検察官の遺言
紫金陳(著)
,大久保洋子(訳)
/ハヤカワ・ミステリ文庫
作品情報
地下鉄で拘束された張弁護士のスーツケースには江検察官の遺体が入っていた。犯行を認めていた張は法廷で突如無罪を主張して・・・・・・。
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商品情報
- シリーズ
- 検察官の遺言
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 早川書房
- 掲載誌・レーベル
- ハヤカワ・ミステリ文庫
- 書籍発売日
- 2024.01.25
- Reader Store発売日
- 2024.01.24
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 400ページ
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この作品のレビュー
平均 4.5 (10件のレビュー)
-
★5 巨悪に立ち向かう男たちの生き様に痺れる! 正義の本質がわかる社会派ミステリー #検察官の遺言
■あらすじ
舞台は中国の現代、ある弁護士が地下鉄で爆弾騒ぎで捕まってしまう。しかも彼が持っていたス…ーツケースの中から死体が発見されるのだ。その後弁護士は自供をするも、裁判では突然犯行を否認する。警察は再捜査していくうち、徐々に社会の闇が明るみになっていき…
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい!★5
よく薄っぺらく使われている言葉「正義」。本作では、この正義のなんたるかを重厚感たっぷりに教えてくれる社会派ミステリーです。
物語は現在の事件と並行して10年以上前におこった少女失踪事件が描かれていく。真相を暴くべく、警察や検察官がなんとか証拠を集めようとするも、ものの見事に隠蔽されてしまうんです。舞台が中国なこともあり、それはもう露骨なパワーゲームで事が運び、弱者の悲惨さがしんどすぎるのよ。まるで本当にありそうな事件だし、正直言うと日本人でよかった…と、何度も思いました。
この勝ち目がない勝負に挑んでいくキャラクター陣が魅力たっぷりなんです。激アツの仲間たちを紹介します。
●江陽(亡くなった元検察官)
せっかく若くして順風満帆な検察官人生を歩んでいたのに、なんでこんな結末を迎えなくてはならないのか。彼がそのまま検察官で活躍できれば、幸せになった人たちも多くいただろうに… 誰よりも粘り強くて、努力家だったことを忘れませんよ。どんな環境であっても、やるべきことをやれる人間は強いんだと学ばせていただきました。
●張超(弁護士)
頭いい人が決死の覚悟を決めると、マジ怖いという事例ですね。序盤は何者で何目的なのかさっぱりわからないのですが、後半になるととんでもない事実が発覚してくる。彼の決断と行動力には震えました…
●陳明章(監察医)
事件に対して狡猾な戦略で事を運ぶ策士で、自分の人生をコントロールするのも上手い。こんなにも飄々としてるのに、実は友人想いないい奴なんですよ。彼がいなかったら早々に破綻してたでしょう。
●朱偉(刑事)
イチ推しキャラ、あだ名は雪ちゃん。あまり頭の切れは良くないけど、情には厚く誰よりも優しい鬼刑事。彼の行動から元気がもらえるし、物語に生命力を吹き込んでくれる名脇役でした。男として生まれたら、一度はこんな生き方をしてみたいんですよね。カッコ良かったです。
物語を読み進めると、背景にどんな巨悪が存在するかが見えてくるの。そして最後の勝負に挑む弱者たちに痺れる。彼らは長い闘いの人生をみていると、正義を貫くっていうのは、こんなにも犠牲を払わなければいけないのかと悲しくなっていしまいますね。誰かの邪な行為が、多くの人の時間と精神を奪ってしまうんです。
しかし中国でリアルにあった事件を調べてみましたが、ほぼ同じじゃねーかと…怖いわっ もちろん被害者はいますし、この悪い奴らは絶対に許せない。
熱い熱い読み応えたっぷりの社会派小説、今年を代表する翻訳ミステリーのひとつだと思います。
■ぜっさん推しポイント
人生を歩んでいると、様々な場面で難しい選択をしなければいけない時がある。
お金を取るか、良心を取るか、未来を取るか…
悩ましいのは、大抵はすべてを取ることができず、何はあきらめなければならない点です。ここで間違ってしまうと、人生が大きく変わってしまう。ホント幸せに生きるって難しいです。
しかしこんな時に正しい道筋を示してくれるのは、近くにいる仲間たちや家族だと思うんです。大した能力はないですが、もし仲間が困っているのであれば、微力ながら力になってあげたいと思わせてくれました。続きを読む投稿日:2024.05.19
購入済み
2024.06.30.読了
中国語読みの氏名や地名を覚えるのにある程度時間がかかるし、ストーリーも既視感のあるもので真新しいわけでもなく、結末も???という感じで、この作家の再読はないと思う…し、今後中国語圏の翻訳物を読みたいか?問われれば、答えは否である。
この程度のミステリー作品なら別に翻訳物を読む必要もない。東野圭吾さんの作品だけでもこの作品に優るものはごまんとある。
。。。と思いながら巻末の解説に目を通していたら、作者は東野圭吾『容疑者Xの献身』に傾倒しミステリーを描くようになったらしい。
容疑者Xの献身は確かにおもしろかった。福山雅治は好きではないが映画も観た。
翻訳物も結構読んではいるが、やはり邦人作家のレベルはなかなかのものだと再確認する。
最近の東野圭吾氏の作品を検索してみよう!っと続きを読む投稿日:2024.05.06
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