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だ~やまさんのレビュー
いいね!された数13
  • 解錠師

    解錠師

    スティーヴ・ハミルトン,越前敏弥

    早川書房

    なんとなくほろ苦い青春サスペンス

    2つの時間軸で物語が綴られている作品です。その時間軸が物語が進むにつれ、だんだん近づき、結末を迎える展開になっているので、年月をしっかり把握しないで読むと、話がこんがらがるかもしれません^^; 私は、ちょっと、こんがらがりました(笑) なので、章だて毎の年月をしっかり意識しながら読むと、すっきり読めるかと思います。 ストーリ展開は、主人公がそんなに派手なふるまいをする訳でないこともあり、割と淡々に進む印象ですが、その淡々と進むがゆえに、緊張感とテンポ感が程よく感じられ、また、主人公の恋人と物語でもあるため、爽やか読後感がのこる作品でした。こういう作品、嫌いではないです。

    0
    投稿日: 2014.05.03
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    森博嗣

    講談社文庫

    技術描写は古臭いですが・・・

    本書の設定年は1994年だそうです。ネットワークやコンピュータの技術描写は、現時点では古くさく感じますので、往時の先進技術描写がかえって仇になってるなぁ~という感じです。 ミステリー定番な「密室殺人」を題材という点でも、あんまり捻りはないのかなぁという印象ですが、主人公?の教授と教え子、そして天才の絡みは、なかなかの緊張感があり、その絡みの描写には引き込まれました。

    5
    投稿日: 2014.04.26
  • マリアビートル

    マリアビートル

    伊坂幸太郎

    角川文庫

    いろんなコンビの紡ぐストーリー

    いろいろな二人組、ある二人は仕事の司令塔と実行役、ある二人は危険な仕事を一緒にこなす相棒同志、またある二人は敵対関係などが、それぞれの視点で同じ時間の同じ事柄にどう対峙するかをテンポよく書かれた物語です。 もっとも最後の二人が一番意外で、一番すごいですけど・・・ 自分にとっては大好物の物語でした。

    3
    投稿日: 2014.01.20
  • 百億の昼と千億の夜

    百億の昼と千億の夜

    光瀬龍

    早川書房

    読後に「ごめんなさい」と思いました

    マンガのタイトルはずいぶん昔から知ってましたが、正直、どんな話か知りませんでした。しかも、出版されたのも、ずいぶん、前のことなので、やっぱり、古臭いのかなぁと思っていたのですが・・・変な先入観で、どうせ面白くないでしょと思い込んでいた自分が恥ずかしいです。 とにかく、おもしろいの一言。 歴史、伝説の人物(プラトン、イエス、阿修羅、釈迦)が登場人物となり、壮絶なバトルと探究を続ける。解釈にはいろいろあるかもしれませんが、あんまり深く考えずに読んでも、テンポは良いし、決して、古臭くないし。 掛け値なしにお勧めです。

    0
    投稿日: 2013.12.22
  • アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

    アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III

    深町秋生

    幻冬舎文庫

    2作目と比較すると、ちょっと物足りないかも・・・

    とにかくタフな女性刑事・八神瑛子シリーズの掉尾を飾る3作目です。 1冊目からの謎になっていた、亡き夫の自殺?の真相が本作でわかるわけですが、どうも謎解きのストーリーに力がはいったせいか、バイオレンス度は1・2作目に比べると控え目ですね。 まぁ、グロい系が割と好きな自分的には、そこが割引で★4つですが、1~3作、一気読みがお勧めのシリーズであることは間違いありません。

    0
    投稿日: 2013.12.01
  • ストロベリーナイト

    ストロベリーナイト

    誉田哲也

    光文社文庫

    やっぱり面白い

    竹内結子さん主演のスペシャル・ドラマを見ていたので、ストーリーはわかっちゃてましたが、やっぱり、原作には原作の良さがあって、ほとんど「2度おいしい」状態で楽しめました。 とにかくテンポが良いので、ストーリーの深みを味わうというよりは、ハラハラ、ドキドキ感を味わうのにぴったりです。 自分的には、好みにあっているので、文句なしで★5つ。

    0
    投稿日: 2013.12.01
  • アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

    アウトクラッシュ 組織犯罪対策課 八神瑛子II

    深町秋生

    幻冬舎文庫

    姫川○子もいいけど

    美人刑事さんがとんでもない活躍をするシリーズの第2作にあたります。バイオレンスものに入ると思いますが、登場人物たちの超人的な身体能力が、ギリギリ、「こんな人間いるかも・・・」と思わせるレベルで止まっているので、ストーリーのリアリティを損なうことなく、サスペンスとしての面白さを醸し出していますし、テンポも良くて、つい、先を急いで読んでしまう、そんな作品です。 タイトルにある美人刑事の物語も良いのでしょうが、こちらの破天荒な美人刑事の活躍も十分堪能できると思います。

    2
    投稿日: 2013.11.10
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

    道尾秀介

    講談社文庫

    ちょっとドキドキを楽しみたい大人向け

    へぇ~、そうだったんだぁ・・・というのが読後の素直な感想です。 設定に少々無理がありますが、とにかくテンポが良いし、スリルもサスペンスもある。大人向けのラノベのような作品と言えば、一番わかりやすいかもしれません。 あんまり深く悩まず、考え込まずに、好きなお酒でもちびちびやりつつ、ちょっとドキドキを楽しみたい大人向けの作品だと思います。

    3
    投稿日: 2013.10.23