
ワシのゴルゴ
セルマ・ラーゲルレーヴ、菱木晃子、平澤朋子/福音館書店
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総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ガンの群れの隊長アッカと、アッカが育てたワシのゴルゴのお話。 ニルスの旅が始まる3年前のこと。 ガンはワシを「強盗」と呼びつつも、夏の間に過ごす谷では、両者は上手く共生していた。 そんな中親が戻ってこないワシのヒナを、ガンとして育てることにするアッカ。 とはいえ子育ての中でお互いの小さな違和感が、結果的に大きく隔てる原因となり、それぞれの道を行くことになる。 親子としての愛情と、譲ることのできないアイデンティティ。子どもが成長して自分を見極め出した時、まさにこういったすれ違いや別離は起きるもんだよね。 そこからが子が自分としての人生の選択をしていくことになる。 ケンカ別れみたいな2匹だけれど、ゴルゴは心の中でずっとアッカを親として敬い、それまでガンとして生きてきたことにも誇りを持っているような終わり方なのが良かった。
0投稿日: 2025.09.28
