能力があって美形だが性格に多少難有りな男子がドジッ子気味のヒロインの面倒を見るという作品。 「神様始めました」に近いかな。こっちは悪魔だけれど。 まあ，現実社会にこんなシチュエーションはあり得ないのであくまでもファンタジーですね。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作，先月映画も公開された。 タイトルに似合わないよれよれの格好で西田敏行が指揮台に上がる映像をテレビでちらっと見て，何だこれは…，と思っていたのですが，その原作がこれなのですね。 作者は自らピアノも弾くと言うことで，クラシックへの造詣も深く，それが物語に厚みを加えています。運命の冒頭の指揮の描写などは大変に興味深い。 オーケストラものなので登場人物も多く，個性的な人間関係が複雑に絡み合っていくというのはよくありそうなパターン。 天道はマエストロと言うより，万事に通じる仙人か。 残念なのは，擬音が書き文字でなく活字なこと。内容はおもしろいのに一気に冷めます。

タイトルはジミコイですが，女子がキャアキャア騒いでいて消して地味な内容ではありません。 よくある学園ラブコメ。あっという間に読了。

一言で言えば，ツンな雄を力尽くで言うことをきかせるという話です。 普通は有閑マダムと若いツバメなのでしょうが，貧乏女子高生と齢数百年の物の怪の組み合わせです。 １巻は多少ホラー的要素も入っています。 まだ，鴉も蛇も出てきませんが，話が進むにつれラブコメ化していきます。 ところで，ナマズってガチッと歯を鳴らすんでしょうか?

フルカラーできれいです。 あまりエロを期待して読むと欲求不満になるでしょう。 夫婦仲良しでいいですねというマンガです。

｢女の子のかわいさをお楽しみいただく漫画…」が決まり文句ですが，女流落語家は女の子のカテゴリーにはいるのでしょうか？もうちょっと薹が立っているようなイメージが…もとい，子なんて言っては失礼なような。 ある程度落語の知識があった方が楽しめます。「犬は練習用」なんて初めて知りました。 親切にも巻末に解説がついています。