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文学

パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生

あらすじ

残された膨大な日記と手紙、インタビューから 謎のベールに包まれたサスペンスの巨匠の全貌に迫る

生まれながらに背徳と残虐、愛への渇望に苦しむ。「愛される」よりも「愛する」を選んだ孤独の女性作家。生誕100年を迎え、いま明らかにされる苦悩と野心、ゆがんだ愛。母親への愛憎のすべては小説作品の中に埋め込まれた――。

ハイスミスが保管していた資料、友人、敵、仲間の思い出、そして強迫観念的な人生の貴重な記録。(Financial Times紙)

力強く、時に美しい伝記であり、1ページたりとも無駄がない。細部の積み重ねにより、20世紀の偉大な作家の忘れがたい肖像を生み出している。
ーーNew Statesman紙

ハイスミスは、彼女のいたずら好きなヒーローと同じように、逸脱した風変わりな人だった。
ーーJ. G. Ballard, Daily Telegraph Summer Reads



トルーマン・カポーティが絶賛した才能
20世紀を代表する作家 パトリシア・ハイスミス
代表作
『キャロル』自らの体験を基に男性作家名で発表したレズビアン小説
『見知らぬ乗客』ヒッチコックによって映画化された長編デビュー作
『太陽がいっぱい』アラン・ドロン主演で知られる名作映画の原作

【目次】
プロローグ
第1章 彷徨い続ける者 1921以前
第2章 暗い星のもとに 1921 ‐ 1927
第3章 ばらばらな家族 1927 ‐ 1933
第4章 抑圧 1933 ‐ 1938
第5章 自由の味 1938 ‐ 1940
第6章 愛の遍歴 1940 ‐ 1942
第7章 自分という牢獄 1942 ‐ 1943
第8章 念入りに培われたボヘミアン 1943 ‐ 1945
第9章 未知のかすかな恐怖 1945 ‐ 1948
第10章 愛しのヴァージニアたち 1945 ‐ 1948
第11章 ヤドー、シャドー、シャドー、ヤドー! 1948
第12章 わたしはひと目で恋に落ちた 1948 ‐ 1949
第13章 どの街にもキャロルはいる 1949 ‐ 1951
第14章 ふたつのアイデンティティ 犠牲者にして殺人者 1951 ‐ 1953
第15章 パット・H 別名リプリー 1953 ‐ 1955
第16章 内なる妖怪の支配 1955 ‐ 1958
第17章 愛しすぎた男 1958 ‐1959
第18章 法を破る人々へのひそやかなる好意 1959 ‐ 1960
第19章 究極の神経症 1960 ‐ 1962
第20章 しがらみからの自由 1962 ‐ 1964
第21章 愛は外へと出ていくもの 1964 ‐ 1967
第22章 きらめく虚空 1967 ‐ 1968
第23章 嘘・偽物・贋作 1968 ‐ 1969


【著者】
アンドリュー・ウィルソン
イギリスのジャーナリスト、小説家、伝記作家。「オブザーバー」、「デイリー・テレグラフ」、「ザ・ガーディアン」といった一流紙で活躍後、ハイスミスの伝記で伝記作家としてデビュー。ハイスミス以外にもハロルド・ロビンズ、シルヴィア・プラス、アレキサンダー・マックイーンなどの伝記を手掛ける。本書『パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生』は2004年度エドガー・アラン・ポー賞を受賞している。

柿沼瑛子
英米文学翻訳家。主訳書『妄想の世界史 10の奇想天外な話』(ビクトリア・シェパード)、『誰?』(アルジス・バドリス)、『Gストリング殺人事件』(ジプシー・ローズ・リー)、『魔術師の帝国』(C・A・スミス、共訳)、『わが愛しのホームズ』(ローズ・ピアシー)、『キャロル』(パトリシア・ハイスミス)、『ヴァンパイア・クロニクルズ』シリーズ/『眠り姫』シリーズ(アン・ライス)など訳書多数。

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作品情報

ジャンル
:
出版社
:
Reader Store発売日
:
2025.04.04
書誌発売日
:
2024.12.01
ページ数
:
712ページ
ファイルサイズ
:
9.5MB