
総合評価
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powered by ブクログ表題作の副題が、かの有名な、 ー (生まれて、すみません。) なので、どういう文脈でこのフレーズが出てくるの知りたい、という一点の動機で、表題作のみ読んでみたものの、大変難解。 数頁/唱x12唱のモザイク模様。全体で何の絵かは判然とせず。かつ、全12唱の中にこのフレーズ(生まれて、すみません)は登場しない。 表題作のタイトルが示唆する自負心と、副題が示す自虐心とのコントラストが面白いけれど、名作かというと、「解説」で出てくる表現である「野心作」がせいぜいか。 薬でラリ気味な時期の作品のよう。
30投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ作者の内側、精神世界に、正面から向き合った作品たち。作者の表現への理解が深まった。同時に、今を生きる我々の内なる苦悩、精神的な複雑さをも、戦前の時点で作者が表現し得ている。自分を見つめ直す折に、また読み直したい。
0投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太宰は小説家というより、詩人みたいだと思う。 読んでいると、断片的な言葉がキラキラと辺りを舞うような感覚になる。 ●雌に就いて 2人の人物の会話のみの形式で進んでいく。 理想の女との妄想をくりひろげるはずが、話は妙に具体的。 ずっと会話のみが続くからこそ、最後の地の文の威力、余韻がすごい。 「女は寝返りを打ったばかりに殺された。私は死に損ねた。七年たって、私は未だに生きている」 ●喝采 演説形式の話。 独白体が得意な太宰の文と相性が非常に良く、好きだ。 ●二十世紀旗手 正直話のすべては理解できなかったが、言葉の巧みさが伝わる。最後のパラグラフがまるごと素敵。 「それも三十にちかき荷物のうち、もっとも安直の、ものの数ならぬ小さいバスケット一箇だけ、きらきら光る真鍮の、南京錠ぴちっとあけて、さて皆様の目の前に飛び出したものは、おや、おや、これは慮外、百千の思念の子蟹、あるじあわてふためき、あれを追い、これを追い、一行書いては破り、一語書きかけては破り、しだいに悲しく、たそがれの部屋の隅にてペン握りしめたまんま、めそめそ泣いていたという」
0投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ太宰治27〜28歳(1936〜37年)の頃の作品集。 かなりヘヴィーな時期に書かれた文章のはずなのに、どれもなぜかチャーミングに響いてくる。
15投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ「二十世紀旗手」という 華々しいタイトルに反して 太宰の苦悩や混乱が 感じられる 読みづらいけど 文章のリズムとか表現には ハッとさせられる 古本屋かえりみちにて購入
1投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログ『晩年』の作品群と似た雰囲気をもっている。 モラトリアム期の懊悩を抱えたことがある人なら、なんとなくこの太宰作品群のもつ雰囲気にそれを感じとり、自分が書いたわけでもないのに何だか恥ずかしいような気持ちになるのではないか。 懊悩しながらあっちへいったりこっちへきたり、その勇ましくないクネクネのなかに、ふと美しいワンフレーズや、それはそうだよなと頷くような一文が現れてきます。 中学生の頃は、なんだかつらつら長々とまとまりのないことが書かれているなかに、むやみに魅力的な一節が出てくるなぁという印象だったが、30代の今読むと、つらつら書かれているようにみえて実はリズムよく計算されていることがわかる。 少し気持ちに余裕のあるときに読むのがおすすめ。
1投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ53冊目『二十世紀旗手』(太宰治 著、1972年11月、新潮社) 太宰治が1936年から1937年にかけて発表した、表題作を含む7編を収録。 20代後半だった太宰の苦悩や絶望が赤裸々に著されており、それは85年後の現代を生きる我々にも、身近な心の苦しみとして痛切に感じることが出来る。 描かれている内容は時代を越える普遍性を持っている。 しかし、この時期の太宰は精神的な混乱を抱えており、それが文章にも表れている。 端的に言って、非常に難解で読みづらい作品集である。 「笑われて、笑われて、つよくなる。」
5投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログものすごく読みにくくてかなり時間がかかった。 手紙のやり取りが小説になっていたり文体が突然変わったりといろいろ試したりしているのだろう。
1投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
声に出したくなるようなとても心地の良いリズム。 歌のよう。 「苦悩高きが故に貴からず。」で始まる序章、"神の焔の苛烈を知れ" 「 罰だ、罰だ、神の罰か、市民の罰か、困難不運、愛憎転換、かの黄金の冠を誰知るまいとこっそりかぶって鏡にむかい、にっとひとりで笑っただけの罪、けれども神はゆるさなかった。 君、神様は、天然の木枯らしと同じくらいに、いやなものだよ。 峻厳、執拗、わが首すじおさえては、ごぼごぼ沈めて水底這わせ、人の子まさに溺死せんとの刹那、せめて、五年ぶりのこの陽を、なお念いりにおがみましょうと、両手合せた、とたん、首筋の御手のちから加わりて、また、また、五百何十回目かの沈下、泥中の亀の子のお家来になりに沈んでゆきます。」
2投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログ2018年11月28日、読み始め。 2018年12月8日、「狂言の神」を13頁まで読んだ。 ほとんど読んでませんね。 ●2023年2月28日、追記。 本作に収録されているのは、 狂言の神 虚構の春 雌に就いて 創生期 喝采 二十世紀旗手 HUMAN LOST 狂言の神、虚構の春は、船橋に住んでいた時に書かれたもののようです。
4投稿日: 2018.11.29
powered by ブクログ7つの作品群、太宰治が首つり自殺未遂したり(その前に入水心中未遂はやっちゃってる)パビナール中毒で精神病院に入院した頃のものなので、徹頭徹尾、一文一文はぶつ切りだは、ストーリーはまるで支離滅裂なアバンギャルドだは、パンキッシュな名人の駄作を目の当たりにしました。 乱筆乱文これに極まれり、太宰治フリークにもとうてい勧められません、7つとも中身がさっぱりないのだから。解説も太宰治のその当時の心身状況を中心に展開しているのは苦肉の策でしょ
1投稿日: 2018.11.03
powered by ブクログこれについて行けたら人生は多分もはや自分にとって意味がないのではないか、と思う程度に、借金と苦悩と言い訳に満ちた作品集であった。 ヒューマンロスト以外は読み返さなくていい。
2投稿日: 2017.07.28
powered by ブクログ作品集「晩年」の発表前後 麻薬中毒で錯乱していた時の、支離滅裂な作文ばかり集めたもの 「狂言の神」 友人の笠井くんが自殺してしまった そこで追悼のために、彼のことを書き始めるのだが じつはその正体が作者自身であることは、すぐに割れてしまう (執筆前年に単独自殺を試みている) 貧乏に負けたと思われるのが嫌で、ポケットにお金を残しておくのだが 結局死ぬのもやめて、こんな小説を書いている 「虚構の春」 レター教室なんてとても言えない どれもこれも独りよがり、そうでなきゃ白々しく取り澄まして 読むに耐えない猿面冠者の妄想以下だ もっとこう、女生徒の日記みたいな色気のあるものを送ってほしい そんな願いの伝わる書簡集 「雌に就いて」 いい女がそばに居てくれたら自殺しないですむのになあ そんな理想を形にすべく、友人相手にシミュレーションを行うが 最後はやはり自殺だった 226事件の夜 観客なし、ひたすら陰惨の漫才だった 三島由紀夫などは、太宰のこういうところを意識したのだろう 「創生記」 独善的でなければ小説は書けない きちんとした小説などスランプのしるしにほかならない そのように嘯き、人に金を無心しては薬物に耽溺 支離滅裂であることに首尾一貫を見ようとする、凄惨な決意だ 心の平和の訪れは将棋に没頭したときだけなんだ 「喝采」 悲劇役者の柄じゃない、出世はもとより望めない だから涙の道化なんだな 「二十世紀旗手」 二十世紀はスキャンダルの時代だ やりたかないけどしかたない、というスタンスで 生まれてすみません!とあらかじめことわってはいる 「HUMAN LOST」 いたわりを要求したのは太宰 金銭を要求したのも太宰である その結果得られたのが麻薬中毒の苦しみだったとしても たどりついた場所が精神病院だったとしても すべて自己責任、自業自得というものだ しかし、にもかかわらず!被害者づらの太宰であった いちおう「人間失格」の原型とされている …精神が回復していく様子も書かれているので安心?してほしい
6投稿日: 2017.06.29
powered by ブクログうわ〜。これはマジもんに気が違ってます。全編あますところなく気狂いピエロな太宰さんを堪能し、ドン引きさせていただきました。話題の「絶歌」読む気はないですがかの作品の1億倍はダウナーな狂気を味わえることを保証します。「絶歌」より絶対こっち読んだ方がいいですよ!向こうは「治ってる」けどこの時期の太宰さん治っていませんから。「虚構の春」は書簡のみで構成された作品でしたが結構好きです。「HUMAN LOST」は意外と癖になる変なユーモアを感じました。でも中学生が読書感想文に書くと家庭訪問されるからやめておこうね!
2投稿日: 2016.05.21
powered by ブクログ天才作家がジャンキーになると、こんなブッ飛んだ文学が創生されるという見本のような作品集。よくもこんなに様々な言葉が湧いてくるものだと感心するが、線ではなく完全な点の文学である。後の代表作「人間失格」のプロトタイプみたいな「HUMAN LOST」で、内妻の悪口を書いた部分が逆に太宰の人間らしさを感じる。
2投稿日: 2015.10.15
powered by ブクログ私の読解力が足りないので理解できないのかと思ったが、解説を読む限り最初から難解な文章らしい。 でも、自殺にちょうどいい木を見つけて「善は急げ、というユウモラスな言葉が浮かんで」というような一文など、手記のような小説などは、ついクスリと来てしまう部分もある。
2投稿日: 2015.04.21
powered by ブクログ読みながら、うあーどうしたらいいんだろう、何を感じればいいんだろう、わかんないってなった。 太宰でそうなったのは初めてだったからどうしたらいいかわからなかった。 でも不思議なことに、もう一回読みたくなる。
2投稿日: 2015.02.17
powered by ブクログパピナール中毒期の作品群。 支離滅裂なものも多く、私には難解すぎた。 けど、不安定な心情を描くとこうなるのかもしれない。 わざとなのか、ほんとに錯乱したままかいたのか、境界線がわからなかった。
2投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ最初の作品集『晩年』を上梓した後くらいに書かれたもの。芸術への自信と、その一方では生きて行くことへの齟齬と。果ては「生まれてすみません」の述懐にいたる。自殺未遂など、太宰が精神的には大いに揺れ動いていた時期。また、「大いなる凡人」でもある彼は芥川賞が欲しかったようだ。「創生記」では、もう取ったかのような喜びよう。なんだか悲痛でさえある。結局、この時の芥川賞(第1回)は、石川達三の『蒼氓』に与えられ、太宰は落選の憂き目に。三島由紀夫も村上春樹も取れなかった。一方、取った大作家には大江健三郎や安倍公房あたり。
2投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログ太宰さんが27~28歳頃に書いた前期の作品を収めた1冊です。 表題作の他に『狂言の神』『虚構の春』『雌に就いて』『創世記』『喝采』『HUMAN LOST』が収録されていました。 この頃の太宰さんは、確実に壊れている感じ。 人生(カピ生)に疲れているときに読めば、この作品たちから同病相哀れむ系の力をもらえるのかもしれないけれど、そうでないときに読むとぐったりするって言うのが素直な感想です。 甘ったれてんじゃねぇ!ってね(苦笑) でも、心が疲れたらまた読んでみようっと。
1投稿日: 2013.06.10
powered by ブクログ端的に言って、太宰にとっては入口のみの、読者にとっては出口のみの短編作品集。太宰の狂乱の様を顕すように、ほとんどの作品が、文章と呼べるかすら疑問なほどのじゃじゃ馬である。内々の空間四方に、あらん限り苦悩を叩きつけたばかりのものであって、現代のカテゴリとしては明らかに小説ではない。奇を衒おうという試みは散見できるが、筆が伴わない。私小説の体が備わるまでの過渡作品群と言ってもいい気がする。ところが、百行のうちに一行の珠が隠れているから油断が出来ない。「HUMAN LOST」はその向きがベクトルとして機能し始めている(と私は思う)。非常に難しい一冊。だが、「人間・太宰治」を識るには恰好の作品集なのかもしれない。
1投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うん、意味が分からなかったよ、ごめん。 物語になっているものは読めたけど、支離滅裂なやつはお手上げだ。これはちょっと無理だわ。
1投稿日: 2012.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
太宰治、精神的にしんどかったときの作品集。 しんどかったのが影響しているのかはわからないけれど、 他の作品に比べて難しく、理解しにくく、読みごたえがなかった。 もう少し、大人になって、太宰とその時代のことをもっと知ってから、 もう一度読み直したいと思う。
1投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログ何とかかんとか。ほぼ一ヶ月かかって読了しましたん。やっぱり遠出すると本読めるよね。 全体的には、ちょっと読むのが辛い内容が多かったかなぁ。 内容的には「狂言の神」「虚構の春」「雌に就いて」「創生記」「喝采」「二十世紀旗手」「HUMAN LOST」の7編が収録されている。 太宰といえば自殺未遂、薬物中毒により脳病院(精神病院だったっけ?)入院といった醜聞がつい先に立ってしまう人だけれども、それらの出来事について太宰の自己内省が綴られているものが多いように思われれる。特に「HUMAN LOST」はなんだかものすごくやりきれないな〜と思った。 そんな中で「虚構の春」の、太宰宛に届いたいろいろな手紙をただただ羅列している(実際にそうなのかどうなのかは謎。そういう体裁をとった創作であって実録と言い切れないと思う)短編がワタシには印象深かった。 いろいろな相手からの文章。 故郷の知り合いから恩師から編集部からそして読者からの手紙。 特に読者からの手紙は‥う〜ん。 なんだか本人の熱いせっぱつまった想いは判るんだけど、なんだかあてつけがましくって、すごくストレスを感じてしまった‥。 そういえば夏目漱石も、あつかましい読者からの往復書簡でストレスためてたなぁ〜なんて思い出したり。同時にその時代の「作家」と「読者」の距離の近さなんかも新鮮だった。 でもなんだか「作家」の哀しさも感じてしまった。その読者をむげにすれば恨まれて。ちゃんと対応すれば軽んじられる。なんだか周囲の人間のいい加減な尺度みたいなものを感じてしまった。うむ〜。 あ。個人的に好きだな〜と思ったフレーズ。 「雌に就いて」の、226事件のあった晩に、「私」と「客人」が女の寝巻きについて話をしているんだけれども。 その中で、私が「いや、洗いたての、男の浴衣だ。荒い棒縞で、帯は、おなじ布地の細紐。柔道着のように、前結びだ。あの、宿屋の浴衣だな。あんなのがいいのだ。すこし、少年を感じさせるような、そんな女がいいのかしら。」という言葉がなんだかすごく「いいな〜」と思ってしまった。 自分でもなぜだろう?? 全体的に辛いけれども。それでも太宰の文章には重力が半分くらいにしか感じられない。 文章が簡単とか吟味していないという意味じゃなくて。読んでて浮力を感じるんだよね。 ワタシが思う所の太宰のすごさは、そこにあるような気がする。 それは表現している内容とは関係ない所ではあるけれども。 それは「新しさ」にもあてはまりそうな気がする(この場合の被対象は夏目漱石等)。 そして、だからこそ、ワタシは太宰の本を現在読みあさっているんだろうな。きっと。
1投稿日: 2011.09.25
powered by ブクログ含羞は、誰でも心得ています。けれども、一切に眼をつぶって、ひと思いに飛び込むところに真実の行為があるのです。できぬとならば、「薄情。」受けよ、これこそは君の冠。 『HUMAN LOST』丸ごとスクラップしたいくらい。「くたびれたら寝ころべ!」「笑われて、笑われて、つよくなる」本当は岩波文庫がry
1投稿日: 2011.08.28
powered by ブクログ表現が抽象的、且つ変奏的な文体で単細胞の私には分かりかねた。しかし、解説で奥野さんが仰っているとおり、「錯乱した異常な精神状況を錯乱のまま表現した作品もある」。これはある意味貴重なのではないだろうか・・・。
1投稿日: 2011.05.27
powered by ブクログこれは小説であって、フィクションで、創作物で、商業用エンタテイメントです。稼いで薬代少し払わないと、ツギ売ってくれないかもしれない。 脳病院には瞞されて這入らされちゃった。ええ、物書きですから。何でも見聞したり、文字の羅列は売るんです。船橋に遊びに来てください。来るときはお金持ってきてください。 humanlost
1投稿日: 2010.06.26
powered by ブクログ狂言の神ー素朴。ーなあんだ。 虚構の春ー手紙でできてるやつ。題名とあわせてみるの忘れた。春の部分読み直すこと。 雌に就いてー最高。すばらしく、ぐうっとした。ふぇちー 最後のとこには毛穴がきゅってなった感動 創世記ー最初の水死体の部分はおもしろかった。でも読めなかった。 喝采ーうまいんだと思ったけど疲れて読めない。また読む 二十世紀旗手ーわたしは恋愛部分でぐっとできる人間になったのね。 HUMANLOSTーふーんて感じ。病院内での日記式、詩のような叫びのような 全編通して、おもしろいと思うのだけれど疲れちゃって通しで読み切るのは苦しかった。ちょこちょこ読み返そう。苦しみ嗚咽のようだけど全部計算されてるなあ。物語屋さんとしての太宰のうまさ
1投稿日: 2010.05.07
powered by ブクログ学生時代に読んだときとはだいぶ印象が違う(そりゃそうだ)。 小説中に散りばめられた太宰の甘え。 「こんなに、僕はひとりで苦しんでいるのだから、どうぞ優しくしてください」 好き勝手やって人に迷惑かけて何を言う。と、大人になってしまった私は思う。 だけど、甘えの下からこぼれる悔し涙を、絶望の吐息を、美しい言葉に昇華する。錯乱した精神が、原稿用紙に向かうときだけは研ぎ澄まされるかのように。つくづく純文作家だなあと思う。
2投稿日: 2010.05.06
powered by ブクログ正直、この作品群を、どれだけ理解できたか自信がない。 太宰が麻薬中毒(?)に陥っていた時期の短編を集めたものであり、支離滅裂。読みにくいったらなかった。 でも俺が読みたいと思っていたのは、案外こういうものなのかもしれない。人の脳の思考過程をそのまま抽出したみたいな作品を読みたいと思っていたんだが、忠実に抽出したらこの作品群のような錯乱したストーリーができるような気がする。 可読性が低い分、非常に人を選ぶ作品だと思うが・・・。
1投稿日: 2010.03.24
powered by ブクログ私は弱い人間で、だから太宰の文章が心打つ。 アンニュイな顔で、若者が言う。 とても薄ら寒い。 そんな太宰に対してのイメージは、 精神病院入院体験をつづった、HUMAN LOSTによって変わった。 死に対してストイックではなく、 弱きことを恥じず、居直り図太く、弱く死んでいくのが太宰だ。 文豪といえど、他人の人生だ。 時に太宰の景気の良い開き直りに、笑みさえ浮かぶ。
1投稿日: 2010.01.07
powered by ブクログホンマ修治に呆れたわ! マア入水、道化、借金、入水、お酒、薬、借金、道化、道化、自棄、繰り返し繰り返し嘘ばっか。 更にモテモテ。 ありゃしないわ。 此処の見所は明らかに一つ、青年の光栄を背負って鼻先か出ようか、信じがたい世辞や自分の実の才能を疑おうか。 嘗て謹んで虚構した狂乱と違って、human lost に暴れた真狂乱。 その凄まじい人間の自由に対する弱さは美しい。
1投稿日: 2009.03.30
powered by ブクログ【090118】にくまれっ子世にはばかる ::::::::::::::::::::::::: 酷い男だって? 酷い男はこんなところに居やしないよ。 六本木や歌舞伎町なんかに酷い男はいない。 渋谷センター街や秋葉原になんか以っての外さ。 銀座?居ないよ。 居るとしたら東銀座、歌舞伎座の界隈かな。 酷い男はね、 そうだな都下だったら 浅草の観音様とか、日本橋のデパートとか、品川のオフィス街とか。 少し足を伸ばして井の頭公園辺りにも居るかな。 酷い男はね、 女を女だと思っているんだ。 可笑しいって。 可笑しかないよ。 奴らには、 「女」は「女」 それ以上でも、それ以下でもないんだ。 そして、自分たちは「男」さ。 恋人でも、夫でも、父親でもない。 酷いだろ。 おゃ、そうでもないかい。 君もそんな女なんだね。 不思議なことに 酷い男に惹かれる女が居るんだ。 さらに不思議なことに こいつら不幸にはならないのさ。 男に入れ込んで 弄ばれて捨てられる なんて具合にはいかないんだ。 世の中うまくできているよな。 俺? 俺はダメ、ダメ。 酷い男にはなりきれなくてさぁ。 ホント「生れて、すみません」だよ。
1投稿日: 2009.01.26
powered by ブクログすーげ読むのに時間かかっちった。てへ。私小説かと思えば純然たる小説だったり、届いた手紙の記録かと思ったらやはり創作だったり、ドキュメンタリーだと思ったらコントだったり、いやはやどこを切っても太宰治。この「おのれ自身のことなのかそうじゃないのかはっきりしろよ」感。それでいて意外と読後感は爽やかだから参っちゃいますね。私は太宰治を「技巧の人」だと勝手に思い込んでいるんだけども、この一冊は特にその「仕掛けに仕掛けたぜ」的な色合いが濃いと思います。個人的には「狂言の神」「虚構の春」「雌に就いて」「二十世紀旗手」が好き。その他の作品には創作物的興味を惹起されはせぬものの、「またやってるよ」的愛着は感じます。こういうの好きだな、この人。
1投稿日: 2008.07.09
powered by ブクログ太宰治のことを全く知らなかった俺だが、 この本を読んで彼がどんな人生を歩んできたかがわかった。 しかし彼の世界観に浸るまでにはまだまだ時間が必要らしい。。 読んだあと重いものが肩に残っているような暗い感じ。。 彼が入水自殺までいたる、人生の前半期の作品集。
1投稿日: 2008.04.25
powered by ブクログこれは読んでて辛いな。 太宰の苦悩と葛藤がありありと出ています。可哀想ぶってるのをおどけた文章構成で誤魔化してみたり、絶望しきっても書くことしか出来なかったり。 08.04.21
1投稿日: 2008.04.22
powered by ブクログ「青年いささか得意げに、放せ、放せ、肺病がうつると軽蔑して、私は有難くて泣いてしまった。」 堪えきれずに、にやりとしました。
1投稿日: 2008.04.15
powered by ブクログ読ーみーにーくーいー。 創世記なんて、本当に、字が大きくても読みにくい。 HUMAN LOSTを読むために買ったようなもの。 人間失格に通じる物があるから。 金魚の命…。
1投稿日: 2007.12.16
powered by ブクログ読んでてきつかった…!まさか太宰でこんな苦痛を味わうとは思っても見ませんでした。もう少し精神的余裕のあるときに読まないと訳解んなくなってクラクラします。絶対素晴らしい物が潜んでいる!読まなくてはいけない!っていうのは解ってるんで、それだけに悔しいな・・・!
1投稿日: 2006.08.17
powered by ブクログ麻薬中毒で精神的に最も錯乱していた時期の作品なので、悲痛ではあるのだけれども、だけどその悲痛さ、混乱、脆さや痛々しさが余計に胸に染みる。 「私の欲していたもの、全世界ではなかった。百年の名声でもなかった。タンポポの花一輪の信頼が欲しくて、チサの葉いちまいのなぐさめが欲しくて、一生を棒に振った」(二十世紀旗手) この言葉を読むたびに、ひどく泣きたいような気持ちになる。
1投稿日: 2005.05.23
