
殺人鬼 ――覚醒篇
綾辻行人
角川文庫
相変わらず
スプラッター色が強い作品です。しかし、いつも通りの意地悪が隠されています。その点について、珍しく前書きで、茶目っ気(遊び心)ということを言及しています。 館シリーズのあれとあれ、館以外のあの作品のテイストが入っています。まさに、綾辻先生好みの作品ではないでしょうか。
0投稿日: 2018.03.17奇面館の殺人(下)
綾辻行人
講談社文庫
一筋縄ではいかない
首のない死体、仮面を被らされた参加者等々、ミステリー好きには堪らない展開。 「今回は簡単だ。実はこういうことだろ。」と単純な読者(私)は騙されてしまいます。 綾辻先生には珍しい?本格ミステリをお読みください。
0投稿日: 2017.09.01びっくり館の殺人
綾辻行人
講談社文庫
子供向きではない?
館シリーズ八作目。館シリーズはどの作品も趣向が違っていて、読者を飽きさせない作りになっている。今回は大学生が小学生時代のことを回想するという構成になっている。子供向きに書かれた作品ということだが、これはホラーテイストで、個人的には好みの作品であった。 評価としては、星四つだが、途中、過去作品の決定的なネタばらしがあるので、星一つさげた。 館シリーズは、最初から順に読むことをオススメする。
0投稿日: 2017.08.26フリークス
綾辻行人
角川文庫
人の精神
精神病院の患者を題材にした作品。似たようなテイストが感じられますが、どれも味付けは違います(よくわからないこと言っていますが)。 綾辻先生作品を気軽に読みたい方におすすめ。
0投稿日: 2017.08.02暗黒館の殺人(四)
綾辻行人
講談社文庫
アンフェアな作品
四巻を読了。時計館、霧越邸、アナザーよりはるかに分量が多いです。 読みはじめはこのまま読みきれるかどうか不安でしたが、クライマックスに近づくにつれ、面白さが倍増します。 この作品も綾辻先生らしい意地悪がふんだんに込められています、それが好きだから、読んでいるわけですが。 その意地悪にこそ、綾辻先生の情熱が込められています。 読み終えた後の「そうなのか?」は他の綾辻作品にひけをとりません。再読したくなる作品です。
0投稿日: 2017.07.25霧越邸殺人事件(下)<完全改訂版>
綾辻行人
角川文庫
クローズドサークル
典型的なミステリー、雪で外界から閉ざされた館。 綿密な描写に人物設定、さすがに綾辻先生です。 ただ、理屈が好きな読者にはちょっと判然としない内容だと思います。 また、アナザーは好きでしたが、アナザー程の余韻は感じられませんでした。
0投稿日: 2017.06.06迷路館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人
講談社文庫
個人的に一番好きです
十角館から黒猫館まで読んだ中では、一番好きです。 展開が二転三転するところ、「騙された」の神髄を感じます。 また、「所詮、推理小説」というへりくだった表現にも脱帽です。
0投稿日: 2017.05.25黒猫館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人
講談社文庫
暗い雰囲気
がいい味を出していました。一人称で書かれたという点で、水車と人形に似た印象を受けました。作中に散りばめられた細かな伏線は再読に値します。
0投稿日: 2017.05.22水車館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人
講談社文庫
ひっかかるところはあるが、美しい
現在過去を行ったり来たりする展開。綾辻先生が本格派を書きたかったというとおり、内容にはひきこまれるものがあります。 読んでいて個人的に変だなと思うところがあります(それは読んでみて確認してください)。しかし、そんなことは小さいことだと思わせる、レトリックに時間を忘れてください。
2投稿日: 2017.04.18Another (下)
綾辻行人
角川文庫
ホラーでも、綾辻先生です
館シリーズにはまり、綾辻先生作品を読みだしました。 館シリーズを3作読み、次回は違ったテイストの作品を読みたいと思い、上下巻を読了。 学園ホラーもので、展開がどうなるのかよくわからない期待がありました。最後の最後には綾辻先生作品にある読者を騙す展開があります。 綾辻先生が好きな人は騙される快感を覚えた?人だと思います。 Anotherはホラーで、超常現象ありですが、理屈は通っています。不合理はありません。 さあ、騙されましょう。
0投稿日: 2017.03.31