小説
愛と継承のはざまで
シリーズ内の平均評価:
(1)
ヨーロッパ一富裕と言われる、バルト海に浮かぶ小国ヴォリャルス。その国のゴージャスな皇太子マックスがジリアンの恋人だ。有名報道記者の父を持つ縁で知り合い、たちまち恋に落ちて7カ月。今夜こそ彼にプロポーズされる――ジリアンには確信があった。ところが、やってきたマックスは複雑な表情を浮かべていた。そして、熱いキスとベッドを堪能したあと彼に告げられたのは、期待していた求婚の言葉ではなく、すげない別れの言葉だった。「世継ぎを産めない可能性のある女性とは結婚できない」悲嘆に暮れるジリアンを残して、マックスは・・・
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女相続人を誘惑し、権利を奪い、捨てること──
国を守る王子にとって、それはただの任務。
ヴォリャルス王国の豊かな資源の利権をめぐり、
王国を悩ませているのが、アメリカにいる女相続人だ。
研究にしか興味がないという浮世離れした化学者シャネル──
王族の誰かが彼女と結婚すれば権利は王家に戻ることから、
プレイボーイの王子デミヤンに白羽の矢が立てられた。
うぶで男性を知らないシャネルの心を鷲づかみにすべく、
シアトルにやってきたデミヤンだったが、
シャネルを知れば知るほどペースを乱され、困惑する。
まさか、ただのキスでこれほどの衝撃を受けるとは。
彼は自らを叱りつけた。これはただの任務だ。それを忘れるな、と。 -
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ヨーロッパ一富裕と言われる、バルト海に浮かぶ小国ヴォリャルス。その国のゴージャスな皇太子マックスがジリアンの恋人だ。有名報道記者の父を持つ縁で知り合い、たちまち恋に落ちて7カ月。今夜こそ彼にプロポーズされる――ジリアンには確信があった。ところが、やってきたマックスは複雑な表情を浮かべていた。そして、熱いキスとベッドを堪能したあと彼に告げられたのは、期待していた求婚の言葉ではなく、すげない別れの言葉だった。「世継ぎを産めない可能性のある女性とは結婚できない」悲嘆に暮れるジリアンを残して、マックスは去っていった。実はこのとき、奇跡的に小さな命を授かっていたとも知らずに。
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