
総合評価
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powered by ブクログ【虚空へ】谷川俊太郎 新潮社 目に見えないけどたしかにある何か。 言葉だけでは掬い取れないそれを、詩の形でなんとか掬い取ろうとする谷川俊太郎の葛藤が感じられた。 きっと、それは掬い取った瞬間、それ自体ではなくなってしまうことを知っていて、言葉の無力さを誰よりも痛感していて、それでもやろうとしている。それこそ命をかけている。 読んでいると御神木とか、何か自分より壮大なものに包まれているような感覚になった。 これは手元に持っていきたいな。
0投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ谷川俊太郎さん 生前最後の詩集 人間と動物の大きな違いは、言葉でもってコミュニケーションをとるか否かということ。言葉の担い手である詩人谷川さんが、あえて言葉に寄りかかろうとしない、そんな心意気が感じられる詩集です。14行詩が集められています。ご自分の最期を、少なからずも意識されているかのように感じました。 【心に響いた詩中の言葉】 ・どの一生も言葉に尽くせない ・言葉が落としたものを詩は拾う ・ヒトは皆 体に音楽を秘めている ・言葉が出来ないことを音楽はする ・時を凍らせる言葉という破片 俵万智さんの解説、良かったです。
34投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ徒然読書日記25-53《虚空へ/谷川俊太郎》 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ https://booklog.jp/users/besokaki-arlequin?display=front 昨年(2024年)11月、谷川俊太郎さんが亡くなられました。日本を代表する大詩人に対して、「さん」付けが失礼だということは充分承知しています。でも、晩年の氏はご近所の好々爺という感じがして、谷川先生とか谷川氏とかって呼ぶより、まことに勝手ながら谷川さんの方が相応しいような気がしていました。お許しください。 本書は、谷川俊太郎さんの生前最後の詩集です。老いや死を意識した、88篇の十四行詩が収められています。 この詩集はすでに持っていたのですが、文庫化されたので、あらためて入手し、読みなおしてみました。 10代のころから詩を書き始め、それからずっと数えきれないほど詩を書き続けてこられたのに、晩年になってもまだこんなにたくさん言葉があふれてくるなんてびっくりです。言葉を使いつくして、とっくに枯れてしまっていてもおかしくないのに。 生前、氏は「言葉を疑っている」「言葉は無力だし、いい加減だし」「自分は無口でいたい」などとおっしゃっていたそうです。 ぎりぎりまで削り取って、最後に残された言葉の連なりが詩だとすると、読み手は行間や頁の余白にこそ意識を向けなければなりません。そこが詩歌の面白味でもあると思います。 好きな作家がお亡くなりになると、もう新しい作品を読むことができないんだと、寂しい思いがわきあがるものですが、自分にとって谷川さんも、そういう詩人のおひとりです。 https://note.com/b_arlequin
0投稿日: 2025.11.13
