![薔薇の名前[完全版] 上](https://ebookstore.sony.jp/photo/LT00023531/LT000235316003865102_XLARGE.jpg)
総合評価
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powered by ブクログ上巻読了。 ずっと前から気になっていたのだが 旧訳は高い上にラテン語部分が訳されてないとか聞いて(真偽は知らない) 手を出していなかった。この版は訳されているのだが 日本語になってしまうと読めもしないラテン語はどうだったのかと気になって......と思いながら読み進むと カタカナでルビがふってあるところが出てくる。わざわざルビがあるところは伏線なのかミスリードなのか 下巻を読んだらネタバレアリの感想を書くとしよう。今のところ、私自身もこの鮮やかにして陰鬱な迷宮に幻惑されつつ途方にくれている状態。
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ書店に顔を出したら、びっくり! なんと、ウンベルトエーコの薔薇の名前の完全版が、発売された。これは即買い!読み終えたら感想を追記したい。
45投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
老修道士アドソが、見習い時代の体験を回顧して綴った手記。 イギリス人修道士バスカヴィルのウィリアムと共に北イタリアの修道院を訪れたアドソ。ウィリアムはフランシスコ派と教皇庁との論争解決の為に修道院を訪れたが、修道院長から修道院の文書庫で働く若い修道士の死の調査を依頼される。調査を始めるウィリアムだが、殺人事件が…。 映画でみたいイメージが強くウィリアムはショーン・コネリーが浮かんでくる。アヴィニョンの教皇庁、異端審問など中世の暗く重い雰囲気やフランシスコ派など各宗派の話など色々読み応えがあって良い。
0投稿日: 2026.01.12
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上下巻読了。 ミステリとしてのロジックの完成度、手記形式という書き口、最後に置かれる「知性の敗北」が人間の一種の破滅を示すという面白さ。 個人的に好きなテーマからは外れているため、物語として私の心には刺さっていないが、それでもこの本は魅力的であると言い切れる。 特に印象に残ったのは、村の娘との関係性。あの場面には、どこか「アンネの日記」の性描写を読んでいるような、無知ゆえの生々しさと気恥ずかしさがあった。 そして彼女が処刑される場面で、アドソが自分の身可愛さから何もできないこと、たとえ何かしても結末は変わらないと分かっていること、そのすべてが「信仰に目をふさがれた人間」の表現として秀逸だった。 さらに、年老いて手記を書いているアドソ自身も、いまだその目隠しが外れていないという点。信仰は救いであると同時に、人間を理性的に残酷たらしめる恐ろしいものだと感じる。 また、「村の娘」に名前が与えられていないことについて考えたとき、これは彼女が「個」として存在していない世界の表れなのだと感じた。アドソ自身もまた、自分を「構造の一部」と認識はしているが、近代的な「個としての自己意識」を持っていない。 個が確立される近代以前の世界の表現として素晴らしい。心が揺れそうな場面であっても、その揺れ自体が言語化しない、書かないでいられるエーコ様、天才が過ぎる。 そしてそれ以外にも、学べば学ぶほど、小ネタや象徴が効そうな雰囲気を感じている。アドソの夢の場面は、聖書・使徒に関する知識が増えたあとに再読すれば、見える景色は確実に変わるはずだ。 だから私にとって、「感情を揺さぶる物語」ではなく、何度でも出入りできる「迷宮」であり、永遠のパズル構造を持つ本。折に触れて戻り、その都度別の入口から解いていきたいと思える一冊だった。 その意味で、完全版には不満あり~~~ 表紙に!建物の図を載せる!しかも肝心の部屋の頭文字まで書き込んでくださる!しかもペーパーで登場人物の派閥をまとめた補助資料も含めてくださるって!!! 「迷うための本」に対して、入口で地図を配るのやめてくれ~~ 自分でメモを取って迷いながら進んでいきたかった・・・言葉を乱してしまった、神よ許したまえ
1投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ知的であり詩的でもある文章と、キリスト教の異端と正統の論争が物語、というか本全体に一種の「神聖さ」を与えていて、読みながら崇高な何かに触れている感覚に陥る。にも関わらず、フォーマット自体は探偵とその助手が連続殺人事件を調査するという至極真っ当なミステリーのそれで入りやすく、不思議な構造をした館(文書館)をさ迷いながら探検する愉しさもあって絶妙なバランス。 「笑いと信仰」に関する対話は特に刺激的で面白く、犯人がわかった上で読むと動機と狂気の強さをより感じられ、また違ったよさがあった。
5投稿日: 2025.12.29
