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図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)
有川浩
角川文庫
物語が大好きな人たちに
これは自分たちの正義を貫き、武器をも持って戦った人たちの物語です。 舞台は現代の日本。ただ違いは「メディア良化法」が成立した社会であるというだけ。合法的に本屋で本が検閲される社会で、高校生だった主人公は検閲の現場に遭遇し読みたかった本を奪われてしまう・・・。その出来事をきっかけに大学卒業後、本を守るために主人公は図書隊に入隊した。ここから物語りは始まります。 主題は軽くはありませんが、有川の文章であること、コミカルに描かれていること、それに恋愛要素とギャグ要素満載なのでとても読みやすいです!戦闘が苦手な人でも物語は十分に楽しめます。恋愛が苦手な人は・・・図書館戦争を読んでみてから考えてください、登場人物は社会人なのに図書館革命(第四巻)以外はそれほど進展しないので(笑) 主人公・郁のまっすぐな「本を守りたい気持ち」と「ある図書隊委員への憧れ」には読み手の心も洗われますし、堂上教官はかっこいいし可愛いです♪他にも個性的で人間味あふれるキャラクターばかりなので一つ一つの事件も面白いですし、キャラ読みもお勧めです。 有川浩の作品の中でも、恋愛あり自衛隊要素(図書隊ですが)ありと最も彼女らしさのある作品ですので、是非、有川浩の世界に嵌ってください!!
2投稿日: 2013.10.23
