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小説の小説【電子特典付き】
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似鳥鶏/KADOKAWA
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総合評価

5件)
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    2025年11月読了。  この小説を読む時は常識を捨てなければならない。(※)がしゃべる、註釈がしゃべる、ルビがしゃべる…小説の体裁でやりたい放題にやる、そんな作者のおふざけが爆発した怪作がここに誕生した。  似鳥鶏作品は以前『推理大戦』読んで以来だ。その作品でも実験的な手法で特殊能力を表現していたが、今作はそれとは度合いが違う。実験的すぎる!一作目の「立体的な藪」からもう飛ばしまくりだ。犯人当てミステリーにおいて、どこに表記された文章が最も特権的地位にあるか、それを(※)が、註釈が、ルビが奪い合うというアクロバティックさが愉快だった。三作目の「無小説」などは実験を越えてマッドサイエンスの範疇だ。作者が一行も書かない小説など見たことも聞いたこともない。  全五作からなる本編は、この調子でどの短編にも作者のおふざけがあふれている。小説の見方が、読むと言う意味が、アクロバティックに転換するような奇妙な読書体験だった。メタミステリーの新たな傑作だ。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    今から読書を始めてみようかしらというビギナーには絶対におすすめしない。これはマジでこの世の本を読み尽くして尚、活字に飢えて彷徨う亡者に与える本

    1
    投稿日: 2025.10.26
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    叙述トリックの技法を少し拗らせちゃったかなとすら思わせるような、多分に実験的な短編集。著者の小説初見の方や、叙述や特殊設定ミステリーになじみのない方には、なんじゃこれ?となってしまうかと思います。 「文化が違う」はイージーな異世界ファンタジーに対する作者なりの皮肉を込めた作品かと思いました。でもこれが意外と面白い。 「日本最後の小説」はちょっとゾッとしながら読みました。憲法第21条を手放してしまうことで民主主義が壊れていく。こんなことは起こらないと思いたいですが、この国では起こりかねない感じもするので、やはり怖いお話です。

    24
    投稿日: 2025.10.18
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    かなり癖の強い短編集。メタフィクションというもの。その理屈は入り易かったけど本文は中々。 立体的な藪 一話目から読みづらい。目がアホになるというか全部読まないけないの?頑張って読んでみると理解出来てくる。どんだけひっくり返すの。 文化の違い これはバカバカしくて面白い。ラノベ風だけど先入観、思い込みに引っ張られる。冒頭の母親がどうとかの話も分かる。 無小説 これは挫折した。元々古典はあまり読まないから余計かな。後で頑張ってみるか。 日本最後の小説 今の政治不信にも警告が感じられる一作。メディアに対しても批判的だけど共感できる。 これは先生大丈夫なの?心配になるがこれもメタフィクション的なのかな。 泣かなくて大丈夫 普通の小説なん?後半の意味有りげなプリントに何かあるのか。読解力がなくわからなかった。

    18
    投稿日: 2025.10.09
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    とっても評価しづらい作品。 似鳥先生の遊び心はとっても好きで 今回もやってくれたなぁと思いながら読んだが 遊びに走りすぎて内容が全然入ってこない作品も 何個かあった。 ちょっと寝落ちしながらなんとか読み切った。 少し自分の期待値が高すぎた気もする。

    7
    投稿日: 2025.10.08