
メタルギア ソリッド サブスタンスII マンハッタン
野島一人
角川文庫
ゲーム完了でネタバレ状態で読んでも面白かった
ファントムペイン(評価済)、サブスタンス1(未評価)に続き3作目を読破しました。 ゲームは10年程前に終了した状態から読み始めました。このシリーズ全般そうですが、この作品はネタバレで面白さが失われる要素が終盤にあるのですが、読者がネタを知っていて読むことを想定していたのか、ネタの部分はうまい具合に描写されていました。また、雷電の心の内はゲームではあまり表現されていなかったと記憶していますが、こちらでは少し明確に書かれています。ゲームの方法だと各人がいろいろ解釈できる一方、小説のようにすると確定してしまうところがいいのか悪いのかは読者次第かと。 残念だったのは、このシリーズの定番の途中のボス戦がゲームと比べて随分薄く書かれていた点でしょうか。1やファントムペインでは感じられなかったことなので、残念でした。関連シーンでは、読者の皆さんが戦っていた時の映像をオーバーラップさせることをオススメします。 サブスタンス1で「僕」と言っていた人とこれら2作品の主人公二人(スネークとオタコン)の繋がりは、ゲームには無い要素の一つとしてよかったです。
0投稿日: 2017.09.03
メタルギア ソリッド ファントムペイン
野島一人
角川文庫
ゲーム後に読み、話を整理できました
ゲーム中は頭に血が登ったりしてぶつ切れになっていたストーリーを、これを読んで整理できました。また、小説ならではの描写は、普段小説を読まない私でも引き込まれました。 ただ、ゲームの忠実な小説ではないので、細かな設定は異なりますので、そういった違いは目を瞑る必要あります。 ネタばれになるので詳しくは書けませんが、あの人との別離のシーンは泣けました。ただ結末が明白に書かれているので、その後の「もしかして」が断たれてしまい、残念です。(ゲームはもしかしたらしいですね。) あと、ゲームではあまり描かれていない、リキッドのその後なども描かれていて、ゲームの何か締まらなかった感は感じませんでした。 監督のあとがきは一読の価値ありです。
6投稿日: 2015.12.02
