
総合評価
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powered by ブクログ作家の個性が気軽に楽しめるアンソロジー。私はダントツで櫛木理宇推しなのだが、描かれたシリアルキラーはどれも魅力的だ。どれも新作というのがたまらない。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログおもろい!理解できない狂気っぷりに吸い込まれること必至 #シリアルキラーアンソロジー #人殺し日和 ■きっと読みたくなるレビュー いま脂がのりまくってるミステリー作家先生たちによる、シリアルキラーアンソロジーです。 なんちゅう題材でアンソロジー作品集にするんだっつー感じですが、実は発売を心待ちにしてました。だってメンバーが豪華すぎるんだもん。なにせ作家先生ごとの強みや特徴もそれぞれ違うから、このメンバーがどんなシリアルキラーものを描くのか気になって気になって。 いやー、みなさん想像以上の素晴らしい出来栄えで楽しかった~。もうサイコパスの目白押しですよ! もっとも狂ったシリアルキラーだったのは木爾チレン先生の作品でしたね、もはや主人公の樹莉を愛さずにはいられない。 なおグロ表現やホラー感はほぼありませんので、そのあたりが苦手な方もご心配なく。バラエティーに富んだ良作アンソロジー、ミステリーファンにはおすすめですね。文庫で価格もお安いですし、お買い得ですよ。 ■各作品の簡単レビュー ●シリアルキラーvs.殺し屋/阿津川辰海 ある殺し屋が新たな依頼を受ける。彼はターゲットを尾行していると… やり取り対決シーンが阿津川先生らしいクイズのような謎解き。一見楽しいんだけど、よく考えると怖すぎて震えるよね。猟奇的ながらも最初から最後まで一気に読めちゃうという、エンタメ短編ミステリーのお手本のような作品。 ●脳JILL/木爾チレン 【超おすすめ!】 自殺ほう助などで取り調べを受けている少女の独白。ゲームセンターにあるプライズゲームの獲得音に依存し始め… ★5 おもろい! 短編なのにこんなにもサイコパスっぷりが凝縮されているとはっ 女子高生の独白が淡々と続くも、徐々に怪しい雰囲気になり… そして終盤の恐ろしさったら! 比較的シンプルで読みやすい筆致、でもちゃんとエッジもエグみも効いてる傑作。チレン先生の強みをしっかり感じました、大好き。 ●テキストブック・キラー/櫛木理宇 不幸な家庭環境、虐待、いじめなど連続殺人者のテキストケースに当てはまる男性。彼が出所する日、出迎えてくれる女性がいて… 短編にも関わらず、重厚な人生ドラマを体験させてもらった。不幸だった… という言葉だけでは語り尽くせない悲しみの渦に溺れる。切なくて切なくて、何もかも投げ出したくなる。 ●私の伴侶/くわがきあゆ 父と共に漁に出る青年の物語、この田舎では出会いが少なく寂しい思いをしていた。そしてその漁村には、自殺の名所があって… こういう場面で死体を出してきますか、さすが、あゆ先生ですね。生々しい不気味な描写が強烈ですよ、素晴らしい! さらに終盤の怒涛の展開が読みどころですね~。けっこう無茶するなーって感じですが、これも先生らしさですよね、大好きです。 ●ご乗車の際は/結城真一郎 ジョロウグモの捕食生態から歪な性癖を持ってしまった男。タクシー運転手となった彼は今日も客をのせる、しかし今夜の客は特別で… タクシーという密閉された空間でのやり取りがメインなんですが、結城先生はこういった奇妙なシュチエーションを作り出すのがホントお上手ですよね。世にも奇妙な物語を見てるようで不気味なのよ、でも面白くってどんどん読んじゃう。もちろんシリアルキラーっぷりも強烈、常人には理解できない感じが素敵。
92投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルからもわかる通り、狂気的で個性的な殺人鬼が登場する。しかし、生々しい描写や読後の不快さはなかったように思う。いい意味で軽く読むことができる作品が多かった。人間の冷酷さを描きながらも、違う角度から面白みを感じさせる、一味違うサスペンスだった。
1投稿日: 2025.11.15
