
総合評価
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powered by ブクログ短編集でありエッセイだと感じました。まったく怖くないですが最恐見聞録なので、怖いわけはない。 なので正しくは、恐ろしくはないです最も恐ろしくもないです。基本的に海の話よりも船の話が多く興味がないと読み続けるは困難でしょう。各話が短いので気持ちとしては読み易いのかなとは思います。 しかし見知らぬ土地や見知らぬ部品見知らぬ船の名称、各部パーツの名前が出てくるのとそこの説明はあまり含まれていないので私のように土地や船について無知な人間は短編集ともいえども読破が困難でしょう。ただし、写真も多いので実際のページ数よりは文章量が少ないのと文字数もだいぶ節約されてる感じしますので、上記の点を踏まえた上で根気を持って挑めば2時間程度で読み終える事が出来るでしょう。海や船の小ネタが出てくるのとドライブや墓地なども登場するので怖いの苦手だけどホラーに興味はある方にとってはホラー小説入門書として推奨出来ます。写真もまったく怖くないですし幽霊的なものは映っていませんので安心して読めます。メルヴィルという人が書いた白鯨という作品がありますが本編そっちのけで鯨の豆知識をつらつら語る章が多く、私としては海の怪は白鯨要素が強く感じられました。書いてて気づいたのですがオマージュ作品と思って読むと新たな面白さが垣間見えるかもしれません。 と言っても 今回の作品、海の怪においてはその豆知識が本編です。 これに耐えることが出来て初めて白鯨を読む土台が整ったと言っても過言ではありません。 情報量が多く求めていた要素が極端に少ない短編集を読むという意味合いでは、最恐見聞録です。 話は変わりますが、私は以前、この著者のユビキタスという作品を読みましたが、退屈な部分と興味をそそる部分が交互に来る感覚と心霊系と怖さよりも人に付随する怖さを感じたので今作もそのような構成かと思い買ってみましたが、その期待は捨てた方が良さそうです。一番面白かった短編はあとがきの学者の方と著者の対談です。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ「リング」「仄暗い水の底から」を書いた作家の、海にまつわる怖いエッセイばかり集めた本。ご本人が経験豊富な船乗りでもあるらしく、怖おもしろい雑談を間近で聞いているような、ぜいたくな気分になれてよかった。話だけでなく、文章のあいまに時々挟まれているる写真がなぜかとても恐ろしかった。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ小説と思って読み始めたのに思っていたものと違いました。面白くなかった訳ではないのですが、求めていたものではなかったのでモヤモヤしてます。
1投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ鈴木光司『最恐見聞録 海の怪』集英社文庫。 タイトルからして、海洋ホラー短編集かと思って読み始めたが、エッセイともノンフィクション風ホラーとも判別不能なつまらない短編が20編ほど収録されていた。 少なくとも『最恐』ではないのだが、一番恐かったのは著者が矢鱈と自身の小説の宣伝を入れてくることだ。 過去のベストセラーの栄光と船舶免許を保有していることだけで、本を1冊書き上げたという感じの内容だ。今時、本体価格620円の文庫本はかなり安い。安いには理由があるということか。 『貞子を海に解き放て』。『リング』シリーズ以来、鳴かず飛ばずのベテラン作家は、まだ『リング』の『貞子』に頼ろうと言うのか。何だか憐れといか情けない。 『第1話 海に墜ちる』。漁船から突然、海に放り出される恐怖。自身の『夜光虫』という作品がドラマ化されたという宣伝は必要か。 『第2話 繋がってはいけない』。有りがちな話。やはり自身の『鋼鉄の叫び』というつまらない小説の宣伝が入る。 『第3話 甘い誘惑』。防衛大で自殺した弟のことを気に掛け、防衛大に入学した姉。そんなことがあるかい。珍しく自身の小説の宣伝は無い。 『第4話 漂流する足首』。第3話には小説の宣伝が無かったので安心していたら、冒頭から『リング』『楽園』『光射す海』と3作も宣伝を入れてきた。遺体を焼いたら足首だけが残ったという話より、マグロ漁船で喧嘩で死者が出たことを隠蔽したという話の方が恐い。 『第5話 海に沈むエレベーター』。最後に『仄暗い水の底から』の宣伝が入ることが一番の恐怖だ。 『第6話 黒い石の願い』。第2話と同じパターン。一体どこが恐いのか。 『第7話 船の事故物件』。一生懸命、怖がらせようとしているが、恐くない。 『第8話 のび太君、船を買う』。船舶免許を持っていることで、船に関する蘊蓄が語られる。 『第9話 言われるがまま』。カーナビの元は船舶のGPSだという半ばこじつけから、よくある話が描かれる。 『第10話 三泊四日、監獄クルーズ』。ネタが分かれば大したことの無い話。 『第11話 誰か、いる』。頼みの綱の船舶免許。今現在、トカラ列島で起きている群発地震の方が恐い。 『第12話 海と梅』。梅干しの種を海に捨てると海が荒れるというジンクスは聞いたことが無い。 『第13話 いかだに乗って』。大学時代のいかだ作りの話。何故か大ベストセラーとなった『リング』『らせん』『ループ』に言及。ついでにアメリカ大陸をバイクで横断した旅行記『地球を走る』までも紹介。 『第14話 エイトノットの奇跡』。ヨットの話。 『第15話 吠える60度線 船の墓場 世界編 ドレーク海峡』。これもヨットの話。世界的な海の難所の、ドレーク海峡。 『第16話 その流れは速すぎる 船の墓場 日本編 針尾瀬戸』。こちらは日本の海の難所、針尾瀬戸。 『第17話 閉ざされた光』。西表島の話。 『第18話 こっちへおいで』。タイトルからして怖そうなのだが、よくある海で亡くなった人に呼ばれ話。海の遭難者救助の話。 『第19話 海底に眠る』。与那国島の海底遺跡の話。 『第20話 なぜ海に出るのか』。デビュー作の『楽園』の話から海と人類の歴史へと。 本体価格620円 ★★
51投稿日: 2025.07.28
