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血の轍
相場英雄
幻冬舎文庫
警察組織の描写に優れるがストーリーのプロットが弱い
時事通信の元記者だけに警視庁の組織、隠語、施設などについての描写に説得力があり、登場人物の描写も警察関係者については特に冒頭部分においては緻密で、物語に引き寄せられる。反面、事件の大きな構造、犯人の人物像と動機では、今一つ「チンマリ」した話のように聞こえ、説得さに欠ける展開。中盤以降は話のスケールが小さすぎて、登場人物の階級に見合う話になっていない印象。中盤までは星4つだが、後半から2点という感想である。
0投稿日: 2016.09.19
