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アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ
アンキャニィ・アベンジャーズ:レッドシャドウ
リック・レメンダー、ジョン・カサディ、御代しおり/小学館集英社プロダクション
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総合評価

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    AVX後の困難な社会状況に対抗するために新たに結成されたアベンジャーズを描く作品…なのだが、とにかく全編通して雰囲気が重い。状況が困難なのは分かるがここまで重苦しくしなくても良いのではないかと思ってしまう。タイトルをリセットして新規参入しやすくした、と言っても新規参入はしにくそうな一冊だと思った。本筋と関わらない今後の展開の準備も豊富そうなので、既存の読者には面白そうな雰囲気だが。 とはいえ、アベンジャーズにミュータントがミュータントして参入した、というのは大きな要素なので面白いと思える。ただそれは常にテーマが重くなりがち、ということを意味しそうなのがまた不安なところだ。 ただ、かつて大事件を起こしたスカーレットウィッチと、よくウィッチと反目するローグとがチームにいるのはすなおに楽しく、ハボックの人の良さに惹かれたりもするだろう。何にしても、解説書で編集部自ら言う通り原初の時点で微妙なところで終わってしまうので、続刊を待つほかない。

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    投稿日: 2016.05.05