nohalarさんのレビュー
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作家小説
有栖川有栖
幻冬舎文庫
これが物書きの世界!?
有栖川作品としては珍しく、ミステリではなく、作家を中心とした短篇集。とはいえミステリというか、ショートショートというか、世にも奇妙なというか、筒井康隆的というか、そういったテイストが随所に盛り込まれており、とにかくあっという間に読み終えられる作品。冒頭の「書く機械」にはありえないと思いつつもゾクッとさせられ、「奇骨先生」では出版界の構造的な問題に頷かされ、最後の「夢物語」はふわっとした読後感とともに、狐につままれたようなラスト。作家&学生アリス以外は初読だったが、こういうのもたまにはいいな。
2投稿日: 2015.09.02
ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件
七尾与史
幻冬舎文庫
なかなかのぶっ飛びっぷり^_^;
来週からドラマが始まりますが、なんとか1作目の読了が間に合いました。どこまでドSなんだろうと思ったけど、ドSというか、とにかくぶっ飛び過ぎ^_^; 殺人現場が大好きで事件解決は二の次。現場でニヤつくだけならまだしも、死体の歯や爪を持って帰るとかって、半ば犯罪でしょ・・・。 でも警察のお偉方の娘だから誰もなんにも言えない。その上千里眼的な推理力を持っている(けど、それを自分では明かさない・・・)というトンデモキャラ。これホントにそのままドラマ化できるの、などと無駄な心配をしてみたり・・・。
0投稿日: 2015.04.01
