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best-mtさんのレビュー
いいね!された数17
  • 生き方は星空が教えてくれる

    生き方は星空が教えてくれる

    木内鶴彦

    サンマーク出版

    是非はともかく、著者の臨死体験談は面白い。

     信じる、信じないは別として、著者の誠実さは感じられる。死にゆく者の生き方のヒントがここにあると思う。「『臨死体験』が教えてくれた宇宙の仕組み」も面白いですよ。

    0
    投稿日: 2015.09.26
  • あ・うん

    あ・うん

    向田邦子

    文春文庫

    大人の真の友情とはこういうこと!

    テレビドラマに、映画にもなった。向田邦子の世界がいかんなく結実した作品。中年の男と男の、男と女の付き合い方、生き方が本当に羨ましく、何故か懐かしい気がする。平成の今だからこそ、読んでおくべき作品だ。

    0
    投稿日: 2015.09.05
  • 或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

    或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―

    松本清張

    新潮社

    清張の原点を知る

    清張作品のすべてに通じる”人生の矜持”がここにある。ふと立ち止り振り返る時、その読後感はいつも鮮明に蘇る。

    0
    投稿日: 2015.09.05
  • 博士の愛した数式

    博士の愛した数式

    小川洋子

    新潮社

    文系でも数学の面白さが分る作品

     私はあくまでも理系の人間だが、文系が数学の面白さを知りえる突破口となる可能性大。少なくとも不可思議な数字の世界観に入る切っ掛けとなろう。  「素数」とは、何か途轍もない命題に思え、それはまるで「般若心経」の無限の奥儀のように思えてくる。√(ルート)の可愛らしさも。

    0
    投稿日: 2015.06.09
  • 一流の大人は絶対読まなければいけない 夏目漱石名作一気読み!!

    一流の大人は絶対読まなければいけない 夏目漱石名作一気読み!!

    夏目漱石

    ゴマブックス

    「一流の大人」じゃないが・・・

     なんといっても秀逸は『こゝろ』だろう。友情と恋愛は若き日の甘酸っぱいテーマだった。しかし歳をとるごとに違ったニュアンスが生まれ、クールに見る自分がいる。あと何年生きられるのだろうと思いはじめる頃から、「先生の遺書」の本心がちょっと分ったような気がした。何歳で読もうが、名作に変わりないが。

    3
    投稿日: 2015.06.01
  • 生物学個人授業

    生物学個人授業

    岡田節人,南伸坊

    河出文庫

    8000万種の生物って、ノアの方舟は大変!

     興味のあるところだけでも十分におもしろい。生徒のシンボーさんの奇天烈な発想が生物学を身近なものにした。「癌は必ずしも悪人面してない」ってさ。

    1
    投稿日: 2015.05.30
  • 解剖学個人授業

    解剖学個人授業

    養老孟司,南伸坊

    河出文庫

    ”死の完了”について考える

     落語や論語も飛び出す雑学の面白さは、生徒が南伸坊氏だからなんでしょうねぇ。これはただの解剖学ではなく、好奇心の哲学と云っていい。

    2
    投稿日: 2015.05.30
  • 蜩ノ記

    蜩ノ記

    葉室麟

    祥伝社文庫

    時代小説への入り口には最適。

     映画化もあり、この著者の作品を初めて手にする。まあ読みやすい、文字離れの若者には、この時代小説は比較的入りやすいだろう。しかし何故か主人公に感情移入できない。死へ至る武士の矜持がイマイチ弱いのか、最後まで妙な物足りなさはなんなんだろう。まあ、一応泣かせる話ではあるが。

    1
    投稿日: 2015.05.29
  • 新・がん50人の勇気

    新・がん50人の勇気

    柳田邦男

    文春文庫

    どう生きるべきかを知る

     訳あって手にした本。なかでも米原万里さんに興味があった。どう生きるべきか、その勇気を知る。

    0
    投稿日: 2015.05.29
  • 葛飾北斎 冨嶽2冊セット 『冨嶽三十六景』『富嶽百景』褪せることない日本の美が堪能できる北斎ワールド!

    葛飾北斎 冨嶽2冊セット 『冨嶽三十六景』『富嶽百景』褪せることない日本の美が堪能できる北斎ワールド!

    クールジャパン研究部

    ゴマブックス

    「日本冨嶽」の真髄を満喫!

     三役の「神奈川沖浪」(№21)、「山下白雨(黒富士)」(№32)、「凱風快晴(赤富士)」(№33)が凄いのは当然だが、「甲州石班澤」(№45)もなかなかの傑作、好きだなあ!

    0
    投稿日: 2015.05.29