小説
京都あやかし消防士と災いの巫女
あらすじ
「うち、もう、どこにも、逃げ場がない……」
邪神との婚姻か、
死ぬまで悪夢に苛まれるか──。
京都消防局本部の特殊部隊、あやかしの起こす火霊火災専門の消防士・瀧本雪也は、民家の火災で巫女姿の女性を救助する。彼
女は京都の名家の養女・鳳美凪。
風戸神社の祭神・烈風へ嫁ぐ日が迫っていた。
邪神の許嫁として、あやかしたちの間で「災いの巫女」と虐げられ、孤独と絶望の日々を送ってきた美凪。
雪也は前世から繋がる彼女との縁を信じ、歪んだ神との誓約に立ち向かう。