
総合評価
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powered by ブクログ童話のような現実味のあるような、不思議なファンタジーの世界観だった ポーとメリーゴーランドとの出会いが自分の中では1番好き。
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ感想。タイトルがそうとしか言えませんよねという感じの話。主人公ポーの生まれから(おそらく)死までの話。ポーのラストが一体どういう事なのかというのは読み手に委ねられているとは思うけれど、ポーという人間は自然との合いの子のような存在なので何かが一回りして還っていくような余韻がある。 描かれている世界と人間達が私達の現実に片足突っ込んでいるとはいえ、どこかファンタジーでもあってといって童話の世界のように本当に違う世界でもないその不思議な塩梅。水というものの描写がポーと共にずっとあって、それがポーの人生と呼応する感覚。ずっと何かに包まれているような読書体験だった。宮沢賢治のクラムボンの事を思い出していた。あれが何かは誰にもわからないけれど確かにある存在、クラムボン。小学校の教科書に載っていた童話達は少しばかり違う世界を描いていてそれは何なのかわからない存在が出てきたりするけれど、そうした小説を読んだ時のような柔らかで暖かさをもったもの達を読んだ時のような気持ちになっている。 ただ誰かにおすすめするかというとそういうものでもなくて、でも本屋の片隅で決して捨てられずに残っていて欲しい作品。偶然手に取って心を慰められる誰かは確かにいるだろうと思う作品。
1投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログポーの存在というものが後半までわからなかった。いしいしんじさんの作品を久しぶりに読んだけど、引き込まれるとハマってしまう。うなぎと一つになったポーは、生死の狭間にいるんだな。そしてまた新しいポーが生まれる。複線というよりも、一つ一つのキャラを殺してない(物語的な意味で)ところに感動しました。
0投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログすべてのものごとは本人が望むかたちであろうがなかろうが繋がっていて、残酷に感じるときもあるけど、それが覆るくらい美しい瞬間がある。 善いことも悪いことも意味を持たないくらい混ざり合った泥の中で、ひとつでも見つけられたらずっと大切にしたくなるくらい幸せな気持ちになるんだろうな。
0投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ角田光代「世界は終わりそうにない」で紹介。 2022.3最初の導入部分であまり頭に入ってこず、断念。またの機会に。
0投稿日: 2021.04.27
powered by ブクログなんだー、この話! びびったぁー。 これ、何の前置きも予備知識もなしに、のほほんと優しい話をイメージしながらタイトル/ジャケ買いしたから(笑)、もう、GAPがすごい。 最初は、謎&怖い(少し気持ち悪い)。 でも、途中辺りから、段々安定してくる。 とは言っても、結局テーマは重いんだけどね。 貧困、貧富の差(の固定)、差別、罪と贖罪、障害、死、奴隷制度、能力主義、片方を立てればもう一方が立たない歯がゆさ、老い、地方の衰退、過剰開発、環境問題、輪廻転生、慈悲の精神、などなど。。 あと、面白かったのは、一番始めの、本当の読み始めは、日本昔話のような、古い日本の話かと思うんだけど(うなぎがいきなり出てきたから)、途中で、ぁれ、これ、フランス文学の翻訳だったかな?て思った。 登場人物の名前こそ、「名前」が出てこず、「運転士」みたいな特徴で表す呼び名になっているので、どこの国とも判断できないんだけど、描写されている街並みとか生活の匂いが段々日本からは乖離していって、外国人の外見の登場人物しか頭に思い浮かべることができなかった。ゾラの居酒屋イメージ。 でも、結局のところ、最後に作者を見たらやっぱり日本人だったから、あれ?ってなったけど、作者の紹介文を読んで納得。仏文学を勉強してきたらしい。
0投稿日: 2017.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやー、長い話だった。。 なぜよりによって「ポーの話」を借りたのだろう。 いしいさんの本で他に読みたい本やもっと読みやすい本あったはずなのに。 最初は、読み切れるかなぁ。。と不安なりに、少しずつ読み進めていた。でも、一章でぐっと途中から入り込み出してから面白くなったかな。二章、三章あたりは中だるみあったけど。 それぞれのキャラ設定とか好きだったかも。 みんな人間くさい。 いちばん好きだったのは誰かと聞かれたら、うーん、「天気売り」かな。。最初はあんま好きじゃなかったんだけど。二章の鳩育てるのを手伝ってるとこらへんから好きになった。 メリーゴーランドもわりと好き。 女ったらしで盗人って。めちゃキャラ濃いし。しかも背中で星はチカチカ。泥の洪水で足のびきっておそらく後で切断だし。(このあたり、いしいさん節効いてるの、いつも。ちょっとゾッとする表現がところどころに) ポーのじゃっかん感情ないとこもリアルだったなぁ。 一章の、ゾウがバナナ食べてるところは、ゾウの鼻の感触がすぐそこまできてびっくりしたよね。ものすごい描写だって。ぬるりとした。そして、2人で笑ったシーンがなんだか好きだったなぁ。罪悪感の話してたのに、笑ってるじゃん。みたいな。 がんばってがんばって読んで、最後の最後の終わり方はあまり私的にはすっきりしなかった。長かったなぁ。。と思った。 【気になった箇所】 「わしはな、罪悪感がないんじゃない。ときどき、忘れっちまうだけのことよ。外からじゃみえないがな、腹のなかには、この森みたいに黒くてばかでかいのがたまってるんだ。ひとはな、誰だって多少なりとも、腹の底に罪悪感の種をもってるもんだ。で、そのなくしかたはそれぞれが、自分でみつけなけりゃならねえ。自分の斧にこびりついた汚れは、自分で拭くしかないだろう?ただな、ひとが、何かをほんとうにつぐなえるとは、わしには思えんよ。少なくとも、つぐなおうって思いでしているうちは、それはほんとうのつぐないじゃあないな」
0投稿日: 2016.09.30
powered by ブクログまさに「ポーの話」です。 泥の川でうなぎ女達の可愛い子どもとして育てられたポー。数奇な運命を辿るポーの人生をいしいしんじ独特の世界観で描いた読み応えのある一冊。
0投稿日: 2015.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいる途中の評価ですが、空想の物語なのに出てくる人物(生き物)全てに酷く共感を覚えて非常に楽しいです。 ポーの産み落とされる様子やメリーゴーランド、ひまし油、そしてポー、ひとりひとりの気持ちや行動の描写に全く無駄がなくてかなり洗練されている印象を受けます。 読了後にどのような感情を覚えるのか今から楽しみです。 =========================== 読了しました。 やはり洗練されている美しい文章でした。 ポーの冒険譚、成長の物語のように思えて ポーを通じて見える人の愛の物語なのだと思いました。 難しい感想は言えませんが、出てくる人の有り様が あまりにも愛おしすぎて読了後の今も嬉しいような 泣きたくなるようなそんな気持ちです。 ありきたりな言葉でしか言えないのが残念・・・。 何時の時代かわからない、異形のものが出てくるというところが 生々しさを逆に抑えているようで心地よく感じました。 登場人物や世界観にかなり引っ張られてしまう質なので それくらいの距離感が丁度よいのでしょう。
0投稿日: 2015.01.28
powered by ブクログうなぎ女たちの深い愛情に守られていた純粋無垢なポーが、人間の光と闇に触れながら「たいせつなもの」を見つけていく話。善や光、純粋なものとは対極する、悪や闇、汚れをも飲みこんで、はじめて真理が理解できるというような壮大なテーマだと感じました。今までのいしい作品に比べ、ちょっと説教臭さが鼻について、うんざりした部分もありましたが、でもやっぱり読み終えた後は、こちらが浄化されたような気持ちになります。「悪」ととられやすい人々や物事にも愛しさを感じさせるものが、いつもいしい作品の根底には流れているからかな。。。
0投稿日: 2014.05.18
powered by ブクログポーが出会った色々な人達が個性的で面白い。 長い話に少し疲れも感じたが、後半になると情景がリアルに想像できるようになった。 童話っぽさがまたいい味を出していると思う。
1投稿日: 2014.02.12
powered by ブクログ久しぶりのいしいしんじ。 「うなぎ女」という泥の川でウナギをを採る人間もどきの女性の集団の息子に生まれ、真黒な皮膚を持ち、指の間に水かきをもつ少年・ポーが主人公。その他の登場人物たちもどこか異形です。 何処とも判らない不思議な世界で繰り広げられる物語は、自然破壊や人と人との関わり方など、色んな教訓が盛り込まれているようです。しかし、さほど押し付けられる感覚は有りません。 最初は少々取っ付き難い感じでしたが、暫くするとしっかり入り込めました。最後は、どこか薄闇の(悪い意味でなく)生暖かい「いしいワールド」にどっぷり浸り込めました。
0投稿日: 2013.10.03
powered by ブクログもうーー本当におもしろいですね‥。童話といっていいのでしょうか。たぶん童話です。童話好きですうう。 ポー。ポーはかっこいいし、あまりにも動物だし。川と泥とうなぎの話です。 舞台は中世ヨーロッパあたりかなと思います。蒸気機関とかはまだない感じがします。 モデルになった土地があるのか気になります。たぶんないけど。 川を遡って行くポー。きれいで純粋な話です。
1投稿日: 2013.08.30
powered by ブクログいしいさんの世界の異形の者たちのなんといとおしいこと。基本人間だけどそうじゃないものも混ざっているポーのように(なんたって水かきがある)境界の曖昧さが、生も死も人も人じゃないものも、巡りめぐってもとに戻る大きな海流のようにくるみこむお話だった。しかしうなぎを食べたいなーと思う気持ちはちょっと失せる(笑)
0投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログポーは生まれたままのまっさらな命そのもののよう。純粋で、野性的で、出会う人や物事をまっすぐに見つめて受け止める。 登場人物たちはみんな、どこか癖があって、奇妙で、優しさを知っていて魅力的。(ときどき、悪者も出てくるけれど) うなぎは海のどこかで生まれて、川を上り、うなぎ女たちの手で誰かの命のもとになる。川の上流で生まれたポーが、色々な人たちと出会いながら川を下って海へと向かうのは、命の源へ遡っていく作業。全部がつながっている。 ポーに出会った人たちはたぶん、自分の優しさ、自分の幸せ、自分の人生で大事なものは何であるか。というような事が、鏡にうつすみたいによく見えたんじゃないか。な。
0投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ後輩なっちゃんから拝借。 不思議ワールドが展開されているので、好みが別れるところだと思うが、 私にとっては、ひとつの哲学書かなと思えた。 不思議ワールドのなかに織り込まれた、 普遍的な価値観。本当に大切なもの。 それがちりばめられた本だな。 その代表が、天気売りであり、ボロボロの女人形なんだろう。 川の水は海へ流れ、蒸発し雲となって、 また川へ戻って行く。 ずっと前からそうであり、これから先もきっと、変わらない。 人間の根っこの部分も、きっとそうだろう。
0投稿日: 2013.03.05
powered by ブクログ今まで読んだいしいしんじ小説の中で1番の長編。良い意味でも悪い意味でも純粋無垢なポーが人の心を知っていく様が印象深い。思い悩む大切な人に何もして上げれない時に渡すと良いかも。
0投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログ盗人のメリーゴーランド。 物知りなひまし油。 天気を売る天気売り。 犬じじ。 うみうし娘。 そして、うなぎ女の息子・ポー。 暖かく混沌とした泥の川から海へと続く旅は、ぐるっと巡ってまた生まれた川に戻る。 川と空。うなぎと鳩。ひっくり返る黒と白。生と死をつなぐ橋。良い事と悪い事。 幾つものイメージが折り重なって、限りなく幸せで満ち足りた気持ちにさせてくれる物語。 いしいしんじさん、やっぱり大好き(^O^)
0投稿日: 2012.12.25
powered by ブクログ大人の冒険ファンタジーって感じの内容でしたぁ。 ストーリーは あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い、敵意に荒んだ遠い下流へとポーを押し流す…。いしいしんじが到達した深く遥かな物語世界。 ポーの川下り海への冒険小説。 読んでみて、いまいち、その世界観みたいなものが感じられなくて。。。読みづらいなぁ~。なんて思ってしまったわ。 第一、ポーっていうのは「人間」なのか、じゃないのか。わからなくて。 後記の解説によると「人間じゃない」らしい。。。。いまいちイメージが浮かばん。。。 そのほかの人物もみんな名前をもってなくて、どんなイメージかつかめない。。。 それが500ページもあったから、ちょっと長いなぁ?って思ったわ。 宮崎駿の世界っぽい感じがしないでもない。。。 そうイメージするとちょっといいかな?って感じ。 んー、どうなんだろうなぁ、こういう小説って。 好きな人と嫌いな人の差がはっきり出そうよね。
0投稿日: 2012.11.26
powered by ブクログ1ページ目で「うなぎ女」が登場し、のちに「ポー」が生まれ・・・最初から何?何?の連続。だったけど、深く考えず読み進めるうちに、ゆっくり独特な世界観に入り込んでいく感じ。うなぎ女の母性愛はスゴイな。
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログゴミや生き物の死骸も流れるようなそんな泥川。 そこでうなぎ女たちの息子として生まれてきたポーが主人公。 出会う清も濁も、生も死も、無垢な彼の目はそのままストレートに見つめる。 残酷だったり厭わしかったりするものものも登場するし、物語全体から受ける印象は、陰であり夜のイメージ。 それでも読み終わったあとに残っているのは、切なさを包み込んだなんともいえない温かみ。 ほのかに小さな光を放っているよう。 きっと何度も読み返すと思う。 (注:水害の場面がでてきます)
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ幻想的な描写で、 つながる命やさまざまな感情を丁寧に綴った作品。 やや冗長。 ウミウシ嬢たちがすてきでした。
0投稿日: 2012.11.06
powered by ブクログ愛すべきいしいしんじさんの作品だったので、購入。 うなぎ女に拾われ育てられたポーのお話。 ポーは善人でも悪人でもない、完全なる無垢な存在で、それが善人や悪人やどっちでもない人とかかわっていくお話。 雰囲気はいつものいしいしんじさん節全開。 ただ、展開が今まで以上にシュールでした。 地方に伝わるおとぎ話の原文・・・という感じでしょうか? 個人的には今回のようなお話よりも「プラネタリウムのふたご」みたいな話のほうが好きではあります。 でも、メリーゴーランドを愛してます。
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ子どもの発想みたいに無邪気で残酷なんだけど、どこかせつない。 ひまし油が一番好きかなぁ。不思議な世界観。 うなぎ女のあたたかさにうっかり感動しそうになった。
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログいしいしんじの真骨頂だと思っております。 素晴らしいよ。気持ち悪い表現とかが大好きなんです。大好きですな。 うなぎ女の息子ポーが川に沿って歩いていく物語。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ長くてつまらない と思ってたけど2年ぶりに再読。そうしたらすごくいいじゃないか! どんどん一気に読めました。良い気分!
0投稿日: 2011.10.20
powered by ブクログ視覚にうったえる表現が多くて、ヴィジュアルをイメージするのが苦手な自分にはいまいちピンとくるものがなかった。 内容的には、ものごとのバランスをととのえる、良い方向へ少し導く、不思議な主人公が旅をする話で、大人っぽいていうか、現実くさいような気がして極端な性格の人間には、微妙だった。
0投稿日: 2011.08.18
powered by ブクログやさしい人はやっぱりすごく悲しかったり寂しかったりするんだろうな それでもやさしくあれればいいな アメニモマケズ カゼニモマケズ ソウイウヒトニワタシハナリタイ まぁ みずうみ の方が好きだけど
0投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログそれは、ながいながいお話だった。 感覚としては読み終えた時そんな感じでした。 充実感というのか。 一人の人の一生の物語を読んだ感じ。 水の流れや 女の人たちのあたたかさ。 それに触られたかの様なあのリアルさは何なのだろう。
0投稿日: 2011.06.29
powered by ブクログそれまでのいしいしんじ作品と比べてすっと頭に入ってこないが、夢中になる。おかげで電車を乗り過しました(笑) うなぎ女たちの野性的で絶対の母性と、天気売りの尋常じゃない真っ直ぐさが好き。
0投稿日: 2011.03.27
powered by ブクログあまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて稀代の盗人「メリーゴーランド」と知り合い、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い、敵意に荒んだ遠い下流へとポーを押し流す・・・。いしいしんじが到達した深く遥かな物語世界。驚愕と感動に胸をゆすぶられる最高傑作。(紹介文参照) -------------------------
0投稿日: 2011.03.24
powered by ブクログ「麦踏み〜」が大好きだったので いしいしんじは読みたい気持ちはあるんだけど、なんか腰を据えて読まねば!という気になってしまってなかなか手を出せない そのうち読むよ
0投稿日: 2010.11.06
powered by ブクログ物語の奔流。川は枝分かれして広まっていくが、最後は海に流れ込み、雨となって、また川になる。最後、ウナギが川を溯るシーンが一番印象的だった。終始丁寧な語り口調なのに、設定はかなりきわどかったりする。登場人物の豊かな個性もなかなか魅力的だった。
0投稿日: 2010.10.16
powered by ブクログ物語作家いしいしんじの面目躍如、次から次へと物語が紡がれ広がっていく。善も悪も綺麗なものも汚いものも、何もかも飲み込んで物語は流れていく。 今まで読んだいしい作品の中で最もアクが強く毒も強い作品かも。しかしアクや毒が強いほどに純粋なるものも光り輝くんですね。ポーという少年がその象徴的存在として、寓話的に扱われています。そのため物語の意図は読み手に委ねられているかのような印象を受けました。
1投稿日: 2010.09.16
powered by ブクログ書店のポップにあった、「大人のための童話」という言葉がぴったりの内容。 あまり深いことは考えずに読んだ。というか、つい文字を追うだけになってしまった感がある…。 子供向けの「童話」がそうであるように、何度も読むうちに気付くことがあるかもしれない。
0投稿日: 2010.09.16
powered by ブクログどうやら稀代のストーリーメイカーとのこと。気になってはいたが、多分合わないような気がした。いい意味の裏切りを期待したが、裏切られた・・・そのまんままったく面白くない、入り込めない、散文、小説という規定のないものをさらに漠然とさせるのはどーか。
0投稿日: 2010.08.31
powered by ブクログこの人に水を書かせたら きっと五本の指に入るような気がします ずっと以前に読んだ本だけれど 泥の中でみた夢
0投稿日: 2010.06.06
powered by ブクログうなぎ女から生まれた人間でも魚でもないポー。 真っ黒い体と裏腹に真っ白い無垢な心を持っている。 やがてポーはうなぎ女のもとを離れて、 悪も善も感情もたくさん吸収して、たいせつなものを知る。 メリーゴーランド、ひまし油。 天気売り。 犬じじいと少年、子供。 埋め屋の旦那と鳩レースの女房。 海岸の老人たち。 うみうし女。 ポーが出会うすべての人がいかにも人間らしくて、いとおしくて、頭から離れない。 寂しい気持ちにもなったし笑ったし悲しくもなったしうれしい気持ちにもなった。 少し長いけど、読んでみて欲しい作品。 なんというかうまい言葉がわたしには見つからないので、それを読んだ人それぞれで感じ取ってもらいたいです。 いしいしんじさんを読むのは初めて。 もとはプラネタリウムのふたごをよみたかったけど、本屋になかったので買ったのがポー。 とにかく情景の描き方が誰よりもドラマチック。 好奇心の昼間と、悪事を隠してくれる夜。 きらきらした昼間と、考え事をする夜。 泥臭い昼間と、空の深い静かな夜。 色えんぴつで描いたような、すべてがこの世界だからこそあるものだなと思った。
1投稿日: 2010.05.21
powered by ブクログいつも期待を裏切らない、ほんとうにこの人は。 上流の泥川から大海原へ、まさしく大河ドラマでした。 P111 「『ただ私はあの川が好きです。すべてのことに対し、一切なんのわけへだてもないところが』」 世界というものはそういうものだけれど、それを自分の創作物の中で再現できる作家は多くないと思う。 だからこそ彼は信頼できる作家のひとりなのだ。 P321 「天気は一切のわけへだてをしない。そこにいる誰の上にも、均等に陽はそそぎ雨風は吹く。ひどいときはしょうがない。いいときは互いに笑みをかわす。同じ空をわかちあっているからこそ、それぞれの濡れたからだを互いにいたわり、晴れの日は楽しげに声をかけあうことができる。みな空を通じつながっているのだ」 「見えないところでいつもつながっている」というのは『プラネタリウムのふたご』以来の大きなテーマなのかもしれない。 そして生きているものに残された使命としての「つぐない」と「とむらい」。 解説は堀江敏幸氏です!
0投稿日: 2010.04.03
powered by ブクログ初めていしいしんじさんの作品を読みましたが、よかったです。 じわじわと世界観に引き込まれました。 出てくるキャラクターもみんな魅力的で、彼らの身に起こる出来事をポーと一緒に見ている気分です。ポーの目になって。 また読みたいです。
0投稿日: 2009.12.09
powered by ブクログmemo: ちょっとのことだけはさ、大切にね、他のひとがやらないくらいていねいに、やらなくちゃいけない、って気がするんだよ そういうのは、てりかえしです。ゆびはさんだり、ころんだり、そんなのいくらでも、まちがうのです。ポーのいちばんふかい底で、まちがったことをしないのが、だいじなんですよ。 ポーのきもちがほんものなら、並べた石ころだって、ほんとうの花
2投稿日: 2009.11.23
powered by ブクログいしいしんじっぽい、メルヘンの背後にある言いようのない気味の悪さ。それが嫌いという人も多いけど、違和感を抱えながら読み進めると、最後の最後でそれがちょっとだけきらきらしたものに変わる感じが好きです。
0投稿日: 2009.11.06
powered by ブクログ良いことも悪いことも全部、この世は美しい。 独特の文章と世界観、少しクセがありますが、深い愛に感動します。
1投稿日: 2009.11.06
powered by ブクログ泥の中でうなぎを捕まえる「うなぎ女」たちの子どもとして生まれた少年ポーが、数百年ぶりの大雨のなか川を流され、いろんな場所やひとに出会って別れて、また生まれた泥の中に還ってゆくおはなし。 いしいしんじの作品というのは、どうも、やさしすぎて残酷というか、ぬるま湯でゆっくりと絞殺というか、安寧と絶望がお互いを認識しないまま同居しているというか、そういう表裏的な、生と死が弧を描いているさまがあっさりと描かれていて、読み終わって直後は気持ちが動揺します。 ぐらぐらするわりに「ああそっか」と思える。どうすれば……と思うけれど回答は示されてる。 あがなうこと、つぐなうことに対してとてもまっすぐで、最後のほうはずっと「うあああぁああぁ」って言いながら読んでいました。きつかった……。今までのいしい作品のなかで一番きつかった……。 ポーが無垢で、真っ白すぎて善にも悪にも染まることができて、それでいながらどちらの味方にもならない、良い意味でも悪い意味でも「子ども」であったことが大事すぎてたまらないです。 あともうひまし油がいとしくてならない。メリーゴーランドも相当だけれど、彼女も充分に歪んでいて、それが少しでも真っ当な方向に向かうことが出来たならと思うともう。幸福になってほしいです。
1投稿日: 2009.10.08
powered by ブクログおおお、おとな・・・・。 堀江敏幸の解説がなかなか上品で、 ああ、そういう風に読むのね、と思った。 私は、こどもなので、 ずっと犬じじと居ようよ、と思ってしまうのです。 流れていくもの、 出会っては別れ行く、 しかしつながっているウロボロス、 そういう切なさが、 仕方ないんでしょうけども、 私には寂しいのです。
1投稿日: 2009.08.18
powered by ブクログなんだかよくわからない世界のなんだかよくわからないうなぎ系生き物の話。 行け、お前にはその力があるんだ。と主人公を応援したくなります。
0投稿日: 2009.08.01
powered by ブクログゆらゆらと掴みどころのないような変な話。 ポーが下流に行くにしたがい、人間らしくなっていく。 毒と泥にまみれている。 解説は堀江敏幸。
0投稿日: 2009.07.20
powered by ブクログ長い。とにかく長い。ウロボロスがモチーフになっているようで、所謂無限ループみたいな円環的なお話。ほとんど連作短編状態で、すげー疲れた。主人公が無垢で無力で、さながらガンジーのように無抵抗に世間に翻弄されていくドラマ。こういうのはきっと自分にあってないんだろう。最初の大泥棒メリーゴーランドとうなぎ女のタームまでがピークで、そこから先は正直蛇足?
0投稿日: 2009.06.30
powered by ブクログ描いてみたいシーンがたくさんあります。 えぐい視点で、ゆるやかな生命の道をたどっていった気分です。
0投稿日: 2009.06.15
powered by ブクログ最後まで盛り上がらないまま終わってしまった。 一気に読まないと入り込めないけど、そこに入り込むための門は恐ろしく狭い
0投稿日: 2009.06.10
powered by ブクログ20081224/ 2回目読んで愕然とする本。終わらないお話。ポーのつぐない。生命の循環。 けれど循環するうちに、きっと物語りは変わってゆくはず。ならいいのにな。 鳩の祝福は一体何度目だったのかな。
0投稿日: 2008.12.24
powered by ブクログ比喩表現によっていろんな教えが書かれた本。 ポーがひたすらに大きくなって、いろんな人に出会う。 深い。
0投稿日: 2008.11.18
powered by ブクログたくさんの橋が架かる町の泥川の中で生まれ、500年に一度の洪水で海へと流れていくポー。いろんな水と、いろんな人と出会いながら海にたどり着き、海の底からまた、うなぎ女たちのところに戻っていくのだ。そうやって何度も繰り返す。水も、ポーも同じように、果てしなく。 おとぎ話というのは、たくさんの悲しいことを覆い隠してしかるべきものである。だからこそ楽しい。これは、そこにベールがあることを思い出さずにはいられない人のための、極上のおとぎ話であると思う。悲しいことも、理不尽なことも、諦めもある。それでも、おとぎ話でる。
1投稿日: 2008.11.14
powered by ブクログ淡々とつづく物語のなかにたくさんのメッセージが。比喩が。第1印象のかわいらしさに惹かれて手を出したらやけどしてしまった、いしいさんの文章に。
1投稿日: 2008.10.24
powered by ブクログうなぎ女の子どもとして生まれたポー 人よりも泳ぎがうまくて、コミュニケーションがうまく とれなくて、格好も不格好 自分が何のために生まれてきたのか 大洪水が街を襲った夜、それをさぐるための旅に出る 長ーい長ーい河を泳ぎ、さまざまな人との出会いや別れを経験し ついに大海へたどりつくポー ポーが悟った自分の使命とは 優しくて残酷で切ないお話です。 この世の生命は何のために生まれてきたのか 自分はどう生きるべきかを考えさせられます
2投稿日: 2008.10.21
powered by ブクログ僕大絶賛のいしいしんじ氏。 水路の町。うなぎ女。ポー。メリーゴーランド。ひまし油。天気売り。犬じじ。埋め屋の旦那。鳩の女王。 惹かれる要素はいつも通りのいしいさん。 しかし一味違ういしいさん。 ポーは悪と善の区別の曖昧な子ども。そんな主人公の視点で描かれる話でした。 1章の盛り上げは最高。 2章もやはり熱い。 3章は、違う。 水を通して描かれる世界。幾度となく用いられる象徴。 繋がっているお話。 今までに読んだいしいさんより壮大だ。そんな気がする。 かといって初いしいさんで勧める本じゃないのは確か。
1投稿日: 2008.10.17
powered by ブクログ図書館から借りて読んだ「ポーの話」が文庫になったと聞きさっそく買ってしまった。2回目になるが1回目に気がつかなかったことに気づいたりと、その物語の筋書きがわかっているのに始めての時と同じ様に感動し涙が出そうになる。未読の人は読まないで下さい。うなぎ女から生まれたポーは泥川の底を泳ぎながら母親たちの愛情に包まれ川で生きるためのすべてを教わる。そんなポーも手に触れず、見えも聞こえもしないものに思いをめぐらすことができなかった。泥川の底には両岸から投げ入れられる雑多なものや排水溝や水路から流れ込むいろいろなもので混沌としている。その中を泳ぐポーもまた未完成な混沌、カオスなのだと思う。「たいせつ」や「罪悪感」や「つぐない」を教えられてもポーはまだその本当の意味を知らない。ポーが出会うひとびともまた泥川のような混沌な人たち。メリーゴーランドもひまし油も犬じじや女ぬすっと、埋め屋の夫婦、みな泥川の澱みのように決して美しくはないけれどいろいろな雑多なものの底にきらりと光るたいせつなものを持っている。いしいしんじの世界は今ではないけれど大昔でもなく、どこか解らないけれどでも知っているような気がする世界。そして登場する人物はみな不思議な名前をしている。第一部のクライマックス、氾濫した泥川に飲み込まれた街でメリーゴーランドを助けようとしたひまし油が言う。「たいせつなものじゃない、たいせつな人よ」泥川を流されていくポーを助けに来た母親たちが次々と撃たれていく。それでも母親たちはポーを愛おしく思いポーの幸せを願う。ああもうこれだけでも充分に心を打たれる。決して美しい生き方ではないメリーゴーランドやひまし油が美しく感じ、何よりも惜しみなく注がれる母親たちの愛情が沁みてくる。そしてポーは母親たちから離れ、川下へを流れていく、天気売りとともに。その日の天気を告げて歩き街の人々からお金や食べ物をもらっていた天気売りがうなぎ女たちにポーとともに旅立つ仲間と選ばれたのかは解らない。ただの偶然だったのか。でも天気売りにはくもりがない。間違ったことをしなければ「晴れ」になると信じている心は純真だ。混沌としたカオスであるポーと晴れ渡りくもりのない天気売り。第2部で出会う犬じじ。罪悪感の塊のような女ぬすっと。犬じじは言う。「誰だって多少なりとも、腹の底に罪悪感の種を持っているもんだ。そのなくしかたはそれぞれが自分で見つけなきゃなんねえ。・・・・ただな、ひとが、何かをほんとうにつぐなえるとは、わしには思えんよ。少なくとも、つぐなおうって思いでしているうちは、それはほんとうのつぐないじゃあないな。」どうすればいいのだろう。「つぐない」とはなんだろう。埋め屋の夫婦のもとで天気売りは思う。ここでは空が別々だと。分け隔てない天気をいっしょの空の下で分かち合い繋がっているものなのに、ここには空の全体がないと。この「繋がる」という言葉もキーワードなのだろう。川は上流から海へと流れ繋がっている。側にいなくても繋がっていさえすればいつもいっしょ。第3部のウミウシ娘たちが言う、「海は繋がっているから感じあえる」と。切り離された空のした川から離れてしまったポーを助けたのは一羽の白い鳩。そして悲劇。ポーは川に飛び込む。そして第3部、これを読んでしまったらこの物語が終わってしまう、そしてこれからポーに起こることを知っている私はなんだか読むのをためらってしまう。海辺の老人たちが見知った誰かであり、いずれそうなる自分の姿の様。ポーはあたまやこころではわからない深いところにある「かなしみ」までもぐってしまう。その後のポーがしたこと、そして最後に何年の絶った後のメリーゴーランドやひまし油や孫や埋め屋の女房たち、物語は新しいポーの誕生を感じさせ終わるところがまた良い。「潜ったら浮かぶ。それがたのしみさ。」
0投稿日: 2008.10.15
