読む方も警戒してるというのはあるんですが、イニシエイションラブのようなスッキリとした『やられた感』がなかったかな。

映画を見て、最大のポイントである結末を知った上で、敢えて原作も読みたくなりました。 いい具合に映像が頭に残った状態で、より詳細な描写や映画では割愛されてたエピソードが頭の中に絵として浮かび、結末をわかっていても、いや、むしろわかっていた方がその巧妙な構成を目の当たりにでき興味深く読めました。 更に、ネット上にはいくつものネタバラシサイトが、より詳しい解説もしてたりして、一粒で３度くらい美味しいおもいができた作品です。 あまり推理小説など読まない私としては、一見、チープな恋愛小説の裏にある巧妙な仕掛けに感心、世代のドンズバ感もあいまって、思いがけず絶賛です。