艶やかに、したたかに~玉越屋遊女譚
井出智香恵
艶やかに、したたかに~玉越屋遊女譚
紀伊の田舎――貧乏農家の娘、つやは大病を患った姉の薬代の代わりに女衒(ぜげん)に売られることとなった。女衒とは…遊郭に女を売る仲介人。そんな所に連れていかれるのかと絶望するつやに幼馴染の平太は「唯一の方法だ」と彼女を襲おうとするのだった。だが叶わず、つやは母と姉、そして初恋の平太とも離れ、女衒に連れられ故郷を離れる。遊郭までの道中、女衒の男はつやに遊女とは何たるかを説く。「男たちが求めているのは、心からの笑顔だ」そうしてたどり着いた江戸・吉原遊郭でつやは出会う。このあとつやが生きるために戦う遊女・・・
主な要素
そのほかの主な要素
- 初恋
- 農家・農業
- 葬儀
- 巫女
- 地獄
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天才浮世絵師・写楽の娘のたまきは十五歳。版元でもある養父から、春画を描くため、幼なじみに抱かれておいでと命じられ…!? 天才ひしめく江戸浮世絵界に、少女絵師の恋の花ひらく!
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早くに両親を亡くし、姉妹二人で貧乏ながらも仲良く暮らしていたるり。遊郭の下働きをしながら自分を育ててくれた姉・咲の結婚が決まり、やっと姉を楽にさせられると喜んだ矢先、姉は無残な姿で殺害された。悲しみにくれるるりに追い打ちをかけるように姉が密貿易に関わった罪人であると知らせが入る。姉は絶対やってない!! 天涯孤独となったるりは真相を突き止め姉の仇を討つと誓う・・・! ――江戸時代・長崎に存在した「丸山遊郭」。日本で唯一異人を相手にした異色の花街で巻き起こる、艶やかなる復讐劇!【(1)~(5)まで収録】
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「いいぜいいぜェ。燃えてきたぜェ!」江戸風俗絵師・歌麿は春画を描かせれば日本一!なのだが最近やる気が起きない。後援者である商人・蔦重は歌麿にやる気を起こさせるため、自分のハメ取りを描かせ・・・・・・(1巻 江戸風俗絵師うたまろ)/「女の色気を知りたいと言ってましたなぁ・・・」女の色気を学ぶため、吉原で三人の花魁を買う女形の若衆。だが出てきたのは・・・・・・(2巻 花魁道中)/「私が見たいと言っておるのだ!」心根は優しいが岩石のような顔をしている篭担ぎのお鉄。だがそんな彼女に一目惚れした上様。更に幼馴染の美形人気役者が彼女逢いたさに大奥に忍び込み・・・(3巻 大奥の花道)。江戸を生きる人たちの日常を描いた時代劇作品集!
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時は大正時代―――。幼くして孤児となり物乞いで暮らしていた幸(ゆき)。明日をもしれぬ生活の中で、その姿はガリガリに痩せ死にかけていたが、遊郭の女衒である滝岡(たきおか)に拾われ、そのまま幻桜楼に売られた。しかしそこで幸は、花魁の明里(あけさと)に気に入られ、禿(かむろ※遊女候補)となり、「ゆきじ」として暮らすことに。つかの間の幸せな日々を送っていたが―――。数年後、母代わりであり、姉のようにも慕っていた明里花魁が、何者かに殺害される。衝撃のあまり茫然自失となるほどの精神的ダメージを負ったゆきじだったが、花魁となって、明里の仇(あだ)を打つことを誓うのだった―――。
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江戸後期、新吉原。吉原一とも謳われる花魁・なよ竹は、意気と張りを身上としつつも、いまだ誰のものにもなっていない生娘だった。いつか出会うはずの「誰か」を、かぐや姫のように待ち続けるなよ竹。そんな彼女の元へ、京からふたりの男がやってきた──。天涯孤独の花魁が知った“初めての恋”を描く純愛物語!
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空路が贈る「泣きたくなる故郷の話」作品集!
テーマはどこか憶えのある、懐かしいふるさとのお話。
どこの家の女だって、いつ売られるかわからない。
なのに父は遊んでばかりで…
(「幸福の場所」)。
貧困から奉公に出される娘たち。
一生懸命頑張っていれば、お天道様が見ててくれるから
(「雪春」)。
癒しを求め帰った地元には、変わらぬ景色と幼馴染の姿が…
(「秋の足音」)。
事故で亡くしてしまった親友。
私なら助けられたのでは…
(「送り火」)。
ネグレクトを受けている孫を愛情深く育て上げた祖母
(「狐の嫁入り」)。愛情あふれる5作品を収録。 -
最下層遊女~陰湿いじめ・残酷折檻~(単話版)<まんがグリム童話 最下層遊女~陰湿いじめ・残酷折檻~>
「ひいい…アソコも、尻の穴までベロベロ舐めないでェ…」
幼馴染の花魁に騙され、変態客ばかりを相手にさせられることに!?
恋に狂った女の愛憎劇!
汐見朝子がおくる、愛を貫く女たちの物語!
※この作品は「まんがグリム童話 最下層遊女~陰湿いじめ・残酷折檻~」に収録されております。重複購入にご注意下さい。 -
江戸・吉原。「おっ、見ねぇ、花魁道中だ」道行く人々が足を止める。“蛇”が言う。「お鶴、いいかよく見ておけ。これが吉原百万両の大傾城、蒼桐花魁だ」それが私と、生涯を賭して戦う事になる蒼桐花魁との初めての出会いだった。私は没落した武士の娘だった。父は農業を始めたが上手く行かず、もう質種も尽きて明日の食い扶持にも困っていた。まだ幼い弟妹の為に私にできる事は、自らの意志で人買いに買われる事だった。人買い“蛇”に、私は生娘のまま、男を悦ばす手管を教え込まれていく。「見ただろうあの蒼桐の見事な花魁道中。お前は今日からあれを目指せ。吉原一と謳われる蒼桐を超えてみせろ、お鶴」私が、あの人を超える花魁に・・・!?