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  • サイコろまんちか(1)

    サイコろまんちか(1)

    小出もと貴

    マンガボックス

    心理学をアクセントにしたギャグ漫画

    マンガボックス連載で一番楽しみにしている作品。 心理学ネタを軸に話を回し、思春期特有のイタさをえげつなくギャグにしています。 爆笑するような漫画ではありませんが、毎回安定して笑えます。 マンガボックスでの掲載順から話の並びが替わっていて、前日譚も番外編(CASE000)になってます。 単行本限定の書き下ろしも一話入ってます。

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    投稿日: 2014.09.05
  • ヤマケイ山岳選書 地形図の楽しい読み方

    ヤマケイ山岳選書 地形図の楽しい読み方

    今尾恵介

    山と溪谷社

    面白い!!

    地形図に関する色々な話。すごく面白かったです。 登山や旅行で地形図にある程度親しんでいる人向けの本で、ちょっと地形図について勉強していみたいとか、読図を覚えたいといった目的には合わないと思います。 2002年〜2004年の連載をまとめたものなので「昔の話」になっているものも多い(2013年に2.5万図が改訂されたばかり)ですが、気にする必要は無いと思います。

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    投稿日: 2014.09.05
  • メディアの苦悩~28人の証言~

    メディアの苦悩~28人の証言~

    長澤秀行

    光文社新書

    軽め

    新聞・テレビ・広告・ネットなど各メディア関係者、計28人へのインタビューと著者のコメントで構成されています。 読んでて退屈な章もありますが、現在各メディアのトップが何を考えているのかざっと把握できるのはいいと思います。 ただ本当に「ざっと」と言う感じで新しい知見はあまり得られませんでした。

    0
    投稿日: 2014.09.05
  • もうダマされないための「科学」講義

    もうダマされないための「科学」講義

    菊池誠,松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸

    光文社新書

    科学者にも読んで欲しい

    1章がニセ科学の概説、2章が科学の線引き問題についての解説と提言、3章が科学を伝えるメディアの問題、4章が科学技術コミュニケーションの歴史と課題、といった内容です。 付録では震災後登場した放射線に関連するデマを紹介していて、荻上チキ(それぞれの章の前書きを担当しています)が『東日本大震災の流言・デマ』で言っていた「流言ワクチン」ですね。 それぞれの章は独立した講義を元にしたものですので、どの章から読んでも問題無いでしょう。 どの章も参考になる部分がたくさんありましたが、個人的に一番得るものが多かったのは4章でした。 特に、人々にリスクの大きさとして認識されているのはリスクの「受け入れがたさ」である、という指摘には確かになぁと思いました。 行政や科学者がここを理解しないと平行線の議論になってしまうんでしょうね。

    2
    投稿日: 2014.09.05
  • 検証 東日本大震災の流言・デマ

    検証 東日本大震災の流言・デマ

    荻上チキ

    光文社新書

    震災時のデマが読みやすく整理・分析されている

    流言・デマに惑わされにくくなるために具体的な事例を知ろう、という本です。 著者はこれを「流言ワクチンを摂取して流言に対する免疫を高める」と表現しています。 感染症とのアナロジーで、皆がワクチンを摂取することで感染症(流言)の広がりを抑えよう、ということですね。 東日本大震災に伴って(ネット上に)登場した流言について具体的に紹介・分析していき、その中で代表的な流言の型やモデル、対策の紹介をする、という構成で、それぜれの事例の紹介は非常に丁寧です。 序章で著者は、個人のリテラシーの底上げだけ議論してもしょうがない、弱者が存在していることを前提とした対応・システム作りが必要だ、と述べていますがその辺の提言がほとんど無いのは残念でした。 この本自体はあくまで個人のリテラシーの底上げをするワクチンでしかないので、例えば皆がワクチンを摂取するような仕組みをどうやって作るか、みたいな話が欲しかったです。 …と思ったんですが、これ、震災発生から二ヶ月で出版されたものなんですね。びっくりしました。それならしょうがないというか、二ヶ月でこういった本が作れるというのは素直にすごいなと思います。

    1
    投稿日: 2014.09.05
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

    傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

    夏井睦

    光文社新書

    ひどい

    何年か前、酷い靴ずれが出来た時に人に勧められて湿潤療法を試しました。 確かに痛みが少なく早く治った気がしたので興味を持ち、読んでみました。 湿潤療法の理屈は分かりました。 が、冒頭からずっと「通説に疑問を持たず権威に追従する馬鹿な医者ばっかり」「自分はパイオニア」という記述で溢れかえっていて、うんざりします。 また、必要とは思えない(かつ不適切な)例え話も多く、とにかく冗長です。構成にも疑問を感じます。 以下のような、適切でなかったり的外れと思われる記述や乱暴な議論が多いです。読み進める気力が段々失せていきました。 ・パラダイムの説明・紹介(「このように、根拠はないのにその時代の誰もが信じていること」[第5章ラスト]や第9章) ・新しい治療法に対し慎重な態度をとることを「道を歩いたら迷うかもしれないから歩かないほうが安全だ、という考えだと思う」[第4章第5節] ・ゲーデルの不完全性定理を紹介して「医学の問題を医学で解決するのはおかしいことになる」→「私は医学書も医学論文も読まなくなった」[第4章第5節]

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    投稿日: 2014.09.05