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    「そういう叫びをね、あなたがたに届けたくて、僕はこうして鐘を鳴らしているんです」 叫びを人に届ける役割のメタファーとして「銅鐸」が登場します。そして世のため人のため鐘を鳴らしてくれる人は「聖」(ひじり)と呼ばれます。聖は叫びを響きに変え、響きを光に昇華する存在です。 生活が荒れ果て途方に暮れている主人公は、ある日、真夜中の洞穴で「先生」と出会います。この出会いを契機に主人公は銅鐸作りに励み始めます。 そんな折に、先生からの指示で土地の歴史を調べるようになった主人公は「川又青年」の存在を知ります。彼との出会いをきっかけに物語が動き始めます。 第2の主人公である「川又青年」の存在や終わり方については、解釈が定まらないため賛否が分かれるかもしれません。個人的には、本作を通じて考えることや得るものが多く、読後の満足度があります。 伝えたいことを中々伝えられない人、人の悩みを聞いて助けてあげたい人、そんな人にオススメの作品です。 設定 4.0 読みやすさ 4.5 表現力 4.5 統一感 4.0 読後感 4.5 ★総合 4.5 ※単行本ではなく、新潮(2025年12月号)にて読了

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    投稿日: 2025.12.28