作家・椎名誠の中学時代。 世田谷から引っ越してきた所は、千葉県幕張。今でこそ、大都会と言って良いと思うが、当時はディズニーランドも幕張メッセもまだ海の中。農業と漁業の町だったのだ。 たぶん、昭和20年代から30年代ころ。何とものどか…とばかり言ってられないくらいの衝撃があった。中学生とは思えない(？)騒動には、あぜんとした。 そういう時代だった、と言われればそれまでなのだが、作家・椎名さんはこうやって作られたのか…と、しみじみ思った。

中学生あらくれ日記　椎名誠　草思社 普段あまり随筆っぽいものを読まないのだけれど なぜ読み始めたのかわからない？ 評価のしようもない それにしても下手な文章だし内容もどうでもいい個人的な話で 本であることのわけがわからない それでもしばらく読むと 東京の郊外が都会へと変貌していく流れを追っているように見えてきた 描きたかったのはそういうことかとは思ったが それでもチョッピリ物足りない アーサービナードと違い 椎名誠は間を楽しむ日本人なのだと思う