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家守綺譚 下
家守綺譚 下
近藤ようこ、梨木香歩/新潮社
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総合評価

10件)
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    明治時代、小説家志望の青年が亡き友人の家守をしながら暮らす。その中で河童や狸、木や花、友人などが登場し不思議な世界が静かに繰り広げられる。素朴な中にも小さな驚きや幸せがたくさん詰まった作品。

    0
    投稿日: 2026.03.29
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    ●2026年3月8日、飯田橋での食品インタビューに参加するまえに寄った。神楽坂駅近くの書店「かもめブックス」にあった。 「かもめブックス」スタート(3)。 この本屋は私には合ってないと思いながら漫画コーナーに入ったら、これを見つけた。この存在を知っただけで来た価値があった。

    0
    投稿日: 2026.03.08
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    梨木さんの原作を読んだのは数年前ぐらいだろうか。漂う世界観が好きだったのにイマイチのめり込めなく読了できないまま返却日に返してしまっていた。それを近藤ようこさんがコミックで描いたと知り、たまらなくあの独特な梨木ワールドに入りたくなった。山で出会い知った珍しい植物たちのイラストも見てみたかった。 (まだ書き上げていずに途中までだったのに”公開”にしていたみたい・・・イイネをもらっていて恐縮デス(;^ω^) ☆彡続きはここから 先ず手にした表紙画は明治の頃を偲ばせるしなやかな雰囲気が満載で素敵だった。 主人公の綿貫征四郎は売れない物書きで、学生時代に亡くなった親友・高堂の父より、実家の古い家守を頼まれる。床の間に掛けられた掛け軸には葦が生えた湖らしき岸に佇む1羽の白さぎが描かれていて驚いた。最近白さぎに目がない私は”中った!”と幸先の良い冒頭に満足。その掛け軸の中からボートを漕いだ亡友・高堂が時々現れる設定がなかなか面白い。ボート部に所属していた高堂は、その湖で行方不明になっていた。すべての章は植物名で組まれている。ヒツジグサの章では河童が出現するが、私は幼い頃に故郷の鹿児島で実際に河童を見ているからやっぱりと小躍りしたくなった。サルスベリの樹が綿貫に懸想したり、狸が人の姿で語りかけてきたりと幻想的、それに小さじ1杯分のユーモアとペーソスが加減良く配合され味わい深い。犬のゴロー、隣のおかみさん、山寺の和尚たちの中で、私的にはとりわけ長虫屋が異彩を放っていたと思える。 果たして主人公・綿貫征四郎は小説家になれたのだろうか。それが気がかりと云えば気がかりなんだけど、成功したかどうかなんてどうでもいいことかも。

    44
    投稿日: 2026.02.25
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    このところ「家守綺譚」を再読したいと思っていたのだけれど、家の本棚(混沌世界)の中から探しあぐねていて、この漫画版の評価が高そうだったので、漫画版を読んでみた。 パッと開いた時に、あまり私好みの絵ではないかなと思ったのだけれど、読んでいくうちに全く気にならなくなったし、文章を読んで頭の中で想像していたことが、より鮮明に実体化して、理解が深まる感じがした。 ゴローの存在がすごく効いていて、良かった。 近所の書店が閉店することになったので、そこで購入。お話の内容とともに、その思い出も絡まって、私の中に残ると良いなぁと思う。

    8
    投稿日: 2026.01.26
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    頼りになって笑顔が可愛い犬のゴローが好き。隣のおかみさんも、何が起きても動じず、河童についても当たり前のように教えてくれるなど、存在感が良い。 亡くなった友人・高堂がどこにいるかわかり、でも綿貫は…。 河童や狸や小鬼が身近だった時代から遠くなってしまった現代を少しさびしく思った。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    梨木香歩の非現代路線の作品が好きだ。 そして近藤ようこが近年、文豪作品を原作に漫画化している。 多様な近藤作品群でも好きな路線。 この路線が交わるとは。 梨木香歩が上巻の帯に「行間が、ここまで絵にできるなんて」と書いている通り、絵の芳醇から文章の芳醇を思い出せる。 下巻には近藤ようこが「やさしく、きびしく、しあわせな仕事でした」と。 それこそ幸せな読書ができた。

    14
    投稿日: 2025.12.23
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    人と自然が近かった頃、不思議なことが不思議でなかった頃のお話。 原作の世界観そのままに、澄み切った世界を描きだしています。 忙しい現代人がホッと一息つける優しい世界が広がっています。 『冬虫夏草』の漫画化も希望します!

    10
    投稿日: 2025.12.21
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    何度でも読み返したくなる本です 後半は、あれ?原作こんな内容だった?と きっと忘れてしまってるであろう内容でした

    3
    投稿日: 2025.10.31
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    2025年に読んだ中でぶっちぎりの1位。 近藤ようこのコミカライズには毎回驚かされるけど、読んで受ける印象、感覚がまんま原作そのまま。どのページをみても梨木香歩の「家守奇譚」だった。 近藤ようこのコミカライズは、原作を忠実に漫画化したというより、原作の伝えようとしていること、作者が書かんとしたことを、漫画という表現に置き換えているのだと思う。表現方法は違うけれど中身は同じみたいな。 それだけでも凄いんだけど、近藤ようこのコミカライズは近藤ようこの漫画としても成立しているのが怖い。何処をとっても梨木香歩なんだけど、あぁ近藤ようこの漫画だなぁという感覚が常にある。

    2
    投稿日: 2025.10.01
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    梨木香歩の小説の漫画化作品で、新潮社のPR誌「波」に連載していたのをずっと楽しみに読んでいた。すぐに単行本にまとまってうれしい。 文筆家の主人公が、亡友の実家の家守となって暮らし始めて起こるさまざまなちょっとふしぎなできごと。下巻は第一九話ススキ(上)(2024年4月号)から最終話葡萄(下)(2025年8月号)まで。季節はめぐり、秋から冬、そして春へ。綿貫の行動範囲も山寺や駅のほかにひろがっていく。原作の文章をていねいによみ、行間もすくって、それを丹念に画に写している。これは決して簡単な仕事ではない。 掲載誌だった「波」の2025年10月号・11月号に梨木香歩さんと近藤ようこさんの対談が載っているが、近藤さんの方から高堂と綿貫のイメージを添えて梨木さんに漫画化を申し出て、梨木さんからモデルの家の間取りを教わり、舞台となった土地の風景を取材したうえで描かれたとのこと。「漫画化の仕事の八割は調べること」とおっしゃっていて、一コマ一コマのさりげない小道具や草花も想像以上の時間をかけて描かれたのだなと感銘を受ける。 夢か現かわからぬ世界に余白の多い近藤ようこの画はほんとうに似つかわしい。カバー装画も美しいが、はずした表紙も和綴本風になっていて、すてきな愛蔵版になっている。 この調子で続きの「冬虫夏草」、そしてできることなら「村田エフェンディ滞土録」(←対談の結びに、近藤さんがぜひ読んでほしい、とおっしゃっていた)もぜひ⋯(取材、調べ物が大変になる一方ではあるので難事業になるとは思うけれど)

    4
    投稿日: 2025.09.25