【朗読付き電子書籍レーベル YOMIBITO第4弾配信】ミュージックレイン3期生のみなさんからのコメント到着。“日本のアンデルセン”小川未明の童話作品を読んでみて

――自身が担当した作品を読んでみていかがでしたか？

『野ばら』は、読んだ後に今ある平和の大切さを考えさせられました。物語に登場する二人の兵士の関係性が、途中から変わってしまうところは切ないなと思いましたし、収録時は物語を伝えられるように意識して読んでいたんですが、心の中では「何でこんなことになってしまうんだろう」って。

――朗読するにあたって、こだわったポイントなど教えてください。

『野ばら』は中盤くらいから、物語が進んでいくにつれて心苦しい展開になっていくんですけど、皆さんにその部分をちゃんと伝えられるか考えて声を作ってきました。特に兵士のセリフのテンポ感だったり、二人の心がどこに向いているのかを気を付けて読んだので、注目してもらいたいです。

『はてしなき世界』は、ひとりの赤ちゃんに視点を向けた作品なんですが、赤ちゃんが色々なことを学んだりして、お坊ちゃんになったあと鳥や石と話せるようになるんです。なので、そんなファンタジーな世界観を伝えられるように頑張りました。

――今後朗読してみたい作品、役柄などはありますか？

小学生の頃から読書が好きだったので、色々な本を読んできたんですが、なかでもミステリーやホラー色がある作品が好きでした。なので、そういったジャンルを読ませていただければ嬉しいです。特に伊坂幸太郎先生の作品は大好きなので、ぜひ読んでみたいですね。役柄だと、主人公よりも強くてクールな敵役に惹かれることが多いので、朗読でも一度演じてみたいです。

――「YOMIBITO」を利用される方、興味のある方に向けたメッセージをお願いします。

「YOMIBITO」のような耳でも本を楽しめるコンテンツは、読書が好きな人はもちろん、苦手な人でも楽しんでもらえると思います。私自身、本を読むのが苦手な人にも、「読書してみるのもいいかもな」「どんな内容か気になるな」と思ってもらえるように朗読したので、楽しんでいただけると嬉しいです。

――自身が担当した作品を読んでみていかがでしたか？

『王さまの感心された話』は、まずクレヨンタッチの絵本に似合いそうなお話だなと感じました。内容は心温まるもので、すごく好きな作品です。天使が小鳥などになるお話なので、道端で見つけた草とかが天使だったんじゃないかと妄想しながら生活できたら、毎日が楽しいんじゃないのかなと思わせてくれます。

『負傷した線路と月』は最初に読んだとき、難しいお話だなと。読んでいて、『王さまの感心された話』よりも固い印象を感じたんですけれども、人によって意見が違うという部分は私も日々感じていて、すごく共感できます。

――朗読するにあたって、こだわったポイントなど教えてください。

『王さまの感心された話』の収録後に、魔法使いのセリフがよかったですと言ってもらえて、それがすごくうれしかったので、皆さんにもぜひ聴いてもらいたいです。絵本で読むような温かさも伝えられるようイメージして読んだので、そういったところも注目してください。

『負傷した線路と月』は登場するキャラクターがたくさんいて、それぞれ私が思うキャラクター像で演じたので、どう考えて演じたのかなど思いながら聴いていただけたら嬉しいです。

――今後朗読してみたい作品、役柄などはありますか？

以前よく恋愛小説を読んでいたので、女の子の初恋みたいな、むずがゆくなる甘酸っぱいお話しを朗読してみたいです。最近だと、ミステリーものもよく読んでいるので、伏線が複雑に張られていて、終盤で一気に解き明かされるような難解な作品にも挑戦してみたいですね。

――「YOMIBITO」を利用される方、興味のある方に向けたメッセージをお願いします。

私自身、本を長時間集中して読むのがあまり得意ではないんですが、「YOMIBITO」だと耳で聴きながら気軽に物語を楽しむことができます。読書好きの方も、活字にあまり触れてこなかったという方も、私の朗読で物語を楽しんでいただければ嬉しいです。

――自身が担当した作品を読んでみていかがでしたか？

『電信柱と妙な男』では、電信柱に対して妙な男が小言をたくさん言うんですけど、電信柱はその小言を肯定して、妙な男の言うことをすべて叶えようとしてくれるところが素敵だなと思いました。

『時計のない村』は、時計がなかった村に二つの時計がくるお話なんですが、珍しいものが二つあると色々こんがらがってしまうんだなと、そういったものは一つあればいいんじゃないかなと思いました。

――朗読するにあたって、こだわったポイントなど教えてください。

妙な男が「おまえはだれか？」と言ったのに対し、電信柱が「おれは電信柱だ」と優しく包み込むように言っているところが、すごく素敵だなと思ったので、そこを聴いてほしいです。

『時計のない村』では、村人達が言い合いをするシーンがあるんですけど、そこが「どうなってしまうんだろう……」とハラハラして面白く、それぞれに個性もあるので、ぜひ聴いてみてください。

――今後朗読してみたい作品、役柄などはありますか？

小学生の頃の教科書にあった中川李枝子先生の『くじらぐも』が大好きで、何度も読んでいたので、機会があれば朗読してみたいと思っています。当時は音読をしていたんですけど、朗読となるとまた読み方も変わっていると思うので、改めて読んでみたいですね。

――「YOMIBITO」を利用される方、興味のある方に向けたメッセージをお願いします。

「YOMIBITO」は本を読むことも、朗読を聴くこともできて、2つ同時に楽しむこともできます。電車での移動中や少し手が空いているときにも利用できて、ほかにはないコンテンツだと思うので、ぜひ「YOMIBITO」を使っていろんな作品を楽しんでもらいたいです。

――自身が担当した作品を読んでみていかがでしたか？

『風船虫』は、小さな男の子たちが楽しく生活を送っている様子や、主人公の年ちゃんが初めて見つけた風船虫に対するワクワクが詰まった、かわいいお話だなと思いました。私自身も初めての体験をするのが好きで、年ちゃんと通じる部分もあって、読んでいてすごく楽しかったです。

『月とあざらし』は、読めば読むほど色々なとらえ方ができる作品だなと。読む人によって、風の声、月の声、あざらしの声とか、読み終わったあとの感想とかも違ってくるのかなと思います。

――朗読するにあたって、こだわったポイントなど教えてください。

『月とあざらし』では、あざらしのお母さんが悲しむシーンが多かったので、その場面を際立たせるために、あえて地の文を少し落ち着いて読みました。月があざらしに対して話しかけるシーンでは、月は世界中の様々なことを知っているので、そのことを表現するために神がかった存在をイメージして読みました。なので、そういったところに耳を傾けてくださるとうれしいです。

――今後朗読してみたい作品、役柄などはありますか？

ヒーローが戦うバトルものが大好きなので、いつかそういったジャンルの作品を朗読して、強いキャラクターを演じてみたいです。別ジャンルだと、少女漫画をよく読んでいるので、恋愛ものの作品も朗読できたらなと……。ただ、自分はメインヒロインよりもライバルの負けヒロインが好きなので、主人公を取られちゃう幼馴染みとかを演じたいです（笑）。

――「YOMIBITO」を利用される方、興味のある方に向けたメッセージをお願いします。

私は普段たくさん本を読むことがなく、活字ばかりの文章に苦手意識があったんですが、「YOMIBITO」では誰かの朗読を聴きながら読むこともできるので、文字だけだとイメージしにくい描写もスッと入ってきたりと、初めての体験ができました。これは「YOMIBITO」だけでしかできない本の楽しみ方だと思います。普段から本を読んでいる人も、聴くことでまた別の世界が見えてくると思うので、気になった方はぜひ利用してみてください。

――自身が担当した作品を読んでみていかがでしたか？

『島の暮れ方の話』は情景描写がすごく素敵なお話で、一気に南の島に入るような感覚が印象的でした。途中の子供たちが出てくるシーンは、作品全体のアクセントになっているのかなと思うので、個人的にお気に入りのポイントです。

『月夜とめがね』は、最後の「ほんとうに、いい月夜でした」の一文が作品のすべてを表しているなと。どこまでが現実で、どこまでが少女に見せられていた幻だったのかを想像するのも面白い作品です。

――朗読するにあたって、こだわったポイントなど教えてください。

『島の暮れ方の話』は地の文が続くことが多い作品だったので、なかでも主人公である旅人の心情や情景描写のメリハリは、ディレクションしてくださった方と一緒に考えながら録りました。また、作中に女性が登場するんですけど、「それはそれは美しい、いままでに見たことのないような、若い女が」という描写があったので、自分の中で想像しうる限りの美しい女性で、母親としての包容力も考えながら演じました。

『月夜とめがね』も地の文が長いんですが、特におばあさんがすごくかわいいんです。初めてめがねを掛けてソワソワしているところとかは、私のお気に入りポイントでもありますし、そういったところを表現できればなと思って読ませていただきました。

――今後朗読してみたい作品、役柄などはありますか？

宮沢賢治先生の作品が好きなので、今回朗読した児童向けの本もまた読みたいです。あとは、梶井基次郎先生のような誌的な作品の朗読にも興味があります。児童文学とはまた違った難しさがあると思いますが、機会があればチャレンジしたいと思っています。

――「YOMIBITO」を利用される方、興味のある方に向けたメッセージをお願いします。

「YOMIBITO」は読書とは違った形で本に触れることができるので、本をあまり読まない方、読書が苦手な方にもとっつきやすいコンテンツだと思います。私自身、「YOMIBITO」を通していろんな作品に触れていきたいですし、たくさんの方に利用していただけると嬉しいです。そのきっかけとして、今回朗読させていただいた小川未明先生の作品もぜひ聴いてください。