
総合評価
(16件)| 1 | ||
| 3 | ||
| 5 | ||
| 6 | ||
| 1 |
powered by ブクログ想定とタイトルからは想像つかない歴史小説 唐津の不思議な陶芸家夫婦がスランプ中の小説家に語るのは、あるひとつの器にまつわる伝承 ここから秀吉の朝鮮出兵に話が広がり、なんとか戦争を食い止めようと奔走するのは九州の殿様であったり、水神と呼ばれる河童であったり 口伝えなので、話は行ったり来たり 何が本当の歴史なのかを気にしすぎるのはきっと野暮で、人間の凄まじい欲望がこれだけの人を不幸にするんだと呆れながら苦しくなった 全体的に散漫な印象はあって、焦点が定まらないけど、口伝えの伝承物語の雰囲気のため敢えてなのかなと感じた
1投稿日: 2026.01.28
powered by ブクログちょっと不思議な歴史小説。 作家のわたしが焼き物体験をしようと訪れた唐津の窯で、陶芸家のサワタローさんとその妻のナミエさんから『水神夜話』という水神の伝承を聞くという話です。 『水神夜話』は、河童(物語の中では水神)の目線で、豊臣秀吉の朝鮮出兵である文禄・慶長の役が語られます。 装丁が美しくて手に取りましたが、この表紙で歴史物とはなかなか想像できないかと。 朝鮮出兵は本当に酷い戦争というかただの虐殺であり、教科書だと1行2行でまとめられていますが、豊臣軍のやったことを詳細に描写されると改めてあんまりの酷さに絶句します。河童たちは必死に戦争を止めようとするのですが、読者はこの戦争が止まらないことを歴史として知っているので、余計に辛い…。 河童たちの語り口はユーモラスでクスッと笑えるところもありますし、河童独自の戦国武将たちの呼び名なども面白く、辛い話ですが引き込まれました。 タイトルの元になっている芥川龍之介の「薄雲る水動かずよ芹の中」がとても素敵な俳句で印象に残りました。
1投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ僕は、先の併合植民地化と大震災での虐殺とそれに続く大戦で、その国の人々に大変な災いをもたらしたことを非常に恥じていて、大きな借りを負っていると思って生きてるけど、そのもっと前の出征とその時の振舞いの話しを小説とはいえ改めて読み、さらにもう一つ大きな借りを負ってしまったと感じた まずは借りを少しずつでも返すことから始めなければいけない 小説はとても悲しかった 上に書いたことを感じたながらよんだからだと思うし、たまたまこの前に読んだ不屈の人とひと続きになってると感じたからというのもありそう この作家の小説の終わらせ方はいつもとても好きで、でも今回はなぞかけも含めて理解が追いつかなかったと思う
12投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログかなり時間をかけて読了。 著者は大好きなのですが、歴史ものは以前に挫折しており、この本もそうとは知らずに読み進めて、戦国時代はやっぱりダメかもと思いながら。 けど、水神の視点から入り込むと見え方が違ってきて、国を超えて時代を超えても同じ過ちを繰り返す。 なんともやるせなく・・・。 そして、芥川の河童を読むことにします。
14投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ『かたづの』を想わせる、私の好きな中島京子小説。 しかも舞台は名護屋城のある唐津というんだから、 そりゃ好き好き大好き。 スランプの女性小説家・わたしが ひょんなことから唐津の陶芸家と親しくなり 水神(河童)の史書「水神夜話」について聞かされる・・・ 加藤清正による水神ホロコーストから 朝鮮出兵の悲劇、 そして秀吉の死・・・ 摩訶不思議な夢とうつつを行き来するような 世界が良い。 そして、「戦争は始めたら止められない」ことが 切々と伝わるのは今だからこそ。
0投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ唐津の作陶家から聞く水神(河童)の言い伝え「水神夜話」。 時代の大きなうねり、朝鮮出兵に河童が関わっていたなんて。 そして河童はあくまで平和主義。 力を持たない者たちに河童たちが奮闘するも、出兵は止まらない。
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ評価低い… うーん、と思った感覚は自分だけではなかった様子… 読みにくさと変にファンタジーと本当は壮大な歴史小説なのかもしれないがどこまで史実でどこまでファンタジー?? 歴史に精通している人なら楽しめるのかな? 一つの唐物の器から秀吉の朝鮮出兵を止める、なんとも壮大なんだけど、なんとも?? ここから何を読み取るの? 装丁も水色、背にはカッパ、ヒント盛りだくさんで期待値が高すぎたのか?残念 がめ煮 筑前煮 がめくりこむ= 寄せ集める 秀吉は猿 加藤清正は虎之助 有馬晴信はドン・プロタジオ殿 島津義久はシーマンズ 島津義弘はグイシーマンズ と伝来 芹摘むとは、実らぬ恋 身分の高い女性に片思いした下僕の実らぬ恋の逸話 振り向いて欲しくて芹を摘んで持って行ったが見向きもされなかった様子から
0投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ書けなくなった小説家が書いた本だから面白くないのは当たり前って事なのかな??秀吉が朝鮮を攻めた時の西日本の事はあまり知らなかったので歴史を知れたのはよかったのかな? もやもやが残るし、秀吉の話し言葉も地元民としてはなんだかなぁ 向こうでは筑前煮とは言わないのだと知り何故筑前煮という名前がついたのか気になりながら読了
1投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ書けなくなった小説家が、かつての良き思い出を基に目的地にした唐津で陶芸家の老夫婦と出会う所から始まる。老夫婦の描写が凄く良くて、私も会話に混ざりたいとワクワクした。が、この第1章までは良かったのに、河童が出て来たり、秀吉の朝鮮出兵の阻止を謀ったり、、え?これファンタジー?歴史小説? 好き嫌いが分かれる小説で、私には合わなかった。中島京子さん、好きなのになぁ。
13投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログよく分からず、でも中島さんだし最後には、と期待して読み進めたが、モヤモヤ感だけ残った。4人の河童がみた“秀吉の朝鮮出兵”本格歴史小説なのかなぁ?「壮大なスケールで歴史と現代を深く結びつける」なんて推薦文に惹かれたが、自分には合わなかった。残念。
1投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログなんとか読了。 ちょっとこれは合わなかった… 初めの、スランプの小説家が唐津を旅してというあたりは面白く、どうなるかなとワクワクしていたのに。 カッパが出てきて、歴史の世界に突入したあたりから、読むのが辛くなってきた。 結局、どういう物語だったのかもよくわからないまま。
33投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログスランプ状態の事から書かれていたけど、やっぱりスランプなんじゃないかな。って、中島京子さんの作品初めて読んだけど。 掴みはとても良くって、文章も読みやすくてぐんぐん読んで行ってたんだけど、30ページ過ぎたあたりからハマれない気がしてきて、116ページで読むのを辞めようと決意。でも、結末が気になってラストの3ページ位読んだけど、やっぱり途中いらなくない?みたいな気持ちに。 でも、文章はとても読みやすかったので中島京子さんの他の作品読んでみたいと思った。 あと、ソフトなカバーと中の紙の手触りが良かった。
0投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現在と過去、歴史にファンタジー 水神&歴史パートは史実&カッパ要素で面白いが、現代パートは現実なのかファンタジーなのか、謎が謎のまま あっちいってこっちいって、ケムに巻かれてさようならはチトつらい
1投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログネタに困った作家が気分を変えるために唐津を訪れ…という話から、そこで出会った夫婦から聞いた過去の話の方が本編になっていく。導入部の話の方が心惹かれたのに、途中から違う話になってしまった。
1投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログ小説が書けなくなってしまった作家が気分転換に訪れた唐津で出会った陶芸の里に密かに伝わる、河童とヒトとやきものと水にまつわる、長い歴史の物語。偶然にも亡き父は唐津中学の出身で、祖先は陶芸の窯がある集落に近いところに暮らしたそうだから、わが家も何世代か遡れば朝鮮半島から来たのかもしれないし、もしかしたら私だってヒトならざるものの末裔かもしれない‥なんて想像をふくらませながら、読了。きれいな水が無ければ芹は勿論、私たちも生きてはいけない。ヒトひとりのあまりの弱さ、力不足に泣きたくなるけれど‥守っていかなければ。
10投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログキャリア20年の女性作家が、唐津の陶芸作家夫婦から聞いた「河童たちの間で言い伝えられてきた秀吉の朝鮮出兵の顛末」を記すという形式の作品です。さらに、正体不明の芹農家の老人が、時折ちらりと顔を見せたりします。 中島さんの作品でいえば、南部の女性大名・祢々の物語を一本角のカモシカの霊が語る『かたづの!』とほぼ同様の形式で、ファンタジーと歴史を融合させた作風です。 読後の感想も似たものでした。なぜ河童という伝奇的な要素を取り入れる必要があったのか。しかも、河童の中の伝承を陶芸作家が語り、それを聞いた女性作家が記すという「又聞きの又聞き」のような構造で、まどろっこしい。いっそ、登場人物の一人である日本に流れ着いた朝鮮の名陶工の娘・銀非あたりを語り部にした方が、物語としてすっきりしたのではないかと思います。 ちなみに、語り部である「キャリア20年の女性作家」は中島さん本人かとも思いましたが、本文ではここ2年ライターズブロックに陥っていたと書かれていますし、昨年も『うらはぐさ風土記』『坂の中のまち』を出版されているので、どうやら違うようです。
0投稿日: 2025.11.02
