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悲鳴(新潮文庫)
悲鳴(新潮文庫)
櫛木理宇/新潮社
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総合評価

89件)
3.9
18
45
22
0
1
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    小学生で誘拐・監禁されたサチの話。 かと思って読んでいると、後半は、ひどく時代錯誤な男尊女卑の習慣と、ひどすぎる長男教が引き継がれた集落の話で、二つの事件の2つの話になってしまって、感想もぼんやりした感じに。 自分の子ども時代と同じような時代のはずなのだけれど、 この集落、昭和の初期のような雰囲気なのよね。ここまで露骨に時代遅れな集落あるのかなぁ。なかなか現実味がなくて話に入りこめなかったかも。

    9
    投稿日: 2026.01.23
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    リアルな描写と言動がフィクションとノンフィクションの狭間のように感じた。おぞましさや悪しき慣習、絶対関わりたくない

    1
    投稿日: 2026.01.22
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    11歳で誘拐・監禁されたサチ。 22歳でようやく生還したサチのもとに、本物のサチだという白骨が送られてくる。 生還したサチは本物なのか?白骨を送ったのは誰なのか、なぜなのか?をめぐるミステリー。 11歳から11年も外界と遮断されて自由も教育も尊厳も奪われ、やっと戻れても家族は世間体を気にし、地域の住人から傷物として扱われる。 何年たっても変わらず古い価値観が残り続ける馬伏に傷つけられ、言葉として発せられることのないサチの悲鳴が痛い。 「こちらが本物のサチ」と書かれた白骨死体に添えられた手紙に、「まだ私から奪うものがあるのか」と絶望する心理描写は秀逸。 価値観が変わっていることにも気付かない人たち。 尊厳を奪う環境に不満を抱いている自分も、誰かの尊厳を奪っている。 作品が「馬伏」というわかりやすい舞台なだけで、現実にどこでも起こっていることだと思った。

    1
    投稿日: 2026.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひたすら辛く悲しい物語だった。犯罪そのものより、犯罪を生み出していることに気づかない社会に私達は生きていること。小さく狭いコミュニティで暮らしている私にとって、深く考えさせられる作品だった。 色々な方が書かれているように、最後のシーンだけが唯一の救いでした。 1つ分からない事は加代ママの心理です。自殺を図ったのは保身や息子を守りたいが故の行動だったのか、それともサチを解放させたかったのか。 他の意図があったのか。どうだったのかなぁ。。

    2
    投稿日: 2026.01.11
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    読み終わって、似たような設定の映画があったはずと記憶を探っていたが、今朝やっと『ルーム』(https://booklog.jp/users/lemontea393/archives/1/B076RS35HZ)というタイトルが浮かんだ。どちらの主人公も誘拐され、何年も男に監禁された末に子を産まされ生還を果たすというストーリーだが、読後の印象がかなり異なった。 本作の舞台となる田舎にある馬伏町という地方自治体! ここまで酷くセクハラが遺る町がいったいあるのだろうか? 先ず、犯人の母親は息子が誘拐して子供を生ませたという事実を知りながらも警察に届けずに隠蔽しようとしている(結果的には後に通報したことで事件は解決するのだが)。何とか友情でサチは立ち直ったけれど、『ルーム』と比較にならないほど後味が悪かった。

    47
    投稿日: 2026.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【評価】 ストーリー ★★ 胸糞    ★★★★ 謎     ★ ラスト   ★★★ 【感想】 性暴力の描写が辛かった... ただ、あまり強〇のシーンが長く描かれていなかったのは救いか?? 今作は馬伏という男尊女卑が蔓延る閉じた町で暮らす女性たちの苦しみがメインで、ミステリー要素(骨の話)はおまけ程度に感じ、謎自体にあまり惹かれなかった。 生還したサチと馬伏の住人の対応で結構お腹いっぱいというか重苦しかったので、骨の話がノイズに感じてしまった。

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    諦められないけれど、順応していくしかない田舎町、根強く残る男が上、長男が敬われ、女は男のために動く。長男以外は何も与えられない。腐っていく感情。 サチが救い出されても、周りの反応は冷たい。 言いたいことがあっても飲み込んでいる。 とうに、限界はきているのに。 全身で叫んでいるというのに、誰も気がつかない。わかろうとしない、寄り添わない。 無知無学、大人たちの対応、感情をぶつける場所、社会、閉鎖的コミュニティ、無関心…。 狭い世界で生きていくしかなかった人々。 届かない悲鳴。 ラスト、誰も知らない東京に行けたのは救い。

    1
    投稿日: 2026.01.04
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    古い価値観が色濃く残る田舎の村を舞台にした社会派ミステリ。 11年間監禁され、子どもまで産まされた「美しいと評判だったサチ」。救出された彼女のもとに、「本物のサチの白骨」とされるものが届く。真相解明の物語かと思いきや、この作品の核心はそこではない。 ひたすら酷く、そして悲しい。 声にならない悲鳴、心の奥に押し込められた悲鳴が、読み進めるほどに伝わってくる。因習に縛られた閉鎖的な村、男尊女卑、長男至上主義。描かれる価値観には強い嫌悪と恐怖を覚えるが、「あり得ない話」と切り捨ててはいけないのだと思わされる。かつて、そしてもしかすると今も、似た構造はどこかに存在しているのかもしれない。 解説にもある通り、現代に生きる私たちもまた、何らかのコミュニティに属し、その中の価値観に知らず知らず影響されて生きている。その事実を突きつけられる一冊でもある。 信じがたい風習に胸が塞がるが、最後にわずかな光が差し込む終わり方だったことが、せめてもの救いだった。

    25
    投稿日: 2026.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の設定から、実在の長期監禁事件を思い起こさせる部分があり、読み始めた時点で気分が重くなりました。 犯行の異常性は言うまでもありませんが、それと同じくらい印象に残ったのは舞台となる田舎町の空気。古い価値観に囚われを踏みにじっていく様子に強い嫌悪感を覚えました。不遇だからといって、他人の幸せを奪ってよいはずがない。その身勝手な様が、より心の“苦み”を強くさせられます。 一方で、エピローグで描かれる現在のサチの姿にわずかながら救いを感じました。少なくとも不幸ではない場所にたどり着けたことに安堵しつつ、現実には同じ結末を迎えられない被害者も多いのだろうと思うと、心の中に棘が引っかかったような痛みが残りました。

    2
    投稿日: 2025.12.30
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    ※ 痛ましい事件と悍ましい因習。 身勝手な大人や他人に尊厳を踏み躙られた 無力な子どもの物語。 櫛木理宇さんの話は色んな意味で残酷な 部分が多いので、目を覆いたくなる事が 多々あるけれど、絶望だけで終わらなかった 点がせめてもの救いだった。

    10
    投稿日: 2025.12.29
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    誰もおかしいと思わない慣習が今も根強く残っている。 そこに住んでいる者は当たり前だから。 その街を出たいと思うのがおかしいことではない。 時が流れ彼女が新しい世界に出れたのは良かった。

    0
    投稿日: 2025.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もう40年以上前、当時小学5年生の女の子が 目撃情報からわずか3分の間に消息が わからなくなり未だに解決していない事件が 広島にはある。 方言やら閉鎖的な民度やらがなんだか身近に 感じられて胸糞悪さが飛び抜けていました。 ただ、 櫛木作品ならもっとえげつなく描けたのでは? もっと!もっと!!!もっと来い!って なりました。 サチに興味をなくしたアイツが、エリカをも 毒牙にかけ、悲劇が繰り返されるとか 加代ママのような救いの手はサチには 届かないとか。容赦ない胸糞悪さを求めていたので コッコの存在に救われる思いはあったけど 結果ハッピーエンドなのは少しがっかり (と言っていいのか分からないけど)

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    少女誘拐、長期間の監禁、性暴力… 犯人に対して嫌悪感しかない。 絶対に住みたくない街の人々。 ずっと空気が重たい。

    1
    投稿日: 2025.12.18
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    11歳の時に拉致され何年も監禁された少女。理不尽過ぎるおぞましい犯罪に辟易しながらも少女同様、光が見える事を願う気持ちになる。他、様々な背景のある深いストーリー。この地方での変わらぬ因習や同調圧力、男尊女卑、無知無学、差別。一気読みしました。

    0
    投稿日: 2025.12.17
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    狭いコミュニティ。風習。 しかたない? そうなの? 相変わらず、胸糞悪くさせられる。 だけどわかってる。 そこが面白い。って思えるから。

    0
    投稿日: 2025.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    馬伏町の男尊女卑というか、女は男に媚び諂って当然みたいな、男は女を使ってなんぼみたいな風習が終始気色悪くて読んでいてきつかった。 さす九の酷いver.? 狭いコミュニティの中で、体裁ばかり気にして過ごさなければならない息苦しい町。 そんな場所だったからこそサチの誘拐監禁やみゆきの強姦殺人も起こったんだと思う。 犯人から解放されても自由になるわけでもなく、男のために働くことを強いられるサチが可哀想でならなかった。 それをおかしいと思わない周りの人間もどうかしてる。 だったら土蔵にいて加代ママと暮らしていた方が幸せだったのではとまで思わされる。 男が昼間から酒を飲んでる間、女はその周りのお世話をして、時にはセクハラも受け入れて、みたいな因習。香子たちはよく我慢できたなと思う。 悲劇の連続だったけど、タカユキ・コッコ・サチの3人は馬伏を離れて幸せに暮らすことができてよかったと思う。 あんなところ住んだら心が腐っちゃうから。

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    馬伏町を通して昭和の田舎の慣習の気持ち悪さで一杯になった。 読む前はあらすじの少女誘拐のそれ以降がテーマかなと思っていたけど、彼女が住んでいた町の男尊女卑というか、女は男の3歩下がってみたいな文化がテーマだとわかった。現代ではここまではそうそうないと思うけど、外の情報が全く入ってこず、変わらないことを望み続ける閉鎖的な地域だとどんなに理不尽な慣習でも残ることの絶望感を感じた。 外の情報は全く入っこないのに、中の情報は筒抜けで誰にも苦しさをわかってもらえない、理解してくれないことの心の悲鳴は誰にも聞こえない。

    0
    投稿日: 2025.12.03
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    あーー気持ち悪い。嫌な気持ち。嫌悪感。 もう読むのをやめたいぐらい、馬伏の空気と慣習と常識が嫌い。 閉塞感がずっと続く中で、それぞれの人間性もとてもキャラが立っていて面白い。 サチが幸せになってくれますように。。

    0
    投稿日: 2025.11.27
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    418ページが4時間程で溶けた。昭和の田舎の民度、監禁の犯人側被害者側の心理などリアリティーが凄い。

    11
    投稿日: 2025.11.27
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    1995年。東京で働く男のもとに、一時期住んでいた田舎の友人から電話が入る。サチが、自殺未遂をした。サチの家の前に「この骨が本物のサチだ」というメモ入りの段ボール箱が置かれたことが引き金になったのか? サチは小学五年生、11歳の時に誘拐され12年間監禁されていた同級生。時は1983年に戻り、小学五年生、男三人、女二人の仲良しグループ、各視点で、サチが誘拐されるまで、誘拐後の変質者による監禁生活、23歳になって家に戻ってきてから、の話がそれぞれ語られる。もう一つ、サチより年長で、美人で、高校卒業後すぐに結婚した女が、離婚するために夜の仕事を始めるという話も。サチの家の前に置かれた骨は、その女のものだった。 小学生で誘拐監禁、男の子供を産まされるのも、かなりエグかったが、この小説で書かれている最大の悪は、その田舎の村の古い因習。祭りなどの集まりで、男が座敷で飲み食いし、女は台所でおさんどんというのは、よく描かれる田舎の姿で、いまだにそれが当たり前とされているところがあり、それに対する愚痴、相談はネットなどでも見られるが、この小説の村は、もう少しおかしい。男の宴会の場も、長男、次男という、家を引っ張っていく家長グループと、三男以下の、役に立たない男グループ、二つに区切られているのだ。この長男グループの、村の女は男の所有するもの的ふるまいが、胸糞悪く、また、役に立たないグループの酒浸り感、ヤカラ感も疎ましい。が、誰も声を上げない。「そういうもの」だと思っている。タイトルの「悲鳴」とは、虐げられることが当然とされてきたものたちの、心の叫びだった。

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    閉じられた古い考えの集落で誘拐されたサチ。11年の時を経て帰って来るも、果たしてそこは本当に帰りたかった場所なのか。突然玄関に現れた段ボールの中身は一体誰なのか。長い年月が、理解できない因習が、村のマドンナの失踪が、ひとりの少女の心を歪に変えていく。 気味の悪いけど確かに存在する(した)であろう日本の因習村、そこに棲む人々、男尊女卑に長男至上主義、都会への憧れとステレオタイプの将来像。普通以外を嫌う人々の中で、誘拐され子を孕み、帰ってきた異質な娘。解説にもあった通り、社会という集団の中で生きて行く上で逃れられない環境の悪魔

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    物語は1983年から始まる。 平成へは近いものの、旧弊な家族観・地域観が色濃く残る閉鎖的な村が舞台となる。 まず、“昭和的家庭内飲み会”の描写に息苦しくなった。親族や父親の友人が集まり、女子は何歳でも給仕に回る。 子供ならお触りが愛情として許されると勘違いしている集団。それが当然とされた社会。 今なお、地方によってはこの空気が残っているかもしれません。 本作では、こうした価値観の延長線上に二つの事件が描かれる。 一つは、少女が誘拐され十一年にわたり監禁されてしまう事件。 そしてもう一つは、不可解な嫁の失踪。 一見まったく別の出来事のようでいて、その根底には共通して“昭和的男尊女卑”と“共同体を優先する意識”が横たわっている。 恐ろしいのは、事件そのものより、むしろそれを黙認する空気。被害者をも追い詰める言動。 加害者がどれほどのことをしても、 「そんな悪い人じゃない」 「事情があったのだ」と擁護まで現れる。 被害者よりも加害者に近いところで、村全体が彼らを包み込む。 これはまさに、当時の日本で全国的に共有されていた価値観の暗部であり、閉鎖的な地域社会が持つ恐怖そのもの。 世界に目を向ければ、いまだに同じ構造を引きずる社会は存在する。 本作は、特殊な村の異常性を描いているようでいて、完全に〈どこにでもあった社会〉の残滓でもある。そう思うと、読後しばらくは胸がざわつく。

    127
    投稿日: 2025.11.21
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    形を変えての家庭内外のイジメだ。 時代が変わって、ホッとしている世代です。しかし、ただイジメはなくならない。イジメではなく犯罪ですが。

    38
    投稿日: 2025.11.21
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    依存症シリーズが面白すぎて、こちらも読んでみた。社会問題にフォーカスを置きつつ、結構スラスラと読めた、、!でも依存症シリーズに比べるとグロさ、胸糞さが足りないなあと感じてしまった、、、

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    古い田舎の慣習や雰囲気、そこに暮らす人々の陰湿な負の面を丁寧に描写している。誘拐され搾取された女性の心理状況も幾分かソフトではあるができるだけ忠実に書こうとしている努力が見られる。気分が悪くなるのを通り越してむしろ過去の記録を読んでいるような客観的な気持ちで読める。田舎のしきたりや市井の声に抑圧・蹂躙・搾取されてきた人々の心情が説明されている。この時代の人間じゃなくてよかったと思うと同時に、恵まれた今という環境に感謝しつつも今もある理不尽に抗って前に進んでいけば、いつか真っ暗な闇から抜け出せるんだ、という未来への希望を乗せた物語。

    10
    投稿日: 2025.11.16
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    この物語で悲劇を生むのは、犯罪そのものではない。犯罪を生んでいることに気づかない、気にしない社会だ。

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生の時に誘拐されたサチが11年ぶりに発見され監禁生活から解放された後からこの物語は始まる。ほの悲惨な状況も十分問題作だが、その後の世間から取り残されたような馬伏町でのあり方を描いて人々に問いかけているようだ。のさばる長男と媚びる女たち、家父長制度の醜さ歪みをこれでもかと描いている。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    ずっと胸糞悪かった すごく重い内容なのにスラスラ読めてしまった そしてこの時代の価値観にとても嫌悪感を抱きました 「すべてを奪いつくされたと思っていた。だが、まだ奪えるものがあったらしい。わたしはわたし本人である事実ですら、奪われようとしている。」 …こんなん耐えられんて

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人が悪いのは当たり前に犯人が生まれる土壌がある、文化がある。 そんな中で誰も犯人に気づかない、被害者の悲鳴に気づかない…そう言う歪さを描いた物語でした。 暗いし重たいけれど、展開も早く想像していたよりも綺麗に終わったので読みやすいかな、と思います。 私はやはり昭和以前の価値観は受け入れられない点が多いなぁ、と改めて思っちゃいましたね…

    3
    投稿日: 2025.11.08
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    小学5年生でサチは、見知らぬ男に誘拐されて、土蔵に閉じ込められ、そこから出ることもできず、数年後、妊娠し、子供を産まされた。 それが男の母親に知れ、ついには事件は発覚したが‥。 本当に胸糞が悪くなる町だった。 サチは私と同じくらいの歳の設定だけど、私が子供の時、自分が住んでいたところはあんな男尊女卑では無かったし、父親にも弟(長男)にも物申したし。 まぁ、確かに宴会の時は女の人たちばっかり働いていたけど‥。 悲惨な事件の話だけどあっという間に読めました。

    26
    投稿日: 2025.11.06
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    面白かった。だけどもう一回読みたいとは思わない。ただただ主人公が可哀想であった。女性という性別で生まれただけなのにこんな目に遭うのは本当に可哀想。私の祖母の地域でも女は台所、男は飲み食いするだけという場面が多々あった。田舎であればあるほど、閉鎖的であればあるほど、人に執着し注目し噂をする。最悪である。

    6
    投稿日: 2025.11.04
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    小学5年のサチは美しく利発な少女で、みんなの憧れの存在だった。 だが彼女は誘拐され、11年間も見知らぬ中年男に監禁された。 土蔵に閉じ込められ教育も青春も奪われ、挙げ句の果てに子どもを産まされた。 だが出産する頃になり男の母に気づかれ…数年後、事件は発覚し、生還を果たすのだが。 古い価値観のまま動いている住人の嫌がらせなのか、白骨死体が送りつけられて、これが本物のサチだと…。 昭和の時代の名残りなのか、この町が昭和以前のようで怖気すら感じる。 長男だけが優遇される考え方、風習や因習もまだ残っていることにも令和の現代では考えられない。 女は男より先に風呂に入らない、必ず残り湯であることや、集まりでは男たちが座敷で飲み食いし、女たちは台所で酒肴を用意する。 女は勉強より手伝いをして早いうちに嫁にいく。 いろんなことに苛立ちを感じながら、仕方ないと諦めているのにも腹が立つ話である。 それが普通で当たり前のような町で起きた犯罪も無知無学な男のせいなのが余計に許せなく思った。 サチの仲の良い友人が動きだすのが唯一の救いだったし、スナックのママも何気に観察眼があると感じた。 タイトルの悲鳴は、サチだけの声じゃなく犯罪を生み出した町に暮らす人々の声でもあるのではと思った。 同じ考えの者だけで集い、意に合わない者を排斥しているままでは何も変わらない。 それはとても怖いことだ。

    72
    投稿日: 2025.11.04
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    この物語の何が嫌かって、まるっきりの創作じゃないところよね。 そういう時代や社会は確かにあったし当時はそれが普通だった。 それでも頁を引きちぎりたい衝動に駆られてしまう。 閉鎖空間では外界の常識は通用しない。 理屈として分かっていても、やっぱり「おかしい、ふざけんな、許せん」って思う。 でもまあ、こんなに不愉快なのに読まずにはいられない時点で作品としては高評価ですわ。 犯罪を犯すのは人間なのに、その人の性質だけが原因じゃないから本当に厄介だ。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    古い風習である馬伏町。 その町で小学生の少女が行方不明にかなり、結果十一年もの間監禁された。 古い考えや習わしに抗えずそれぞれが悩みを持ちながらも町を出ることができない。 そんな町で発生した事件。 読み進めるのが辛かった。 唯一救わられたと思ったのは、いつも一緒だった友人がいたことだったかもしれません。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    これまで読んだ本の中でも10本の指に入るくらい嫌な話であった(いい意味で)。最後は良かったけれど。 おじろくおばさの話やダキニ様の話とか、ローカルの嫌な習慣が話にうまく交えられていた点が面白かった。

    0
    投稿日: 2025.11.02
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    さまざま作品は知っていたけど、初読み作家さんでした。解説を読む限り、閉鎖社会の作品を多く書いているらしい。 今回も馬伏町という昭和の価値観で止まっている男尊女卑社会で起きた誘拐監禁事件。11才から22才まで監禁され最悪な人生を過ごすサチ。 やっとの思いで帰宅できた生家には自分の居場所などなく、母親にも腫れ物扱いされる。 みんな、うらやましがられる自分でいたい。 "かわいそう"になんか落ちとうない。 狭いコミュニティの世界で除け者にならないよう、正しいことを考えるのをやめた人たち。 無知無学、共感能力の低さ、想像力の乏しさ… ↓ 昭和の昔話や田舎町の話ではなく、身近な現代社会の話でないだろうか? 自分も視野が狭くならないようにしたい。

    23
    投稿日: 2025.11.01
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    かなり政情が揺れる日本でも、世界的に見ればまだまだ安全で安心の安定的な国だと思われている。 そして、それは多くの国民が享受している事でもあるだろう。 物価高に加え、上がるばかりの税金に苦しみはしても、未だ外食に行けば混み合っていたり、子供の習いごとをいくつもしたり、ペットに保険やエステなど手を掛ける人も少なくないのがその証拠。 とはいえ、苦しい生活というのは実際に存在していて、生まれた場所によって人生を左右される事があるのも事実。 『悲鳴』には、櫛木さんの『少年籠城』のような、息苦しさと怖さを感じた。  結局は、その苦しい場所から逃げ出すしか方法がないんだな、というラストに、救われたような、いや、心の重しは取れていないような…。   

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    男尊女卑、家父長制…古い体質が支配する馬伏町という狭い共同体が舞台。そんな馬伏町で小学校5年生の少女サチが誘拐される。 サチは11年後に救出されるのだが、救出されてからも地獄は続く。親は世間体を気にしてサチを持て余し、町の人たちは‘’傷モノ‘’の少女を汚いもののように扱う。田舎町の価値観は誘拐される前から少しも変わっていなかったのだ。 サチの「悲鳴」を誰も聞こうとはしない。 誘拐される前からサチはずっと悲鳴を上げていた。容姿の美しさしか周りの大人たちは見ず、女が知識を付け賢くなることを嫌う。早く結婚し、家庭に入ってからは夫に尽くし子どもを産むことだけを期待される社会…そんな社会に迎合することを拒もうとすれば、周囲から叱責される。 程度の差こそあれそんな現実が、今も日本のどこかにあって、少女たちは悲鳴を上げているのだと思うと辛い。 今作で描かれる犯罪は、ジェンダーバイアスの強い土地柄も強く影響している。 犯罪は社会と切り離すことはできない。社会で育った人は、その社会の価値観を内面化する。 男尊女卑の激しい社会では女性の人権はなく、物のように扱われる。社会が人をつくるのだから、社会の常識や価値観を変えていかなければ、女性や弱い立場の人を狙った犯罪はなかなかなくならないのだろうと思う。

    12
    投稿日: 2025.10.31
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    新潮社の中瀬ゆかりさんがラジオで推薦してたので読んでみました 面白かったです 思ってた展開ではなくて サチが母親に逆らうシーンなどは涙がとまらなかった あっとゆーまに読めました

    7
    投稿日: 2025.10.29
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    事件の本筋よりも地域の徹底した男尊女卑の考え方に引っかかった。でもその土壌があったからこういう結末だったんだなぁと納得もしました。

    1
    投稿日: 2025.10.25
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    文句なしに面白かった。 昭和初期で時が止まったような、男尊女卑と女性軽視が根深く残る田舎町で起きた誘拐事件。 11年も監禁され、犯人の子どもを産まされ、ようやく救出されたサチ。 けど、本当に苦しかったのは監禁されていた時間じゃなく「救出された後」なのではないかと思う。 終わりのない田舎特有の視線、差別的な言葉、逃げ場のない小さな世界。 この町からもう抜け出せないと諦めているサチの、“声にならない悲鳴”がずっと響いてくる。 サチだけじゃなくこの町で暮らす他の女性たちも、そして町の人々から見下され続けている弱者男性たちも、言葉にならない叫びを抱えている。 世界がこの小さな町だけで完結してしまっているからこそ、「お山の大将」ばかりが生まれてしまう。 そんな閉ざされた世界を描きながらも、櫛木理宇作品としては珍しく、最後はイヤミスでもなく悲劇でもないちゃんと希望のあるハッピーエンド。 満足。

    13
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容的には、閉鎖的な地方を描いているのが大部分なので、ミステリにカテゴライズしてよいのか悩む 送り付けられた人骨は誰なのか、どうしてそんなことに?という謎解きはあ?ので、ミステリでよいのかも そのミステリ展開も、閉鎖社会が生んだもの以外の何物でもない サチか囚われていた土蔵も、帰ってきたところも大差ない 本が読めて、好きなテレビ番組が見れるだけ土蔵の方がマシかもしれないとすら思う サチ誘拐犯が頭おかしいのは納得、加担してるに等しい加代ママも頭おかしいが、このあたりから判定が難しくなる 11年も誘拐されていた娘、妹に対する態度をみて、サチの家族が正常といえるか しかし、地方村においては正常だと描写される むしろ、それが恐ろしい 親兄弟、同級生、近隣住民に至るまでが、よくそんなことできるという行動しかしない とはいえ、小学生の時に友人だったというだけの4人が純粋な味方であり、特に香子は生涯を共にするほどの存在となる一点の曇りもない味方 それだけでも救いはある気はする エリカはいつか思い出して苦悩することとなるのかもしれないが、現在は36歳だと語られる時にもその描写はなかった 子供や家族を、子供や家族だというだけで全て愛せるわけではない 親側からもそうなのだとしたら、子供だからといって親を慕い信頼することが当然だとは絶対にいえない 子供が親を突き放すことも仕方ないことでしかない

    2
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人を人とも思っていないーーー 1人の人間として過ごせなかった人が、 自分がそう扱われたように、他人を扱う。 悍ましい悪意の連鎖。 すごくやりきれない思いです。 サチが少しでも幸せに暮らしていることを願いたい。 わたしは正直、本作を人におすすめすることは難しいし、SNSで広めたくもない。 でも向き合う覚悟がある人は、読んでほしい。 自分が作り上げた悪意が、巡り巡って他人を不幸に陥れるかもしれないということに全員が気づくべきであると思うから。 そしてその起こってしまった不幸の原因を背負うべきは誰なのか。考えさせられました。

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    櫛木理宇さんの新作は文庫書き下ろし作品。 閉塞感が強い田舎町で誘拐事件が発生、その11年後被害女性は解放されたが玄関先に白骨死体が届けられる。 ミステリとしても読み応えがあったが、昭和初期で時が止まったかのような村社会の描き方が秀逸。 令和の今、さすがにここまでではないにしろ、男尊女卑や長男優遇風習、女性蔑視が未だに根強く残っている地域もあるだろう。 文中に登場する「無知無学」の言葉が刺さる。 男達の愚かさは言わずもがなだが、それに付随する女達にも嫌悪感を催した。 行間から彼女の声にならない悲鳴が聴こえて来るようだ。

    13
    投稿日: 2025.10.20
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    少女誘拐、監禁、強姦だけでも辛いのに、古い田舎の閉鎖的なコミュニティもとにかく胸糞悪い。救いようがない話だ。

    13
    投稿日: 2025.10.18
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    11歳の少女が誘拐され、全てを奪われ、11年後、戻ってきた。戻れて良かったねって話ではなく、想像を越える現実に読んでいて辛くなる。 特殊な地域の話のような気がするがそう思えるのは私がものを知らないからなのかも知れない…

    16
    投稿日: 2025.10.16
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    始めから後半までずっと胸糞が悪い(褒めてる) 初めは読みながら顔を顰めてしまうような生活だったが、読み進めると不快感がサチが外に出てからのほうが強くなっていたことに気づき恐ろしくなった。今でこそ、罪として目を向けられているが実際一昔前には、それが当たり前だったということにもゾッとしながら、時代が変化しても根本はまだ消えてはいないんだよなぁと。これをうまく表現されているのが素晴らしくて一気に読めた。

    10
    投稿日: 2025.10.15
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    監禁された少女のその後の人生について、よく考える。その答えを貰った。虜囚の犬と同じくらい忘れられない本になった。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    小学校5年生女児だったサチは攫われ、11年間土蔵で監禁される。その間に妊娠して、子を出産。その子が5歳になるまで逃げ出す隙がなく、ようやく解放される。 田舎町での事件で、街では噂が飛び交い視線が痛い。そもそもかなりの男尊女卑の街。生活の再設計に向かっていた時に、「そのサチは偽物だ。こちらが本物だ」と人骨が家に届く。 痛々しいほどの男尊女卑と、弱者男性の救済のなさ。嫌悪感いっぱいになってしまった。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    もう二度と読みたくない。絶対に読みたくないけれど、決して忘れたくない作品。 読み進めるのがきつすぎたけれど、本当に面白かった。先が気になって気になって仕方がなかった。 フィクション作品ではあるけれど、こんな世界が実際に存在していることは確かだから、救いようがなくてしんどくて、かなり辛い気持ちになった。 解説までしっかり読んで欲しい。まさにこの通りだと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    小5で誘拐され、以後11年に渡り監禁され、子どもまで産まされた少女・サチ。犯人は逮捕されサチは救出されたが、それは新たな苦痛の始まりだった。周囲の好奇の目や嫌がらせに身の置き所がなかったサチのもとに、これが本物のサチだという白骨遺体が送り付けられる… 読みやすいのに読むのが辛い、だけど読むのをやめられないそんな作品。 サチ目線の監禁の日々は痛ましく辛い。陵辱の末生まれた子は可愛いと思えず、監禁された家を出たいのに今さら出ていくのも怖い。それでも生きるために生活に順応していく姿にリアリティを感じる。 そしてやはり、救出後帰った家には身の置き場がない。周囲の好奇の目や激しい嫌がらせ、母親にさえ理解されないサチの魂の叫びが胸を締め付ける。 十年一日の田舎の町。狭苦しく愚かしい価値観。どこまでも男に都合の良い田舎の気持ち悪さ。「風聞(ふう)が悪い」という言葉に現れる、正しいか正しくないかではなく、周りの人がどう思うかを優先させる狭いコミュニティの価値観。 犯罪そのものよりも、犯罪を醸成していることに気づかない社会の恐ろしさが十分に描かれている。 やっぱり櫛木理宇の作品にハズレなしです。

    3
    投稿日: 2025.10.10
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    胸糞悪すぎてびっくりする。 男の人全員嫌いになるし田舎特有の雰囲気もほんとに気持ち悪すぎてびっくりする。 全然進められない内容だけど読む手が止まらなくて1日で読んでしまった。 気分が沈んで引きずりそうです…(´;ω;`)

    2
    投稿日: 2025.10.09
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    小学生の女の子が誘拐され、11年間も監禁され、性被害を受け、生還後も世間や家族の哀れみの目に傷つけられる。 誘拐犯人も、町の男連中も女連中も、女の子の家族もみんな気持ち悪い。 読んでいて嫌な気分になるのに、どんどん読み進めてしまうのが櫛木理宇さんの筆力なのだろう。 とても読みやすい。 胸糞悪い話の終盤、疑問点が明らかになった。 未来への希望とか、明るさがあるのかどうかは是非読んで確かめて欲しいです。

    39
    投稿日: 2025.10.08
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    日本人特有というか、なんか私の地元にそっくりだなーって感じでした。 中身どうこうよりも、日本はまだこういう土地があるから怖いです。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    相変わらずの胸糞悪い話で、本当に著者のあたまのなかどうなってるのだろというくらいいつも気持ち悪くなる作品更新してるよな。読んでて疲れる、けどやめられない。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    80〜90年代、ある小さな町で起こった誘拐事件をベースに描かれる作品。 あらすじを読んで覚悟していたものの、やはり始終心が痛みました…。 誘拐事件の話自体も相当胸糞悪い話だったが、その後が本当に残酷でした。帰りたかったはずの家、町の中に根強く染みついた風習としきたりが、ずっとサチにとって生きる上で大きな壁になる。 小さなコミュニティ内の話であるが、その中で生き抜く事がこんなに苦しいのか…と思ったが、現代に生きる私にもこの感覚を程度は違えど、感じた瞬間は多々ある。 声に出した悲鳴より、内なる悲鳴はどんなに大きくても気づかれない、私にもあったなと。 私はそういう悲鳴にも気付ける人間でありたいなと再認識した。

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったー! あっという間に読み終わった。 ミステリ…?って感じではある。 そしてなんか殺されんでいい人も殺されてて、なんだかサチの事件はなんだったの?? とか何を伝えたいのか?みたいなのとか、色々突っ込みたい所はあるものの気になるのでどんどん読める感じ。 でも冷静に考えるとモヤァポイントは多すぎるので1回読めばいいかな(笑)

    0
    投稿日: 2025.09.29
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    非常に胸糞悪い作品でした。(褒めてます) 第一章の時点で、閉鎖的な場所に特有の男尊女卑が描かれ、櫛木先生の他の作品との共通点を感じドキドキ。第二章ではサチが誘拐されてからの凄惨な状況が描写されている。私はかなり酷い描写も好む傾向にあるのでそこはすんなりと読み進めました。それが苦手な方はオススメではないかな、、、。 最後の解説が共感すぎました。そこで述べられているように、閉鎖的な環境で家父長制や同調圧力が強い作品は櫛木先生の鳴らした警鐘であり他の数々の著作にも共通する魅力であると感じます。病的な社会を描くのが上手すぎる。 最初はある程度内容が予測でき、ありがちな内容だなと感じていましたが、監禁中の場面をたっぷり描写した後、置かれた骨の謎についてまでのテンポが素晴らしく飽きることがなかったです。男衆の自分勝手さと無神経さが閉塞的な田舎を感じさせて嫌な気持ちになります。 胸糞悪くて最高で最悪でした。面白かったです。

    1
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく胸糞が悪くなった。(それが好きで読んでるんだけど)実際にあった事件が元となってるとココの感想に書いてあったので調べました。とても衝撃でした。 帰ってきてくれたサチに冷たい家族や親戚、町の人々に違和感。結局みんな他人事なのかと。親であっても。仮に自分の周りに同じことが起きたとして、「早く帰ってきてくれたら良いね。」と思うけど帰った後のその後の人生なんて考えたこともなくて、できるだけケアしていきたいと思うだろうけど確かに本人はずっと腫れ物のように扱われるのって辛いかもしれない。帰ってももう自分の居場所はないかもしれないと思ってしまったサチの気持ちにも少しだけ同意。どうしたら良いのかわからない。 解説にも書いてあったけど、描かれている田舎の古い風習みたいなのは正直私は生まれてから出会ったこともない。田舎出身だけど。どんどんなくなっていって、こうやって本にだけ残っていくのだろうなと。そうだったら良いなと思う。登場してきた町の人みんなネットにあげたら炎上しそうな人間ばかりでした。令和は嫌な時代になったって良く聞くし私もそう思っていたけど、こんな頃から比べたら日本はずっと平等で自由になってきているはず。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    少女を誘拐し監禁、それだけでも読んでいて辛くなるのにその後に待ち受ける女性へのバッシングや差別にやりきれない思いが溢れました。印象的なのは町の因習や風土で、狭いコミュニティの中でずっと続いてきた悪習が最悪な事件を引き起こしたと思いました。男性も女性も型に嵌められた生き方しかできず、それをおかしいとも思わない。唯一の救いは世代交代や外部からの目線で少しずつ若い世代の価値観が変わっていったこと。この小説に書かれている社会は現実の世界にもありそうでゾッとしました。

    0
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/08/11 同じ被害者でもサチとサチの娘では扱いが違う。立ち直れと言われるのは、どんなにつらかったか。11年もの長期間、外と接触できず望んだわけではないのに引きこもっていた、今さら…と絶望したくなるよね。サチと母親、サチと娘、美幸と義母、などいびつな母子関係に加えて、田舎の濃すぎる付き合い、激しい男尊女卑、とどうしたらいいか分からなくなる。 読んでいると美幸はとにかく早く逃げて、と思うが当事者では何をしていいか分からないかもしれない。ひたすら残酷な話。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    『社会病理』と解説にあった。個人的に著者の本の魅力は、グロテスクな描写と胸糞の悪さだったが、ここにさらに追加された。『エコーチェンバー』なんてすぐに検索して納得したもんだ。推理小説を立て続けに読んだが、クライムノベルはやはり刺激的だ。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    一家の長男だけがすべてで、 その嫁も、次男以降の男兄弟も一人前と扱わない町、馬伏町。 閉鎖的、時代遅れなこの町の、胸糞悪いお話。 櫛木理宇さん作だから、すいすい読めるんだなこれが。 映像化してもいいんじゃない? あと、関係ないけど心身ともに疲れたら 來羅に飲みに行ってママさんに癒されたいです…!

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    櫛木理宇の文庫書下ろし長編ミステリ。 田舎町に住む11歳の美少女「サチ」が誘拐され、11年間監禁されたうえ妊娠出産したのち救出されたが、戻った町で偏見と好奇の目にさらされ、さらに「これが本当のサチ」と人骨まで届けられて・・・といういかにも櫛木理宇な世界観で物語が進んでいきます。 最後まで読んで・・・櫛木理宇には珍しく読後感の良い、腑に落ちる結末でした(^_^;) 興味のある方は是非っ!

    7
    投稿日: 2025.09.24
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    2025.09.23 令和の今から見るとはるか昔の社会にみえる「馬伏」のまちを舞台に起こる悲劇。一気読みさせる展開。子ども、女性が拐われる、あるいは拐われたあとのふるまいなど、そうかもしれないと読ませる筆致の確かさを評価したい。人がいなくなっても見つからないのは、都会よりも田舎のほうが今の時代は簡単なような気にもさせられた。

    5
    投稿日: 2025.09.23
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    九州出身で知った土地の名前がズラズラ出てくる。 親しみがある内容だった。 「九州男児」と言葉が流行していると同時に 九州の家庭の中でも亭主関白である家庭は比較的多いと思う。これは社会人になって、様々な出身地の人と交流をしてきて、強く感じることだ。 人間、ないものねだりであるため、強い男や人間に憧れ、近くにいないと良く見えてしまうものだ。 だが、この物語の代表土地となっている馬伏の人間たちは他人事とはいえど、なにかがおかしい。と思わせるようなしきたりや風潮があるのだった。 女は仕事をしなくて当たり前。 男は女より強くて当たり前。 馬伏の男は馬伏に尽くさなければいけない。 よそ者を嫌う。 穢れた人間は一生穢れたまま。 それがたとえ被害者であっても。。 第2章ではサチが馬伏の人間に 監禁され、犯され、孕まされ、 人間の所業ではないような過酷なシーンが描かれる。 なんとも苦痛で、可哀想であり、 同情せずにはいられないに加え、ありえない、 自分だったら。。と恐ろしく思うシチュエーションが多々描かれる。

    5
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSで何度も語られる「さす九」についてついつい読んでしまう人は虜になるような本だった。 九州出身じゃないにせよ、大学院に進学する際に遠い親戚から「女が勉強してどうする」と面と向かって言われた経験がある私、こういうの絶対他人事に思えないんだよ。 多くの人にとってまったくのフィクションになりえないシーンがたくさんあるのではないか。 女性であれば、男のためにおさんどんにかけつけ、義父母・夫・息子すべての機嫌を取り境界線を侵害されそれでも自分を後回しにしなくてはならないこと、ハラスメントはいなしてこそ一人前と被害を矮小化されること、進路を限定されること、配偶者の有無や配偶者のステータスが自分の価値として比較されること、その他諸々いずれかはリアルに体験していて、読みながら顔をしかめたのではないか。 男性にとっても、年配か若輩か、長男か否か、稼ぎの多寡それぞれで自分の価値を規定され比較されること、「ふうの悪い」ことはできないこと、でも馬伏以外の価値に今更晒され生きていくことはできないこと、などに心が暗くなる気持ちがするのかもしれない。 生きていくほどに「自分がされてこなかったことを他の人にしてあげることは死ぬほど難しい」と思う。 女も男も子供も年寄りもみんな苦しくて、でもそれを変えることはみんな諦めていて、それが結果的に差別構造を温存すること。 ど田舎の古臭い因習だと全然片付けられない。フィクションでもなんでも無いと思った。 差別構造のなかにあって、構造を変える力はなくても構造を見据える目線を持っていた点で來羅のママは馬伏のヒーローだと思った。馬伏の女たちも多分そう感じるところはあったんじゃないか。味方にはなれないけど。 タカユキ、香子、サチは東京で個人になり、修一は馬伏の男になったけど仕事も家庭も順調でヒエラルキーの上位になるだろう。博人は片目で免許も取れず仕事で虐げられていることはやがて馬伏に露呈するだろう。年をとっても稼ぎは増えないだろう。結婚は難しくなるだろう。長男なのに。でも馬伏から出られなかったんだよな。長男だから。むちゃな運転でもしないとやりきれなかっただろう。いなくなっちまいたかったよな。 何となく収まるところに収まったような最後だったけど、博人の行く末には涙が出そうになった。 訂正:修一の職業を勘違いしてたので一部修正

    2
    投稿日: 2025.09.21
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    「馬伏町」という土地に暮らす人々の閉鎖的で凝り固まった考え方、男尊女卑やセクハラのリアルさが気持ち悪い。ミステリ要素を楽しむより不快感が勝る。エピローグでの2人の女性の姿が救い。

    18
    投稿日: 2025.09.21
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    なかなか悲惨な誘拐事件。サチのことを考えると本当に心が痛くなる。誘拐されてからの描写に惹き込まれた。こういう田舎の昔の文化が未だに残ってる町や村は嫌だな。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    時代錯誤な風習、男女差別が根強く残る田舎、馬伏町。 誘拐、監禁され、11年後に生還できたサチの元へ、白骨死体が送り付けられる。 サチの、馬伏の女性達の、声なき悲鳴が聞こえるようでした。 ここまでのえげつなさを描けるのはさすが櫛木さん。

    2
    投稿日: 2025.09.18
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    『悲鳴』は必ずしも声に出せるものだけではない。 11年誘拐監禁され、人生を壊された挙句、社会に突然戻された人間の悲鳴が確かに聞こえてくる。そして誘拐されたサチだけではない。閉鎖社会に生きる女たちのそれぞれの悲鳴もあり、「生きずらい」ってこうゆうことかと感じました。 そして「自分の白骨死体」が届くという完全なるミステリー要素が含まれることで謎を解くという面白さが織り込まれる。 でもそこまでも含めてひとつの悲鳴にまとめあげる力が素晴らしい思いました。 櫛木さんの大ファンです。

    9
    投稿日: 2025.09.17
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    ただただしんどい。でも読むのをやめることは出来ない。 櫛木里宇先生はすごい。言葉がこれ以上出てこないです。 しんどい。 大矢博子さんの解説の読み応えも素晴らしかったです。

    2
    投稿日: 2025.09.12
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    世界観に頭の先まで沈んだ。近所の年寄りを見ているようで途中、本当に胸糞が悪くなった。もし、自分の家族がこうされたら? と思うと呆気なく一線を越えてしまう自信しかなかった。 解説にあるように閉塞的な田舎の描写は今、脈々とSNSにその居場所を移している。人口減少などで土地そのものが滅んだとしてもデジタルの海の中に形を変えて残り続けているのだ。 前半は密室の地獄なら後半は世の無情さだ。こうした世界が我々の無関心から生まれるのかと思うと改めてゾッとする。この一冊に関しては冷静ではいられない。

    1
    投稿日: 2025.09.10
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    読んでいてものすごく気分が悪くなりました。 すごくリアルで、彼女たちの思いが入ってきてしまって、読んでいて辛かったです。 そこまでの文章を書ける櫛木理宇さん。 語彙がなく申し訳ないのですが、ただただすごいと思いました。

    1
    投稿日: 2025.09.10
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    誘拐され、11年間監禁されていた少女。地獄のような日々は読んでいて苦しくなった。櫛木さんは新潟県出身。昔同じような事件が実際にあった。あの事件をベースに作品を書かれたのだろうか?男尊女卑の田舎の描写もリアル。女に学はいらないという考えの人は実際に多かった。今でも存在している。その事実が生々しく描かれており、私自身の傷をえぐられながら読了。残酷さと刺激的なだけでは終わらない作品だ。

    10
    投稿日: 2025.09.09
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    11歳の女の子が監禁されてから11年後に生還。 生まれた町は東京から新幹線で2時間、在来線で1時間ほどのところにある男尊女卑、家制度の因習に囚われた田舎町。 そこに戻った生活は苦痛の連続。 エピローグで東京に移住した姿が描かれているのが救いだった。 この作者はこのエピローグを書きたくて物語を作ったんじゃないだろうか。 面白い。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    河合隆行 藤修一 菱間サチ…芳江…輝彦…達也(麻紀子) 岩渕博人…由香 木崎香子 イガのおっちゃん…五十嵐四郎 熊谷秀吉…美幸(リリ) 來羅のママ クガ セキヅカ ケン兄ちゃん…村貫建一 加代ママ 絵里花 澤部裕子…柏野 鍋谷恵…宇賀村先生 ネズミのおっちゃん…根津辰三 武光 愛子

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    櫛木理宇さんはギリギリのところを攻めるなぁ。 モデルは実際にあった事件なのでしょう。 彼女がいま、どのように生きているのか、考えてしまった。 被害者は名前を知られ、顔を晒される報道。田舎町でならではの親密度からくる情報の流出。 救われない辛さ。 何故、加害者が責められるのか。 今も日本はこうした傾向があるから、考えさせられた。 そして、解説の大矢さんが最高です。

    27
    投稿日: 2025.09.07
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    冒頭から2/3は実際に起きた事件をモチーフにしていると思われ、作者が名手ゆえに見てきた様に書かれていて、読んでいて気持ちが悪くなりました。その点、気にする人はよく考えてから読むかどうか決めた方がよろしいかと。その他、ある地方の風習を思わせる部分があるなと思いながら読み進めていったら、やはりその風習に触れられていて、作者の思いは文面から伝わるものなんだなと。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1日で読了。 主人公が同世代でわかる描写が多かった。 実体験としてはない。でもノンデリな雰囲気は容易く想像できる。 子どもの発言からキモいしその後はずっとキモい。ビジネスで媚びるママだけがまともなのが何とも皮肉。 今の10代はどんな感想を持つのかな。小学校はさん呼びで統一、男、女らしさより自分らしさを尊重する教育を受けている(私の子どもからは感じる)彼らからしたらオカルト系動画で扱われる世界だよね、きっと。 あと解説が素晴らしく良い。2周目すぐ読もう。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    読了日 2025.9.2 面白くて2日で読み終わった。 読み終わりの爽快感はないが 現代では信じ難い男尊女卑が今も日本のどこかで残ってるのかもしれない…と頭の中で聞こえた。 私も幼少期は田舎育ちで再開発が進んで 村と村が統合して【市】や【区】ができた。 最初は戸惑ったけど制度やルールも変わっていき いつの間にか新しい生活に馴染んでいく。 それに馴染もうともせずずっと今までの風習を 当たり前に貫いていく。 男は働いて女は家庭を守る。 この話は自分にも有り得る話だったのかも、なんて思ってしまった。 最後の犯人が分かった所は駆け足で詰め込みました感があって残念。 途中の描写は櫛木節で読む手が止まらなかった。 櫛木先生の参考書籍を読むところまで楽しませて いただいてます!

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    率直に追体験してるようで、大変気持ち悪いが それを感じさせる文章が逸材だと感じた。 その時代の女の人の扱いや社会が良くわかる。 そして『おっとい嫁じょ事件』初めて知りました。 大分時代は変わりましたが、地方には世間体を気にす人がまだまだたくさん。そんな息苦しさを感じつつ、血の繋がりや他人との人間関係を切実に描いている作品です。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    80〜90年代がメインの話なので、当時を懐かしむこともできるし、昭和の悪い面も割とガッツリ書かれているので気が滅入ったりしながら読む事もできるけど、そのバランスが良く気持ちが散らからなかった。そしておぞましい人間を書かせると上手いのはいつもの事なので大満足です。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    最近よくXで目にする〖さす九〗って言葉を思い出しました。 今でもどこかでこんな地域が存在するのかもと思うとゾッとする。 救いの大人が来羅のママくらいしか居ないじゃんか、、、 地獄のような日々の描写の中でサチの身になって読んでいると途中カヨママとサチのやり取りにほっこりさせられてしまうけど全然違うんだもんな。 もっと早くに分かった時すぐに行動に移してくれていたらなぁ、、、 サチの母親も酷いし(この地域で生まれ育ってしまうと仕方ないのかもしれないけど) 秀吉の母親もキツすぎるし 母親が母親として機能してないのしんどい。 しんどいのに読みたいのが櫛木先生。

    2
    投稿日: 2025.09.05
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    重い…… こんな村?町?とにかく現代から見るとものすごく古い風習に囚われている狭い狭いコミュニティで生きる人達が今も居るかと思うとゾッとします。 そして、この環境が普通と思わないで!逃げて! 世界は広い!と大声で叫びたくなります まさに、、悲鳴をあげてそして逃げ出してもらいたいです…

    9
    投稿日: 2025.09.03
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    櫛木理宇『悲鳴』新潮文庫。 本作を読みながら、1990年から2000年に掛けて新潟で少女が監禁されていた悲惨な事件を思い出した。新潟の事件もそうだが、本作に描かれる事件も吐き気をもよおすほど酷い事件である。 本作は、ミステリー仕立てにはなっているが、昭和初期から時代が止まったような田舎町の古い因習の恐ろしさを描いているようだ。 田舎はのんびりという反面、あちらこちらで住人の目が光っている。田舎は情が厚いと言われるが、他所者に対して好奇の目で見ているだけなのだ。所詮、その土地で生まれた者たち同士の結び付きが強く、他所者などは相手にするつもりなど無いのだ。 1983年の恐らくは岡山県の田舎町。小学5年生の河合隆行、藤修一、岩渕博人の3人は、美人で利発な同級生の菱間サチを好いていた。さらには木崎香子もサチに憧れていた。 1983年の秋、サチはケン兄ちゃんを自称する独身男性に誘拐され、蔵の中で監禁される。繰り返される暴力と性暴力。サチは17歳で出産し、エリカと名付ける。 11年後、誘拐監禁犯の母親の通報により、監禁されていたサチと絵里花が蔵の中から発見される。11年振りに生還したサチは、自らに注がれる田舎町特有の好奇の目と、自分を犯した男の間に出来たエリカに愛情を注ぐことが出来ずに苦しんでいた。 そんな中、菱間家に人骨が入った段ボールが届けられ、『これがホンモノのサチである』というメモが添えられていた。直後、サチは自宅の風呂場で自殺を図る。 最近は毎日のように教師や警察官、医師など社会的地位のある職業を持つバカな男どもが年端もいかぬ若い女性を盗撮したり、猥褻行為を働いたりといった事件を見聞きする。大人の女性に相手にされぬからと幼児や少女に手を出すなど言語道断である。こうした事件が多発するのは、男が女々しく、弱くなったことに加え、LGBTQの行き過ぎが、性に対するハードルを引き下げてしまったことが要因ではないかと思う。 本体価格750円 ★★★★

    73
    投稿日: 2025.09.02
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    どんでん返しサスペンスというわけではないけど、村のいびつさや人の言動の数々にぞっとする 雰囲気が伝わる描写で、辛い感情も緩やかな感情もいろいろと味わえる

    2
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重い、暗い、どんよりとした内容。 しかし惹き込まれてしまった。 田舎の村で小学校5年生の美少女が誘拐される。 独身のマザコン男に11年も監禁され、教育も受けられず、青春を奪われ、子を産まされ……人生を壊される。 しかし事件は発覚し、彼女は子供と共に生還を果たし た。 しかし、めでたしめでたしではない。彼女を待ち受けていたのは、田舎町の陰湿な偏見。汚いもの扱いされ、女性にこれまで縁の無かった男たちにつきまとわれ、精神に支障をきたす。 この小説がちょっと違うのが、主人公は少女ではなく、小学校の同級生の男性だ。幼馴染の女子が誘拐され、11年後に戻ってくる。その時の心情はどのようなものか、興味本位や偏見抜きに彼女を見ることができるのか…こんなことが身の回りに起こったら…自分の身内だったら…いたたまれない。 そしてこの田舎町の風習や空気感が胸糞悪くなる。ネタバレになるので詳しくは書けないが、並行して起こる事件の結末が何ともイヤな感じ…

    3
    投稿日: 2025.09.02
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    彼女には何の落ち度もないのに、この集落の男尊女卑で閉鎖的な考えが彼女を苦しめていってしまい体裁ばかりを気にする母親達にまじでムカついてしまいました ただ唯一彼女が救われたのはいい仲間に恵まれたことで本当にそこは良かったなぁと思いました

    8
    投稿日: 2025.08.30