このレビューはネタバレを含みます。
過去の出来事がきっかけで前を向けなくなっていた二人が、互いをヒーローだと思いながら少しずつ前を向く勇気を持つようになる。もっと弓道シーンが見たかった、という点はあるけれど、なかなかうまく前へ進めないことも丁寧に描かれており、それを肯定するような優しさにあふれていた。終盤は気づけば涙を流しながら読んでいた。 大切な人を忘れなくてもいいし、途中で立ち止まってもいいんだと、勇気をもらえる作品だった。