ブッカー賞最終候補の傑作歴史冒険ロマン。 もう、すごかった! 奴隷として過酷な日々を生きていた11歳の黒人少年ワッシュが、科学者ティッチと作った気球で島から抜け出し、北極を目指す。 彼らの運命は…と、冒険小説であり、ワッシュの成長譚であり、自分自身を探す旅でもあるのだけど、奴隷制度の差別問題が終始根底にあって、ずっしり重め。 人としての幸せとは…というのを、ずっと考えてしまう話だった。 ドラマ化もされているみたいで、結末が違うみたいなので、そっちも気になる!