
総合評価
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powered by ブクログAI導入にいくら反対を唱えても、社会的には利用していくことが既定路線になっていて、かつ世の中を良くしていくツールであるという前提をある程度踏まえつつも、子どもの言語取得の過程ではどうしても留意すべきことはあるだろうという話が続く。 ベネッセが「AIしまじろう」というものを開発しているということは初めて知った。幼児教育のためではあるものの、それに子守を任せきりにすることは絶対に良くなくて、あくまで補助的にあるいは親が一緒に使うツールとしての利用に留めておくべきであることがさまざまな根拠をもって主張される。 生成AIと対話できるように思えても、それは「書き言葉」であり、「話し言葉」とは別物。また、視聴覚以外の五感を含めて子どもは言語を理解するという観点はとても重要な点だと思う。 さらに、生成AIの特徴として、「反応がとてつもなく早い」ことがあり、このスピードに慣れると人間同士の「返事に時間がかかる」ことに耐えられなくなっていくという話は子どもに限らない指摘だ。 スマホが浸透しつつある時の懸念事項と近しいなと思っていたら最後の章でその点も触れていて、同じように社会的に浸透していく中で、悪影響のリスクにどのように向き合いながら活用することができるかを常に考えなければいけないと改めて考えたくなる。自分が気づかないうちにしっかり依存していっている気がしてきた。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ僕には子供がいない。だから子育ての大変さはわからない。けど、そういうときになったら、子供に対して安易にスマホを与えないようにするためにも読み返すべきだと感じた。(あるいは子育て中の方には読んでもらいたい内容だと思った) 本書でも論じられていたけれど、AI自体というよりかはスマホ自体が子供(乳幼児レベルから)に与える影響について誰もわからないという点がこわいなと思う。 スマホを子供に与えることを『臨床試験を経ていない新薬を小児に投与する』と例えている点は、まさにその異常さを表していて、世界レベルで人体実験を行なっているという強めの表現になるのも納得できる。 スマホなしで生活するのが難しいからこそ、付き合い方をしっかり考えないといけない。スマホに依存しすぎないように個人レベルで工夫していきたいところ。
7投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログAI関連の技術書だと、技術者視点で論じた内容になるので、本書の用に別の専門家視点で論じられているのは面白い。新書ならでは。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ普段は音声学の著書を出版されている川原先生が、テーマを拡張して、おしゃべりAIが幼児の発育に及ぼすリスクについて書かれていたので即読了。「身体反応」「随伴性」が幼児の発育に重要なこと、年齢が若ければ若いほどAIやスマホの影響を受けやすく使用には注意すべきことなど、肌感で何となく理解していたことを的確に言葉にされていた。最終章はスマホ依存のリスクを論じており、現代はスマホ使用による影響世界的に人体実験している、といった旨には大変共感を覚えた。読み応えがあったが、様々な角度から論じているように見えて、元々の自説を補強している印象も受けたので、星4。
0投稿日: 2025.10.21
