久しぶりにシャーロック・ホームズを読みました。ホームズが謎を解き明かしていくところは、絡まった糸がきれいにほどけていくようで、とても痛快です。時間を忘れて最後まで一気に読んでしまいました。 作品の最初のところで、ホームズとワトソンが初めて出会い一緒に住むようになるいきさつがあって、ホームズの原点という感じがします。 ぜひ一度読んでみてください。

本のタイトルにある通り、今から「さかのぼって」見る歴史である。これまでの歴史は時間軸に沿って見るものだったが、この本で語られる歴史は常に今とのつながりを意識して書かれている。本書では、戦後のいくつかのターニングポイントに焦点を当て、そこから今につながる流れを解き明かしていく。新しい発見ができる良書である。

著者は言う、「ここにいること、生きつづけることに、理由が必要になった。すくなくともじぶんが納得できる理由が」と。しかし、本書にその明確な理由は書いていない。したがって、生きている理由（死なないでいる理由）を知りたい人は、この本を読まないほうがいいかもしれない。本書は、著者とともに歩みながら、いろいろなことを考えさせられる本である。分かりやすい答えを出さず、真摯に考え続ける著者の姿勢に感銘した。