
新装版 君について行こう(上) 女房は宇宙をめざす
向井万起男
講談社+α文庫
大好きな本の一冊!
新刊で出版された時に書籍を購入しましたが、今回readerでいつでも持ち歩きたいと思い、再購入しました。宇宙飛行士の過酷な訓練を、楽しんで乗り切る千秋ちゃん、そして宇宙にあこがれをもちながら千秋ちゃんを支えるマキオちゃんは、宇宙だけでなく日米の文化の違いにも困惑する。宇宙に関することだけでなく、新たな(?)夫婦の在り方、目標にまっしぐらに進む独立した女性の生き方、日米文化の違いなど、何度読んでも多面的に楽しめる本です。
0投稿日: 2015.04.23
勝間和代のインディペンデントな生き方実践ガイド
勝間和代
ディスカヴァー携書
頭の良い方だなあとつくづく。
何かの雑誌で著者のことを知り、初めて本書を読んでみましたが、とにかく頭の良い方だなあと感心しました。一瞬割り切っているような生き方論のように見えますが、よく読むと割り切らないほうが実はドライなのかなと思わせられるほど、熟考されている方のようです。一つずつの章に関し、もう少し説明を加えてくれてもいいかなと思うところもありましたが、きっとそこは読者の考え方、捉え方にゆだねられているのでしょう。
1投稿日: 2015.04.23
ワタシは最高にツイている
小林聡美
幻冬舎文庫
さらりと読めて、ほんのり笑えるさわやかなエッセー
初めて読んだ小林聡美さんの本でした。女優さんなのにこんなに普通の生活、普通の感覚を持たれているんだなと思いました。読んでいるうちに女優さんの本であることを忘れ、忙しいであろう生活の中でのおもしろいエピソードに笑ったり、共感したり。読みごたえもさわやかな本でした。フィンランドでの滞在の章が日本人視点でとてもよく描写されていて、フィンランド在住の私には非常におもしろかったです。
0投稿日: 2015.04.23
ま、いっか。
浅田次郎
集英社文庫
おじさま目線での恋愛美学、美容など女性に興味深いエッセイ集!
浅田次郎氏のエッセイ集は何冊か読んでいて、すべて楽しく読んでいますが、このエッセイ集はかなりおもしろかったです。「容姿が恋愛の一要件であることにちがいはない」としながらも「「ま、いっか」という許容範囲内で手を打つのが、恋愛のコツと言えよう。」という大人の男性の恋愛アドバイス。「若い時分から五十オヤジの今日まで、このお肌だけはみんなが褒めてくれる。」という、女性作家が書いたら嫉妬やブーイングの声が届きそうな文章も、おじさま作家が書いているとなんだかおもしろくて、一気に読んでしまいます。恋愛、美容だけでなく作家として日本語に対する考え、作者の非常に複雑なおいたちを書いた章など、バリエーションに富んでいて、違うジャンルの本を数冊読んだような読後感を味わうことができます。
3投稿日: 2015.03.09
終わらざる夏 下
浅田次郎
集英社文庫
命の大切さ、戦争の哀しさを痛切に感じる作品
それぞれの世界で懸命に生きている人たちが、意義のわからない戦争にとられていく。一人一人が家族や地域で必要とされている人物であるのに、大切な命が奪われていく。違う個性を持った人々が鮮明に描かれており、そのために命が奪われていくのはやるせなく、戦争の哀しさを痛切に感じさせる作品。
0投稿日: 2015.01.27
