Reader Store
静電気と、未夜子の無意識
静電気と、未夜子の無意識
木爾チレン/幻冬舎
作品詳細ページへ戻る

総合評価

13件)
3.6
1
7
3
0
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    突然に落ちる恋は少し怖い 無意識に好きになった想いはちっとも綺麗じゃなかった 主人公は美人だけど変な子で、言動がいちいちヒリヒリする いや、雷で静電気だからビリビリする 読んでいると指先まで痺れるような感じがして、一気に読み終えてしまった

    1
    投稿日: 2025.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいる途中から気づいたのだが、これはチレンさんがとにかく自分の内面にあるドロリとした衝動を書かずにはいられず、それによって産み落とされた作品なのではないかということだ。 変わった女の子の物語でどうしても最初は馴染めなかったが、中盤からなぜか浮遊感のようなものを感じ始め、もう止まらなかった。心象描写は理解できないものも多く、あまりに変だと感じつつも、そう考えるのかと違いを受け入れていく自分もいて、これはマズイと実感したりと心が落ち着かない。なるほど、、、気持ちの乗っかった強い念のような物語だ。

    1
    投稿日: 2025.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作者はキャピキャピしているんだろうなと思った 主人公には尊敬できる点がないといけない 流されやすい美少女の頭の中に興味はない

    0
    投稿日: 2025.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすく、スッと受け止めることができた。 表紙やあらすじからは想像できないような 言葉巧みに未夜子の脳内を鮮明に表現した小説だった。 ここまで考えていなかったが、 自らも思春期のころ、未夜子のように物事を捉え、 悲観し、ワタシは他の人とは違う何かがおかしい子と 思っていた時期もあったなぁと懐かしくも感じた。 甘酸っぱい、これが恋とか愛とかよくわかんないようなそんな恋愛をしていたころ(もはや恋愛とも呼べるのかが謎)を思い出し、未夜子の一時期を読み終えた後は、なんだかクスッと笑えた。 P92のL3 「未夜子は、淋しい。淋しいのだ。とてつもなく淋しい。淋しいという言葉は、口にしてしまった途端に、引き返すことができないくらいに淋しくなるような気がして、ずっと気付かないふりをしていた。でも本当は、息もうまくできないくらいに、未夜子はずっと淋しかったのだ。」 中でもここが最も好きな表現だった。 あえて寂しいという表現でなく、淋しいを使っていること。溢れ出すように何度も連呼してしまっていること。未夜子の心のうちが、抑えられない衝動的な淋しさを書き連ねているところがとても感情的で好きだった。 読み終えたあと、あとがきを読む前に、 これ、あとがきに旦那さんが出てくるだろなぁと思ってたらやっぱり出てきて愛くるしかった。 人類みな、いろんな出会いがありますよね、 素敵です。

    1
    投稿日: 2025.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    無意識に落ちた恋は未夜子にとって苦しいもので、亘は未夜子で未夜子は洋で、それぞれの気持ちが上手くいかない。無意識に嫌いになれたら楽なのに、それも難しい。亘によって初めて呼ばれた未夜子、名前の由来を考えてくれ、未来の夜って意味だと言われ初恋が終われそうな予感で終わり、未来が明るい感じで良かった。

    21
    投稿日: 2025.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「二人一組になってください」の 木爾チレンさんのデビュー作がようやくの文庫化。 「電気」がタイトルに冠されているからか、 電気ブランをなんとなく思い浮かべながら読んだ。 どこか酩酊感のある、 早いうちに道は踏み外しているのだけれど、 そこからなぜか歩みが進んでいくという 不思議な読書空間。 単行本からはかなり削られた描写もあるということで。 デビュー時の感性を正面から受けるのも一興だけれど。 文庫版くらいが広く読みやすく編集されている感があります。

    0
    投稿日: 2025.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不思議な本だった。 チレンさんを知ってから単行本を探したけどなくて,,, やっと読めることが嬉しかったです。 これがデビュー作だなんてすごい! そして原点はやはり美少女。 あとがきもすごく良かったです。

    41
    投稿日: 2025.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと気になっていた作家さんのデビュー作との事で購入。 未夜子という子の初恋をして、そこからカミナリに打たれたような衝撃やそこから初恋ってそんな感覚だったなぁと思い出したり、でも未夜子というこの考え方が傍から見ると特殊なのかもしれないけど、わたしはそれがそんな考え方で来て面白い!とか思えたし、出てくる人物皆個性強めなんだけど、そんな考えもいいね!と思えてるのは今のわたしだからであって、この振り返るって事はあまり好きではなかったけど、良かったと思えたし、チレンさんの世界観がとても好きだなって思いました。 言葉の選び方とか情景を書いている並びとか、後書きでもやっぱり素敵!って思いました。

    1
    投稿日: 2025.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    木爾チレン「静電気と、未夜子の無意識」 2025年 幻冬舎文庫 2012年刊行作の文庫化。 今の木爾チレンさんとは少し違った作風でかなり新鮮でした。 学生時代には多くの男性と関係を持つ主人公の未夜子。 不安や失望、無気力、無意識、彼女は生きることから逃避しているようにも感じられます。でも自分の感情をコントロールしていただけで、実はとても一途で純真、純粋な自分に蓋をしていただけなのかな。 不器用な生き方だけど、最後に未来に気づき、見えたことで、彼女は自分の足でしっかり歩いていけるだろう。未来を楽しみながら切り開いていってほしいと感じました。 #木爾チレン #静電気と未夜子の無意識 #幻冬舎文庫 #読了

    9
    投稿日: 2025.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいる時は、チレンさんらしいフワフワした感覚。 「静電気」「無意識」「未夜子」全ての言葉がキーワードになっていて、これがデビュー作と思うとすごい才能だと思います。

    1
    投稿日: 2025.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    木爾チレンさんのデビュー作が文庫になったということで購入。 ふわふわして終始曇り空の下を彷徨っているような物語で比較的好きな雰囲気ではあったけど、そこまで性表現を散りばめなくても良かったのにと思う。 200ページ程度だし読みやすかったのは良かった。 性描写は小説や映画で頻繁に出てくるけどなんか無理やり差し込んでいるものが多い気がしてもやもやする。

    1
    投稿日: 2025.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    仄暗い輝き、きらめき。そんなものを感じながら読んだ。女子高生、女子大生の時代のすごくリアルな恋とか気持ち。私自身も、全然違うと思いながら同じような経験があるからだろうか。 とにかくうわぁ、素敵。すごい。と思う表現がいっぱい。そして文庫版あとがきも読み応えあり。 主人公をついついチレン先生ご本人のビジュアルをイメージして読んでいたけれど、間違いではないんだろうなぁと思った。

    6
    投稿日: 2025.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大好きな木爾チレンさんのデビュー作。 木爾チレンさんらしい作品。 主人公の未夜子は変わった女の子。 顔がいい男の子とばかり遊んできたが、″好き″という感情は生まれなかった。 しかしある日、亘という男の子に出会い、かみなりに撃たれた。 初恋だった。 好きで好きでたまらなくて。 でも好きだと言えなくて。 付き合えないけど離れたくなくて。 会えない時間も亘のことを忘れられなかった。 自分を好きでいてくれている人を好きになれれば、どんなに幸せなのだろう。 あんなに色んな男の子と遊んできた未夜子だったのに、こんなに1人の男の子を好きになるとは。 しかも苦しくても亘が頭から離れないほどに。 メールが来るとすぐに駆け寄ってしまう未夜子の気持ちが痛いくらいにわかった。 この作品の文章は変わっていて、読んでいて不思議な感覚になっていくのも面白かった。 変わっているけど読みやすくてすぐ読み終わってしまった。 木爾チレンさんの作品は癖になる。 あとがきに木爾チレンさんの気持ちが書かれていて、気持ちを知ることができて嬉しかったです! p125恋なんて時間が経てば忘れるなんて言うけれど、それは忘れてるんじゃない。もし本当に忘れてしまうんだとしたら、それは恋じゃない。本当の恋だったら、死ぬまで忘れられるわけがない。 2025.9.19(金)

    13
    投稿日: 2025.09.19