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kazunoriaoyagiさんのレビュー
いいね!された数13
  • 博士の愛した数式

    博士の愛した数式

    小川洋子

    新潮社

    美しいのは数字、それとも心?

    数学なんてキライ・・・  私もそうでした。数式なんてむずかしいし・・・なんて思っていてもこの本を読むと数の美しさと人の心の美しさがマッチしてきて、まるで生き物のように思えてくるから不思議です。気難しい博士の純粋な部分に触れたとき、深い感動が味わえるでしょう。

    1
    投稿日: 2014.08.04
  • 舟を編む

    舟を編む

    三浦しをん

    光文社文庫

    変人と思われても

    最高のものを作るためには、周りの雑音は一切関係がないのですね。辞書作りは芸術なのだということを思い知らされました。ひとつひとつの言葉を心から大切にする人たちの気持ちがひしひしと伝わり、読後には自分の言葉や文に対して責任と慈しみを感じることができます。そして自分にとってのライフワークは何か。ということを改めて考えてみたくなる作品です。ひとつのことに真摯に向き合う素晴らしさ、純粋な行動の美しさを是非感じとってください。

    2
    投稿日: 2014.08.04
  • 給食のおにいさん 進級

    給食のおにいさん 進級

    遠藤彩見

    幻冬舎文庫

    成長した「ささめ」おにいさん

    多感な子どもたちと接する中で前作以上に細やかで味わいのある給食調理に向かう調理員「ささめ」。自分の周りを観察しながらも自分自身が成長していく様子が柔らかなタッチで描かれています。「ささめ」と共にまわりの人間の変容も清々しく描かれている秀作です。

    3
    投稿日: 2014.08.04
  • 宇宙兄弟 心のノート 「メモしたくなる言葉たち」

    宇宙兄弟 心のノート 「メモしたくなる言葉たち」

    小山宙哉,モーニング編集部

    講談社

    本棚には置かずに

    机の上に辞書とともに置いてあります。手にとって好きなページを開けば、そこにはいつも勇気をもらえる言葉が・・・宇宙とか興味なくても夢をあきらめたくない人とかおすすめ・・・電子書籍のレビューになってなかったですね。

    2
    投稿日: 2014.07.13
  • ドイツサッカーマガジンKAISER(カイザー)vol.1 ドイツ降臨。日本代表はドイツで強くなる。

    ドイツサッカーマガジンKAISER(カイザー)vol.1 ドイツ降臨。日本代表はドイツで強くなる。

    秋山光次,藤江直人,北川外志廣

    ビヨンドブックス

    クラマーさんを知っていますか。

    クラマーやバイスバイラー、日本と深いつながりがあるこれらの名前を知っているならドイツのサッカーのすばらしさもわかっていることでしょう。ドイツ選手の精神的な強さの秘密をぜひ学んでほしいですね。(ゲルマン魂) 

    1
    投稿日: 2014.07.13
  • 赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝

    赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝

    石田衣良

    文春文庫

    爽快な読後感

    IWGPを読んだことなくてもマコトの人柄がよくわかる作品。ギャンブラーの心理描写が秀逸です。

    0
    投稿日: 2014.07.13
  • トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険

    トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険

    マーク・トウェイン,大久保博

    角川文庫

    これぞ名作

    「トムソーヤの冒険」の単なる続編と思ったら大まちがい。トムにくらべて、正直で、不器用で、世渡りがうまくないハックに感情移入しながら、あるときは自分の差別的な考えに向き合わせてくれたり、自分の気持ちに正直に生きていく大切さと感じたり、物やお金にとらわれない生き方を見直したり・・・読む年齢によっていろいろな感動が味わえる傑作!

    3
    投稿日: 2014.07.13
  • 県庁おもてなし課

    県庁おもてなし課

    有川浩

    角川文庫

    各県の役所関係者に読んで欲しい

    みんなが何を求めているのか。観光関係の人だけでなく、民間感覚が欠けている職場の方々へ。そして自分の仕事に行き詰まっている人へ。人とのつながりを深く考えさせられました。そして高知県の自然の美しさを背景にさわやかな人々が躍動感いっぱいに描かれている秀作です。

    0
    投稿日: 2014.05.31
  • 給食のおにいさん

    給食のおにいさん

    遠藤彩見

    幻冬舎文庫

    こどもに関わるすべての人に

    給食の調理員の佐々目(おにいさん)の目から見た子供たちが抱えている様々な問題。それをあたたかい愛情でつつむ周りの大人たち。あたたかく、感動的なストーリー。

    0
    投稿日: 2014.04.27
  • ルーズヴェルト・ゲーム

    ルーズヴェルト・ゲーム

    池井戸潤

    講談社文庫

    テレビみなくても

    いつもドラマ先行で読む人が多いけど、ドラマ知らない人も純粋に楽しめますよ。

    1
    投稿日: 2014.04.27