正伝を既刊十七巻まで読んだ後で、異伝を読み出したので 当初は公家になった竹若丸に違和感を感じた。 しかし読み進むにつれて、正伝に負けない世界感となり、 正伝と異伝は裏表、互いに胡蝶の夢ではないかと思えてきた。 特に、正伝での春齢王女、異伝での小夜、 こちらの世界では縁のなかった彼女たちとの邂逅が面白くもあり、哀しかった。

以前、紙の書籍で（全三巻）持っていましたが、地震が原因で廃棄しました。 他の方も言及されていますが、続刊を熱望します。 やはり『十三号独房の問題』がないと、芯が外れているようで。

横溝作品殆ど購入した後でなんで今頃「解説」入りを出すんだよ！ 「魔女の暦」と「夜の黒豹」は杉本氏のイラスト違いだから、 まだいいけど……

横溝作品、殆ど購入した後で、なんで今頃 「解説」入りを出すんだよ！

墨野隴人シリーズ最終巻。 当時の社会情勢が、シリーズ全体を貫く大きなトリックを生み出した。 真相を知った時の驚きを最大限にするために 本作を読む前に、他の高木作品を読んでおくことをお薦めする。

電子書籍の人形佐七は他の会社から配信されてたけど、文庫本と比べても未収録作品が多かった。今回完全版という事で、文庫にも未収録だった作品を見られてとても嬉しい！でも、価格が痛い……後で安価な文庫版が出たら泣くぞ。

13巻の結びを読んで当然これで完結と思いきや嬉しいサプライズ。本を読んで泣きそうになったのは何年ぶりだろうか。13巻までのストーリーはこの巻を読むための序文と言いきりたい。