて、どんどん美術への感心が強くなっていくのを感じました。 今回読んだ「国境」は、北朝鮮を舞台に、取られたお金を取り戻すお話。これもまた、どんどん引き込まれていきました。 普通に生活していたら全く触れることのない北朝鮮という国を舞台にした物語。やはりこういう別世界のお話が一番面白い。あらためて、そう感じさせてくれる本でした。もちろんしっかり取材して書いている本だからこそ感じる事だと思いますが。
1投稿日: 2016.11.08
最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵
椹野道流
角川文庫
さらっと読めるBGMの様な作品
特に引き込まれる所もなく、重くない。まるでBGMを聞いている様にさらっと読めてしまいました。泣く所も有りませんでした。 読み易い本だったので暇潰しにはなるかと思います。
2投稿日: 2016.09.07
ラッシュライフ
伊坂幸太郎
新潮社
徐々に物語が交差していく。
複数の物語が同時進行していく。物語が進むにつれ、それらが少しずつ交差していき、徐々に全体像が浮かび上がってくる。 登場人物のそれぞれの心情が非常に深く描かれている所は感心しました。また、ひとつひとつが非日常的な物語なのに、更にそれらが絡み合い、なんとも言えない不思議な世界がつくられていく様はそこそこ面白かったです。しかしながら、そんなに引き込まれもせず、なるほどなるほどって感じでした。
1投稿日: 2016.08.21
その女アレックス
ピエール・ルメートル,橘明美
文春文庫
タイトル通り、その女アレックスが、どんな女かというお話。
少し書くと、すぐネタバレになる話なので、言葉を選びつつ書きますが、まず、心に残る話です。人によってはこれを深いという人もいるかも知れませんが、後味悪いという人の方が多いのではないでしょうか。そして少し消化不良に感じました。 この本で私の心に残ったのは"真実よりも正義"という事くらいでしょうか。。。。
1投稿日: 2016.07.22
楽園のカンヴァス(新潮文庫)
原田マハ
新潮文庫
こんな素晴らしい本があったなんて。。。私の好きな本ランキング1位です。
絵画の研究者の物語と、画家ルソーを取り巻く物語。この時代を分けた二つの物語が融合して2重の感動をもたたします。 この本を読んだ人は、だいたいルソーに興味が湧き、美術館に行きたくなるようです。私もその一人です。
2投稿日: 2016.07.09
64(ロクヨン)(上)
横山秀夫
文春文庫
一言一言が深い。
64「ロクヨン」上・下読了。 まるで名人戦の一手一手を思わせる深い一言一言にこの作家の凄みを見た感じです。上巻の半分位から急に引き込まれた感じです。今まで読んだ中で一番かもしれません。
0投稿日: 2016.06.12
