
生き方は星空が教えてくれる
木内鶴彦
サンマーク出版
是非はともかく、著者の臨死体験談は面白い。
信じる、信じないは別として、著者の誠実さは感じられる。死にゆく者の生き方のヒントがここにあると思う。「『臨死体験』が教えてくれた宇宙の仕組み」も面白いですよ。
0投稿日: 2015.09.26
あ・うん
向田邦子
文春文庫
大人の真の友情とはこういうこと!
テレビドラマに、映画にもなった。向田邦子の世界がいかんなく結実した作品。中年の男と男の、男と女の付き合い方、生き方が本当に羨ましく、何故か懐かしい気がする。平成の今だからこそ、読んでおくべき作品だ。
0投稿日: 2015.09.05
或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―
松本清張
新潮社
清張の原点を知る
清張作品のすべてに通じる”人生の矜持”がここにある。ふと立ち止り振り返る時、その読後感はいつも鮮明に蘇る。
0投稿日: 2015.09.05
博士の愛した数式
小川洋子
新潮社
文系でも数学の面白さが分る作品
私はあくまでも理系の人間だが、文系が数学の面白さを知りえる突破口となる可能性大。少なくとも不可思議な数字の世界観に入る切っ掛けとなろう。 「素数」とは、何か途轍もない命題に思え、それはまるで「般若心経」の無限の奥儀のように思えてくる。√(ルート)の可愛らしさも。
0投稿日: 2015.06.09
一流の大人は絶対読まなければいけない 夏目漱石名作一気読み!!
夏目漱石
ゴマブックス
「一流の大人」じゃないが・・・
なんといっても秀逸は『こゝろ』だろう。友情と恋愛は若き日の甘酸っぱいテーマだった。しかし歳をとるごとに違ったニュアンスが生まれ、クールに見る自分がいる。あと何年生きられるのだろうと思いはじめる頃から、「先生の遺書」の本心がちょっと分ったような気がした。何歳で読もうが、名作に変わりないが。
3投稿日: 2015.06.01
生物学個人授業
岡田節人,南伸坊
河出文庫
8000万種の生物って、ノアの方舟は大変!
興味のあるところだけでも十分におもしろい。生徒のシンボーさんの奇天烈な発想が生物学を身近なものにした。「癌は必ずしも悪人面してない」ってさ。
1投稿日: 2015.05.30
解剖学個人授業
養老孟司,南伸坊
河出文庫
”死の完了”について考える
落語や論語も飛び出す雑学の面白さは、生徒が南伸坊氏だからなんでしょうねぇ。これはただの解剖学ではなく、好奇心の哲学と云っていい。
2投稿日: 2015.05.30
蜩ノ記
葉室麟
祥伝社文庫
時代小説への入り口には最適。
映画化もあり、この著者の作品を初めて手にする。まあ読みやすい、文字離れの若者には、この時代小説は比較的入りやすいだろう。しかし何故か主人公に感情移入できない。死へ至る武士の矜持がイマイチ弱いのか、最後まで妙な物足りなさはなんなんだろう。まあ、一応泣かせる話ではあるが。
1投稿日: 2015.05.29
新・がん50人の勇気
柳田邦男
文春文庫
どう生きるべきかを知る
訳あって手にした本。なかでも米原万里さんに興味があった。どう生きるべきか、その勇気を知る。
0投稿日: 2015.05.29
葛飾北斎 冨嶽2冊セット 『冨嶽三十六景』『富嶽百景』褪せることない日本の美が堪能できる北斎ワールド!
クールジャパン研究部
ゴマブックス
「日本冨嶽」の真髄を満喫!
三役の「神奈川沖浪」(№21)、「山下白雨(黒富士)」(№32)、「凱風快晴(赤富士)」(№33)が凄いのは当然だが、「甲州石班澤」(№45)もなかなかの傑作、好きだなあ!
0投稿日: 2015.05.29
