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女王様の電話番
女王様の電話番
渡辺優/集英社
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総合評価

80件)
3.9
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    何が「普通」で、何が「普通じゃない」のか。 どうして「好き」の先には、 いつも身体の関係がある前提で語られてしまうのだろう。   『女王様の電話番』渡辺 優 「多様性」という言葉を、 最近は本当によく耳にするようになった。 朝井リョウさんの『正欲』を読んだときと同じで、 分かったつもりになっていただけで、 自分は何ひとつ噛み砕けていなかったのだと、 この物語を読んで思い知らされた。 ✧ 主人公の志川は、アラサーの女性。 世の中では、結婚や出産を 意識し始めるのが「当たり前」とされる年齢だ。 けれど彼女は、自分がアセクシャルであることを 静かに受け止めながら生きている。 風俗店で電話番のアルバイトをする志川は、 推しの女王様・美織さんと食事の約束をする。 ところが、ある日その美織さんが忽然と姿を消してしまう。 彼女の行方を追う中で、 志川は過去の記憶と向き合いながら、 あらためて「性」や「関係性」について 考えざるを得なくなる。 ✧ 「私はそういうのに全く偏見ないから大丈夫」 この言葉を、何度聞いてきただろう。 多様性が語られるようになってから、 理解者のつもりで、うなずく人は増えた。 でももし、志川と星先輩のような関係を すぐ隣で目にしたとき、 同じ言葉が出るだろうか。 人は結局、 何かしらの型に当てはめて安心したがる生き物で、 そこから外れた瞬間、 簡単にマイノリティになってしまう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ファミリー向けの間取りに納まることを想定された 無数の人生のひとつに納まり、 誰かと一緒にあの部屋灯りのひとつを 灯すことを望んだ。 でも私は、ただ一人で天井を見ていた。 私には誰もいなかった。(P230) ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 美織さんの失踪の謎と、 志川自身が向き合う「性」の問題。 正直、この二つは 別々の物語でも成立したかもしれない。 それでも、迷いながら、もがきながら、 自分の居場所を探している今の時代の人には、 他人事だとは言い切れない人も多いはず。 自分は「分かっている側」だと思っていた人ほど、 立ち止まってしまう一冊です。

    1
    投稿日: 2026.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無料お試し版を読んでから続きが気になって一気読み。 面白かったー! 「それって普通はさぁ~」 「それって普通じゃん」 「私って理解あるから」 っていう言葉に対しての強烈なカウンターパンチに感じました。 人にはそれぞれ「地獄」があるかもしれないけれど。 人それぞれに「天国」もあるはず。 そのゆるぎない「天国」があれば自分という軸を失わない。 芯があるようでいてないようでいていい加減でもいい。 これは面白い作品だった。

    0
    投稿日: 2026.01.11
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    村田沙耶香と似たテーマを扱っているが、村田作品のほうは現実世界と小説世界の境界線が分かりやすいので、あちらの世界のフィクションだよね、というある意味安心感がある。 一方でこの作品は現実世界と地続きになっているので、安心感よりも心をざわつかせるようなリアリティがあると思う。恐らく読者の共感度合いもこちらのほうが高いのではなかろうか。 マイノリティを扱った小説はいくつもあるが、性風俗(SMの女王様)の店を舞台にその電話番として雇われた主人公が、実はアセクシャル(無性愛者)で、あえて性描写を徹底して排除して物語を展開している点が、個人的には他に無いオリジナリティを感じられてとても面白かった。 主人公の心の声として現れる比喩やツッコミなどの表現も上手くて、読んでいてハッとさせられるような場面も多々あった。ちょっと説明しすぎなきらいがあり、物語の余白部分から読者が自由に想像する余地があまり無く、結果的に読後の印象が軽くなっているように感じられたのはもったいなかったけど、それでも全候補作を読んで一番楽しめたのはこの作品だった。 しかし直接的な描写が全然無いのに、こんなにもセックスセックスと連呼される作品もなかなか無いのではないか。極めつけは冒頭1行目に出てくる「スーパーセックスワールド」。何じゃそりゃって感じだけど面白いからまあいいや。 とにかく設定が素晴らしい。正直このテーマで本作を上回る設定はなかなか出てこない気がするので、もうこれで獲っちゃって欲しいんだけど果たしてどうかなあ。

    6
    投稿日: 2026.01.10
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    第174回直木賞候補作は、現時点で全作読了しました。 その中の一作、「女王様の電話番」も候補に挙がっていたため、手に取った次第です。 セクシャリティ枠……なんですかね?? うーーーむ。 以前「ポリアモリー」を題材にした小説を読んだときにも感じたのですが、セクシャリティを扱った物語は、自分の中のボーダーラインを確実に浮かび上がらせてきます。 「これはOKだけど、これはNG」――そんなふうに。 本作で扱われているテーマは「アセクシャル」です。 ちなみにアセクシャルとは、 他者に対して性的欲求や性的魅力を感じない、またはほとんど感じない性的指向、を指すようです。(By AI) 正直に言ってしまうと、主人公にはまったく共感できませんでした。 彼女は、自分はアセクシャルなのではないかとセクシャリティに悩む二十代の女性なのですが、読み進めるほどに理解が追いつかない。 それどころか、彼女の友人や職場の人間が彼女に対して抱く感情のほうが、よほど共感できてしまうのです。 読み終えるころには、蓋をして封印していたはずの、あまのじゃくな自分がダダ洩れになっていて……。 もし私の身近に主人公のようなタイプの人がいたら、きっと友人や職場の人たちと同じような会話しかできないだろうな、と考えてしまいました。 感情と身体がちぐはぐになってしまう性質。 それがどれだけ言葉で説明されても、私は最後まで理解できなかった。 これは作者の問題ではなく、完全に私自身の経験不足によるものだと思います。 個人的に、読書スピードは「気持ちが乗るかどうか」に大きく左右されます。 そのため本作は、今回の直木賞候補作の中で、読み終えるまでに最も時間がかかった一冊でした。 とはいえ、学びがなかったわけではありません。 セクシャリティは三大欲求のひとつ、性欲に直結する極めてデリケートな領域です。 なかなか自分から「私は○○です」と公表できるものではない。 たとえ親しい間柄で恋愛の話になったとしても、心の中で思うことはあっても、口に出す必要はない(ましてや興味本位で聞くなんてもってのほか)――そう感じました。 むしろ、言葉にすることで、相手を深く傷つけたり、余計に悩ませてしまうことのほうが多い気がするのです。 そもそも他人の考えていることなんて、完全には理解できない。 自分の中で理解できないものに対して、何かを発言する権利はないのではないか。 「いい意味で無視する」という選択も、時には必要なのだと思いました。 そして二十代という年齢。 まだ「自分が何者なのか」が、ふわふわしている時期でもあります。 そんな主人公が、他人との会話を通して自分自身に折り合いをつけていく過程は、見応えがありました。 世間では「自分軸」という言葉が流行っていますが、 自分・自分・自分と内側に潜りすぎても、軸は見えてこない気がします。 他人との接触や会話を重ねながら、「あーでもない、こーでもない」と感情を整理していく。 その積み重ねの中で、少しずつ「自分軸」は形になっていくのではないでしょうか。 そうやって自分のことがわかってくると、 理解できない他人の存在も、少しずつ受け入れられるようになる。 最終的には、自分の生き方に折り合いをつけられるようになるのかもしれません。 個人的に、この小説の肝だと感じたのは、この一文でした。 “優しくていいひとであるということと、自分とは異なる存在を理解できるということは、全く無関係だ。” 優しさと理解は、必ずしもセットではないんですよねぇ。

    38
    投稿日: 2026.01.10
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    第174回直木賞候補作 めちゃめちゃ面白かった ストーリーも設定もテーマも描写も表現も言葉選びも全部好み 読んでて楽しすぎた 普通って、どこにもないんだよな

    0
    投稿日: 2026.01.10
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    あらすじを知らずに読み進めていたので、ちょっと変わったお仕事で起こる不思議な出来事を追っていく物語なのかしらん、と思っていたら、ある意味で深く愛したい女性のお話だと感じました。 好きなのに当たり前の関係を築けない、受け入れられない。そのこと自体が苦しい。Wikipediaなんかで説明されている枠にも収まらない自分の心の動きは、自分にもわからなくて、もちろん他者にも伝わらない。読了後は、ほんとうに主人公がどんな形かはわからないけれど、幸せになってほしいと思いました。

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    LGBTQ当事者かつ自分はアセクシャルなのではないかと思ったことのある人間なのですごく話がよく入ってきた。この世はスーパーセックスワールドなどのインパクトのあるワードにくすっとなりつつも、マイノリティの生きづらさ、マジョリティから排除されているという空虚感が詳細に描写されていると思う。

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    直木賞候補作 星4.5 主人公は大手不動産会社の社員だったものの、好きな人から性的な振る舞いをされただけで、それが受け入れられず、会社を退職してしまった志川。 自分は、性を受け入れられない、「アセクシャル」ではないかと思い始める。 生活のため始めたのは、デリバリーヘルスで、女王様を派遣する電話番の仕事。 そこで、憧れの50歳の女王様(なぜか私の頭の中では鈴木保奈美)と知り合うのだが、女王様が失踪してしまい、禁じ手の捜索をするという物語。 アセクシャルという言葉について、主人公も周りの人たちも、Wikipediaなどで調べたりするのだが、確かな定義は分からない。そもそも、LGBTQにしたって、人それぞれなんだろうな。 ヘテロ(異性愛者)だって人それぞれなんだから。 直木賞候補作にならなかったら読まなかったかもしれないが、女王様の失踪をからめ、ページを捲る手が止まらなかった。 主人公の心のひだも、なかなかうまく書けていると思った。

    24
    投稿日: 2026.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

     世間で求められる納得感や正当化をもつ理由に翻弄される。そして、その嫌いな理由というものを自分も求めてしまう苦痛。そのギャップで自分自身を愛せないし、素直になれないもどかしさ。全ての人に通ずるものがこの本に詰まってた。こんな本だったのか、、百聞は一読にしかずですな。素晴らしかった。

    8
    投稿日: 2026.01.07
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    この世界はスーパーセックスワールドなのに性行為ができない主人公。 面白かった。 けど直木賞には弱いかも知れない。登場人物の描写がどうも薄く感じてしまった。 自分自身がLGBT当事者でそこそこ詳しいのでスッと入れたけど、知識がないヘテロの人が読んだら横文字に苦戦して没頭できなそう。どうなんだろ。 他の読者さんの感想を聞いてて違うんだよなぁと思ったのは、説明が圧倒的に足りないのかと。 アセクシャルもLGBTQの【Q】である。 登場人物の会話がアセクやノンセクはLGBTQじゃないと思わせてしまう気がした。実際にそこは複雑なのだけど。 あとSMクラブではなく、【SMの女王様のコスプレをした女性に性感マッサージをしてもらうデリバリーヘルス】なんだよね。 そんな違いどうでもいいようでわりと大事。 ストーリーに関しては志川さんに終始イライラ。 世間知らずで性行為以外には困らず生きてきたんだろうなぁと。それはとても良いことなのだけど。 両親とも仲良く、特に進学にも悩まず、多分お金にも困らず人生を送ってきている感じ。 新宿で風俗嬢なんてホストに貢ぐために若い子がやるイメージだろうけど、実は生活費を稼ぐ主婦とか学費を稼ぐ学生が多いんだよね。 その辺はうまく書かれているなとは思いました。 他の作品も読んでみたい。

    8
    投稿日: 2026.01.06
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    第174回、直木賞の候補作。 泣けるようなお話かと思いきや、世の中の恋愛正当化にアンチした小説でした。 SMクラブのコールセンター で働くことになった28歳の女性が主人公。彼女は異性との恋愛はできるけど、触れ合うことが出来ない、性的欲求がないセクシャリティです。 世の中は様々な「何々セクシャル」で溢れていて、正しいのは何か、本当は自分はどれに該当するのか。愛情は大事にしたいのに、相手に愛を与えたいのにそれが出来ないもどかしさ。周囲の理解を得られない悲しさ。 そんな中で、性をビジネスの一環として働く周囲には、少し感情がズレている女王様や、お客様の存在があります。個性的な登場人物たちと、SMクラブというあまり聞きなれない職場、主人公の危なっかしい行動とセクシャリティとどのように向き合って生きていくべきか暗澹たる日々。 恋愛はこのように進めていくべきという世間の暗黙な常識を蹴り倒すような、力強い小説でした。

    2
    投稿日: 2026.01.05
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    図らずも足を踏み入れた世界。 女の子の外見を、女の子の肉体を売っている電話番。 友達からは辞めたほうがいいと説得され、「そういう世界」と切り離される。 彼女たちはそれほどまでに異端だとされなければならないのだろうか。 アセクシャル、アロマンティック、マジョリティ、マイノリティ、浮気する側、される側。 自分たちの置かれた状況によって、ヘビーでセンシティブにも、ポップでパーティーのようにもなるセクシャルな世界。 どちらも同じ世界に発生しているのに、この違いはなんなのだろう。 マジョリティという立場だけでそれらを覗くには、私たちのいる世界は複雑すぎる。 自分のことでさえ完璧にはわからないのに、他人のことをわかった気でいるのは傲慢だ。 人によって「大丈夫」だと感じることは違う。浮気をする友人には興奮交じりで騒ぎ立て、不倫を笑う私たちは、一方で「される側」になることに深く傷付く。 自分勝手と一括りにするにはあまりにも単純なこの違いは一体どこからくるのだろうか。 大好きなだけで、恋ではない。 かばいたい気持ち、信じたい気持ちはあっても、絶対的に信じ抜くことはできない。 大好きだけど、いや、大好きだからこそ触れたくない。大好きな人に性的な欲求を向けられたくない。 これは自分がただ出会ってこなかっただけで、そこまでおかしなことなのだろうか。 LGBTQではないセクシャルを持つ者たちが、世の中から弾かれてしまったような孤独を抱えている現実を知った。 性対象や性自認がマイノリティであることに気づいた時、いやもしかしたらマジョリティであっても、何セクシャルだろうが自分以外のことについて、知識の一つみたいにして理解されたくはないだろう。 自分のことも理解が追いつかない、またはその瞬間に初めて気づいた世界のことを、「偏見ないよ」みたいな軽やかさで語ってほしくもない。 言葉にはしないまでも、こころに芽生える違和感を抱えて生きている人々は、きっとずっと多いのではないか。 自分について、他者について、そして私たちを取り巻く世界について、当たり前のようにそこにあるはずのものを探し続ける物語。

    6
    投稿日: 2026.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わかったような、わからないような。 最後に、お店がなくなったのは終わりとしては良かったと思う。 何を語りたかったのか……愛について、セクシャリティについて、あまりピンとこないけど、この辺りだろうか。 主人公が美織さんと同じ名前だったことは、美織さんに対する執着に関係はなかったのだろうか……。

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    主人公アホすぎてイラつくしとりあえず流行りのLGBT話題入れましたみたいなあっさいズレた意見が何回も出てきてまじいらつく 夜職とかLGBTQとかマイノリティへの好奇心だけあるのは伝わる、

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分は25歳男性。 この主人公と同じような境遇。 恋愛対象は異性だが、性行為をしたいと思わない。 昔から自分は男性ホルモンが平均より少なく、性的欲求が低い。 だから、好きな人ができても彼女ができても性行為をしたいと思えない。 罰ゲームという感覚だ。 でも、人に話すと今まで経験がないからそう感じるだけでただビビっているだけだという人もいる。 自分でもそうなのかなと少し思う。 子供は欲しい。生殖行為のためなら性行為をせざるを得ないとは思う。そう思えるなら別に性行為できるのではとも思う。 結局、したことない話だから物語にもならない。 最近の多様性という言葉はネガティブな意味を持っている気がする。「今は多様性の時代だから」と言っている人はその相手に対して一線を画すために言っている。 白か黒か、あるかないか、そうかそうじゃないか、それかそれ以外か、多様性というものは本来その間の曖昧な部分のことなのに自分とは違う反対のものを指す言葉で使われている。 自分も主人公同様、自分の性的指向についてネットで調べる。でも、そこにピッタリと自分に当てはまる性的指向はない。 そもそも人それぞれの感情、感覚を区分けすることなんてできるわけない。いくらでもグレー(曖昧)な部分は存在する。 人には人それぞれの地獄が存在するように。 だからこそ、相手のことを思いやって相手を理解しようとする姿勢が必要になる。

    1
    投稿日: 2026.01.01
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    直木賞候補作のようで、読書メーター読みたい本ランキング1位とあり読んでみました。 ある女王様がいなくなり、その真相が気になってページをめくる手が止まりませんでした。 アセクという言葉も初めて知りました。 自分自身のことですら、理解できない。 それでも『わからなさ』をあるがままに受け入れること。 ほんとに、その通りで自分自身のことなのに何でわからないんだろう。何がしたいんだろう。と思うことが今までにたくさんありました。いや、今でもそんなことあるかも…。 ましてや他人にもわからないし。 普通って何?普通じゃないって何?とか。 考え出したらキリないから、何となくこんなもん、きっと誰も(誰かも)似たようなこと考えてるよねと思うことにしてます。

    19
    投稿日: 2026.01.01
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    ことしもブクともさん、お世話になりました! ありがとうございます♡ こちらのお話は、 不動産業を辞めて、何も詳細知らず応募した先は、マッサージサロンの電話番。 いきなり失踪する女王さまがいたり、この仕事でいいのかな、と友人との価値観に戸惑ったり、 今まで見たことない世界でした!

    38
    投稿日: 2025.12.31
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    直木賞候補作という帯、タイトル、そして物語のインパクトの強い一文目から気になって手に取った作品です。 読みごたえがあり、作品としてもとても面白いものでした。 当たり前とは? マジョリティの意見が正当で正解? 明文化されているものだけがルール? 読みながらそんなことを考えさせられました。 「人には人の天国と地獄がある」 この言葉を私はちゃんと甘受できるようになりたいです。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    アセクという言葉じたいを知らなかった。食欲と同じように誰にでもあるものだと思っていた。食欲と同じようにないと生命が途絶えてしまうことだから。でも、性同一性障害やレズビアン、ホモセクも途絶えてしまうことは同じだから。考えが違うといっしょに生きていくのは、つらいよね。年と共に性欲はなくなる人が多いけど、それでも男女差があると、やはりどちらもつらい。

    0
    投稿日: 2025.12.30
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    ●2025年12月30日、Yahooフリマで出会った。1,540円。 「カバーをつけて一読しただけなので状態はいいと思います。直木賞候補作品です。」 女王様のデリヘル電話番。

    0
    投稿日: 2025.12.30
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    セックス出来ない主人公が働くデリバリー風俗のお店の電話番。面白い設定で本人の未来への暗い展望と一押しの女王様の行方不明の探索、ミステリーポイ所も楽しく一気読み。

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    ひとにはひとの天国があり地獄があるという当然のことを受け入れるのが意外と難しい。他者を理解することも同様である。そしてその違和感は自分自身では気づきにくいから厄介だ。星先輩はまさに象徴的な存在の一人であり、志川もまた、美織さんを探す中で一貫性を失ってゆく彼女の人物像に困惑を隠せない。そう考えると、偏見を探す機会すらない世界に身を置きたくもなる。

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    直木賞候補作のひとつです 主人公の女性はSMの女王様をデリバリーするお店クイーンズマッサージ『ファムファタル』の電話番をしている そこのひとりのキャストが失踪し、音信不通になってしまう その行方を探るなか、自分自身の「アセクシャル」とも向き合っていく といった内容 キャストの失踪、行方を探ることにページを使うものの内容は弱い感じがします 「アセクシャル」と向き合う主人公についても正直ふーん…って感じです 多様性と言われる時代ですが、LGBTQ+といろいろ細かく分けすぎているのではないかと思います それらだけでは表現しきれないので「+」が付くのでしょうが… 自分の周りにこういった人たちがいないのであまりピンとこないのが正直なところです なので、興味がない分野で★は少なめです ちなみに、 クイーンズマッサージ『ファムファタル』は、女王様からお客様へのマッサージ専門店です 90分コースの場合、前半60分は全身のリラクゼーションマッサージを行い、後半の30分で性感マッサージを行います いずれも手のみを使ったマッサージとなり、マッサージ以外のあらゆる性行為のリクエストや、お客様から女王様へ触れる行為は一切禁止とさせていただいております とのことです (こっちには興味を示してるのか!) 「敦煌」常連のみなさんわかりましたか〜!

    57
    投稿日: 2025.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったけど、おもしろくなかった。ただひとつ、この子は朝にオートミールとコーヒーを食べるんだなって(変な文章)。だからどうというわけではないけど。

    1
    投稿日: 2025.12.27
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    マイノリティとマジョリティ 「普通」という価値観 美織さんの人との関わり方 わかったような多様性への理解 志川さんの選択 一つ一つの場面で自身の感情の深いところに問いかけられている様な読み心地 今年後半に読んだ本の中でも、心にくる一冊

    2
    投稿日: 2025.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スーパーセックスワールドか。言い得て妙ですね。 いろんな人がいるので、理解が及ばないこともあるし、知らないうちに傷つけたり、傷ついたりする。 本当のことはウキペディアに書いてあるのか甚だ疑問だし、わかった気になるのは良くないことだなって思いました。 どうすれば良いのかは分かりません。ただ奥が深いと言うことは肝に命じておくことが肝要だと思いました。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    「女王様の電話番」読み終わった!最高。 最初からずっと面白かったけど、主人公がアセクシャルであるということが明らかにされた中盤以降が、特に最高だった。 主人公の言動、選択、決断、サブキャラたちの性格や立ち位置、考え方の全てがわたし好みで、読んでいてひとつもモヤモヤするところがなかった。 落ち込んで、暗い気持ちになるんだけど、それでも生きていかなきゃいけないし、生きていくことを選ぶしわたしは、っていう主人公の軸みたいなものに共感した。 小説そのものの語り口も、饒舌すぎず、軽すぎず、サブカル寄りになることなく(それが悪いというわけじゃないけど最近そういう小説はちょっと食傷気味で)、必要なことが必要なだけ書かれていて心地よかった。 感性がぴったり過ぎて、この作家さんその人に対する興味も持った(特に小説すばる新人賞を受賞した『ラメルノエリキサ』は読んでみたい)。 世の中こんなおもしろい小説がまだまだいっぱいあるんだって考えたら、それだけでこの人生ずっと生きていたいと思う。 幸せだね!

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    主人公の志川は不動産の営業をしていたが辞めた。その理由は先輩の星とつきあえなかったからだ。志川はひょっとすると性的なことに関心がないアセクシャルなのではないかと悩んでいて、今は宅地建物取引資格の勉強をしながら、60分のマッサージと30分の性的マッサージをする店の電話番を勤めている。ここではサービスをする女性のことを女王様と呼んでいた。

    12
    投稿日: 2025.12.26
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    ーこの世界はスーパーセックスワールドだ。 2025年マイベスト書き出し大賞です 愛というものを同性愛と異性愛の2つの箱に無理やり分けてぶち込んできた時代が終わって、現在は〇〇セクシャルの見出しのついた箱に細かく仕分けする時代に変わったんだな〜と感じる 自分が異性愛者だと思っていても、もしかしたら異星人と愛を交わせる最初の人類の可能性だってまだあるぞ だとしたら、それは何性愛者で何セクシャルの箱なんだろう? そもそも多様性ってそういうもんだっけな 愛する対象で箱に分けていったら、今度は愛のない人が取りこぼされてく 愛のない人用にさらに小分けの箱を作って、どんどん繰り返して、どのくらい小分けにしたら、全員が箱に入るのだろう? 全員が箱に入った時、その箱の大きさはきっと、人1人分の大きさだと思う じゃあそもそも箱なんて要らないわけで、なんというか、多様性ってそういう事なんじゃないだろうか というようなことを思った本だった

    26
    投稿日: 2025.12.25
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    《この世界はスーパーセックスワールドだ》という書き出しがまず痛快でした。人を好きでいることに物語やセックスが求められる世界のルールに違和感をおぼえている主人公の“私”は自分をアセクシュアルかもしれないと思い生きている訳ですが、この小説が切実なのは、アセクシュアルが被る周囲の無理解という外側と、性愛を向けたい相手は“いない”と答え切れない悪魔の証明のせいで、自らを無性愛者と完璧にラベリングすることが出来ず宙ぶらりんの状態でいなければならない内側の二重の孤独感や息苦しさがあるからだと思います。《大好きな人間に大好きな気持ちをアピールしておきながら、セックスをしないことは罪なのか?》。生物として行われる繁殖の範疇を飛び越えたスーパーセックスワールドに順応して生きているマジョリティでさえ、あるいはそうであるからこそ、その問いに対して決定的な断罪は下せないのではないでしょうか。分からないことは分からないままを書いて閉じる。物語的な物語を迎合しない。私はそこに渡辺さんの勇気と胆力と誠実さを感じました。

    0
    投稿日: 2025.12.24
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     よくあるコールセンターの求人に応募したことがきっかけで、クイーンズマッサージ『ファムファタル』というSMデリバリーの電話番になった志川。二十人弱の女王様が在籍しているお店には、様々な女王様がいるが、その中でも志川の一推しの女王様は、美織さんだ。ある日、そんな美織さんが無断欠勤をし、それ以降、音信不通になってしまう。オーナーはこの業界では急に何も言わずに辞めることなんてめずらしくない、とたいして気にしたふうもないが、志川はどうしても心配で、ひとりで彼女を捜そうと決める。動機は、ない。性愛的な文脈の好意も、金銭的な貸し借りも、友人としての絆も、ない。ただ、『好きだから』。これって、そんなにおかしいことだろうか――。 《この世界はスーパーセックスワールドだ。》  魅力的な入り口で、物語に手招きしてくるのが、本書です。作品を読む前、内容紹介からもっと露悪的な物語を勝手に想像していたのですが、読みはじめてみると、まったくそういう雰囲気はなく、それどころか真逆な印象を受けました。切実な問題を、丁寧に、ただ決して重くなりすぎないように、と紡がれた描写はどこまでも柔らかい。  人間関係に距離感があるように、読者と作品の関係にも距離感は存在すると思うのですが、その距離感が(すくなくとも私にとっては)とても絶妙な作品でした。最初から最後まで読み心地がよく、この作品がもし人間だったら、きっと人好きのする奴だろうな、と。探偵の人探し的にはじまった物語は、やがて自分探しにもなっていき……。〈普通〉という言葉に弾かれそうになって足を止めてしまいそうになったことがあるひとに読んで欲しい一冊です。

    1
    投稿日: 2025.12.24
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    渡辺優「女王様の電話番」集英社読了。求人サイトで見つけた「女性活躍中のコールセンター」志川はクィーンマッサージの電話番をしている。世間の共通認識の舞台に立てない悩みを抱えていた。無性愛。彼女は推しの女性様が行方不明となり個人的に探す。なぜそこまで。それは生きる為に必要なことだった。直木賞候補作

    0
    投稿日: 2025.12.23
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    川野芽生さんの『AはアセクシャルのA』を数ヶ月前に読んだ後だったから、それとリンクしてスラスラと読み進めることができた。 主人公の大胆不敵な行動に共感できないところがあり、「普通そんなことしないだろう」と感じる場面があった。だけど、その時に感じた『普通』ってなんなのだろう?と読了してから、自分に対して疑問を投げかけたくなるような本だった。

    2
    投稿日: 2025.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭のパワーワードから面白そうと読み出す。でも途中失踪した人を探すため調査したりミステリーっぽい感じと主人公の危うい行動にハラハラして合わないかな?と感じたが中盤以降は主人公の過去の恋愛トラブルが明かされて一気読みだった。 親しい人に理解されないことと理解してもらえるように説明できないことって辛いな。

    1
    投稿日: 2025.12.22
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    「この世界はスーパーセックスワールドだ。」 一行目のインパクトが半端ない。 主人公は、訳あって新卒で入社した不動産会社を辞め、SMの女王様をデリバリーする店の電話番をする志川。 一見ぶっ飛んだ内容に思えるがLGBTQ+に焦点を当てた真摯で切実な物語だった。 人間誰しも多面性があり全て曝け出して生きている人はいないだろう。 志川も自分自身のアセクシャルに戸惑いながら、それでも必死に生きている。 一人として同じ人間はいない。 例え受け入れる事が難しくても否定をしない世界であって欲しいと願う。 誰もが懸命に生きているのだから。

    7
    投稿日: 2025.12.21
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    元彼とのトラブルで不動産販売会社を辞めた志村が就職を決めたのは派遣マッサージ受付の電話番だった。 志村は優しいセラピスト美織と食事の約束をする。しかし、美織は突然失踪してしまう。 無性愛者である志村は美織の行方を追う。次第に美織の真の姿が明らかに。 来年の直木賞候補作 派遣マッサージ嬢の電話番の話、と知ったとき、セックスがらみのドロドロの物語を想像しましたが、中身は全く違いました。 むしろ無性愛者志村の存在が、スーパーセックスワールド(物語中の言葉)の中で、泥中に咲く一輪の蓮の花のような印象を受ける。 読後感爽やかな物語でした。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第174回直木賞の候補作ということで初の渡辺さん作品。 性自認に迷いながら美織さん失踪の謎に迫っていく志川さん。 控えめそうな性格なのに、時と場合によっては驚く程の行動力を見せる。 彼女が要所要所で口にする「大丈夫」という言葉。 そこに熱量はなく、淡々とした印象を受ける。 多様性を尊重しつつ、自分とは何かを探求するのは難しい。 志川さんは、社会人になって、星先輩との関わりの中で、性自認を強く意識するようになった。 アイデンティティの確立の高年齢化を象徴するようなお話だったと思う。

    0
    投稿日: 2025.12.20
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    静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓ https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=lb8PeB2J%2Bha77g7UZU6b0w%3D%3D

    0
    投稿日: 2025.12.18
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    女王様というのを会社のお局さんみたいな意味合いのやつかと思ったら風俗の女王様の方での電話番でした。 といってもテーマはそういうニッチな職業小説ではなく、自身の性属性に悩む主人公のあれこれ。 おそらくノーマルなのであろう私にとっては自らの性自認とともに感情行動がエスカレートし逸脱していく主人公にいらつく部分がありながらも、「そういう人」の心情をそうではない私にもわかるように描くという意味ではシンプルでわかりやすい心理描写で良かったです。

    1
    投稿日: 2025.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大手不動産に入社した女の子は先輩を好きになり両想いだったが、先輩の目からセックスしたいビームを感じて無理になる。家族とせっくすはできないように、先輩とも無理。でも大好き。という矛盾を感じて拒絶してしまい、その先輩を好きな同期にアセクシャルだとカミングアウトするも全否定されてボコられて会社を辞める。 そして、女王様をデリバリーしてマッサージと性サービスを行う電話番としてバイトする。50歳の女王様と仲良くするも突如失踪し、彼女のことが好きだったので探す。履歴書の住所は嘘で、常連に会ったり仲の良い同僚に会ったり最後の客に会ったり。結果、娘がいると聞いていたり、旦那がいると聞いていたり、両親が事業失敗してると聞いていたり、手切れ金を貰ってたり裏引きしてたり、同僚からも金を借りていたり。 失踪女王様の最後の客が孤独死する。家に忍び込むと女王様の香りがあったり、遺言書で女王様に宛てたものがあったりする。想い人の先輩からセックスなしでも好きと寄りを戻す電話があるも、出来るようになるまで待つとかスカートが履かなくていいとかズレてる。 遺言状の件で美織さんから連絡があり、本当の彼女の家で答え合わせ。彼女は独身で両親もいない。家を植物で飾るのが好き。訴えられそうになって失踪。 結局この世はスーパーセックスワールドで、異性と仲良くなるとそれはセックスへの道でしかなく、親しい人とセックスするのは違うと思っている主人公は異物感がある。故に、好きになる人がいても諦めるしかない。レズビアンの同僚を見て、それは女性でも一緒と考え孤独に思う。 性的マイノリティや性風俗界隈という社会人マイノリティが、マジョリティの価値観に晒されて悶々する話 最後、答え合わせ的に会話し合う。美織さんは、「人を幸せにすることが好き」なのだなと、「人を助けることが好き」な私は思った。このスーパーセックスワールドには色々な人がいる。 ーーー 先輩はふつうのひとなのだ。ふつうに働き、ふつうに食事をし、ふつうにセックスをして生きて死ぬ人間。このスーパーセックスワールドのど真ん中を生きる人間。

    1
    投稿日: 2025.12.14
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    読書紹介YouTubeチャンネル「ほんタメ」にて紹介があり、MCである推しのあかりんが帯に紹介文も掲載、作者の渡辺優先生と「小説すばる2025.9」にて対談もされているとのことで購入。 しかもしかも!直木賞にノミネートとのこと!!これは応援せねば。 風俗店のオペレーターをする女の子のお話。 とにかく文章が読みやすい。めちゃくちゃスルスル入ってくる。渡辺優先生、すごい。 この前までオジサマ作家先生がかくミステリー小説を連続で読んでいて、トリックだったりギミックだったりに衝撃と感動と興奮があったものの(堅苦しい表現と、ちょっと昔すぎる高飛車お嬢様やいけ好かないスカしたイケメンなどのキャラクター、小難しい言い回しに読むのが疲れちゃうなぁ…)となっている自分もいて。 だけどこの「女王様の電話番」はどんどん自分の中にストンとおさまっていく。 主人公がマイノリティな立場のセクシャリティーを持っているけれど、彼女の思い悩む姿や人との関わり方に感情移入がしやすい。気持ちが入ってきてくれる。理解した気になってしまう。本当は理解なんてしていなくて、人には人の気持ちがあって同一ではないと大きく作品内で言っているのに。そんな矛盾も抱えながら読んでしまう。 自分の中にある偏見だったりとか、恋愛観だったりとか、なんなら世界観人生観まで見つめ直すことができる作品だった。

    8
    投稿日: 2025.12.13
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    スーパーセックスワールドって言葉何回出てきたかな?笑 読んで良かった 救われた 知らない世界も知れた 善悪の基準って曖昧だよなぁ 無いことを証明するのって難しい 「私偏見とかないから」って言葉便利で優しげな言葉っぽいけど、実は暴力的な言葉なのかもしれない 偏見は誰の中にもきっとある 隠しきれず出る。それを自覚していたいなと思った。 美織さん好きだったなぁ 最後の会話が良かった。ただ己の欲望だけでお金を集めてただけじゃなかった。たぶん。ハッピーエンド。人には人の天国がある。それをちゃんと大切にしていきたい。 主人公の行動力すごい 色んな人にすぐ会いに行くし、すぐ電話もかけるし 亡くなった人の部屋は勝手に入るのやばめ ドキドキした笑 コンビニ人間を思い出した

    24
    投稿日: 2025.12.12
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    また、新しい◯◯セクシャルかぁと思いましたが、何も最近発生し出したものではないんだろう。声をあげる人が増えただけ。そんなことは気にしないとホントに言えるのか?踏み絵気分。

    20
    投稿日: 2025.11.28
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    ミステリじゃなかった。月蝕島から来たからこういうのも書くのか!と思った。書き出しの「この世界はスーパーセックスワールドだ。」が強すぎてインパクト重視な感じだと誤解して読み進めたけど、ステレオタイプから外れた人間の機微がうまくてジャンルが何とか気にならず面白かった。同じ人間の同じ側面でも受け手によって印象は真逆になることもあるし、受け手に情報をひとつ入れるだけで同じ人同士でも知る前とは違う感想を抱いてしまうことが丁寧に書かれていて気づきが多い。

    4
    投稿日: 2025.11.27
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    一気読みしてしまった。 知らない世界と知らない世界と少しだけ知ってる世界が絶妙に入り交じった物語。 それで良いのかと思わなくもないしなんか色々ダメなのではと思う描写もあるけれどまあでもそうなるかな? という気もする。 なんだろうな。 とりあえず面白かった。 普通に面白くて 普通に胸糞で 普通にみんな自分だけの天国と地獄を持っている 持っていて良いというお話

    3
    投稿日: 2025.11.24
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    タイトルに惹かれて借りたけど、今ひとつ心に響かず。色々な人がいるのだから、自分の考えに当てはめようとしない方がいいってことかな。

    3
    投稿日: 2025.11.17
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    この本を読んで、アセクシャルという言葉を初めて知った。 世の中には色んな人がいるとしみじみ思う。 そして、美織のお金の依存に対する自己正当化が凄く、拗らせ具合が面白かった。

    14
    投稿日: 2025.11.17
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    最初は、美織女王の失踪にそこまで執着する?って冷めた目で見てたんだけど、主人公が前職を辞めた経緯とかが明らかになるにつれ、徐々に引き込まれていった。 アセクシャルって難しいね。

    2
    投稿日: 2025.11.13
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    ブックカバーをつけて通勤途中に読みました。 SMクラブの女王様ではなかった。 性的描写は無いがLGBT&Aについてはよく触れられている。 無店舗型風俗店の一端を垣間見ながらライトなミステリー小説を楽しめました。 この世は「スーパーセックスワールド」である、というフレーズが印象に残った。

    3
    投稿日: 2025.11.10
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    出だしがすごい この世界はスーパーセックスワールドだ 内容を読みすすめていくと たしかにそうかも… 主人公のような人には本当に生きにくい世の中かもしれない 美織さんには少し痛い目にあってほしかったけど… あの人はあの人で他人を幸せにする?詐欺師なのかな 途中ミステリー風になってそれも良かった

    3
    投稿日: 2025.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非常に共感し、納得できるフレーズも多かったです。悪魔の証明も、アセクシャルが物語にならないのも、確かに。 ただ文芸にはなると思った。本当にあまり知られていないセクシャリティなので、もっと題材になる作品増えればいいのに、と思っています。 吉野ちゃんに苛立つ主人公にすっごい共感を覚えたなぁ。吉野ちゃんへのあてつけに星先輩奪ってやるって思うの、すごいリアルだと思いました。 主人公が美織さんを捜すことには理解できなかったが、ラストで腑に落ちた。 美織さん全然好きにはなれないけど、考え方がポジティブで大変羨ましい。確かにセックスで繋がらなくても特別な人間関係は作れるし、特別な関係がなくても不幸ではないのだよなあ。 ラストが非常に前向きで良い小説でした。

    3
    投稿日: 2025.11.09
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    ー この世界はスーパーセックスワールドだ。 で始まり、のっけから面食らう。 主人公の志川さんは、女王様が性的なマッサージをするというコンセプトの風俗店に電話番として勤務している。 だけど、スーパーセックスワールドのルールがわからない。 アセクシャルだから。 ー 好きだけど、触れ合うことはできない 人を好きになるけど、性愛的な感情は皆無。 だから、セックスなんてしたくないし、されたくない。 この世界はスーパーセックスワールドなのに! 志川さんは、ルールをわかろうと葛藤した末、一つの結論を得る。 読者はそれをかみしめたい。 きっと、志川さんのような人は想像以上に多いのだ。 「誰もがそれぞれの地獄を背負っている」(byウェルギリウス)ではなく、 「誰もがそれぞれの天国を持っている」(by美織)と、捉えられるような世の中にしていけるといいね。

    77
    投稿日: 2025.11.06
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    初っ端に出てくるパワーワード 「この世界はスーパーセックスワールドだ」 読み終えた後ならこのパワーワードの意味も分かる。 人と人とのつながりには性愛が必ずしもあるとは限らない。のに、性愛があることを前提に語られているパターンがいかに多いか。 「悪魔の証明」がアセクシャルを語るにおいての文脈に登場するとは! まさに、"ない"ことの証明は極めて難しい。 こんなに腑に落ちる「悪魔の証明」の使い方はないかもしれない。 今年の読書でトップランクのお気に入り作品だ。

    3
    投稿日: 2025.11.05
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    めちゃくちゃ面白かった。 アセクシャルの主人公が、性的サービスのある派遣型マッサージ店で電話番のアルバイトをする話です。 アセクシャルの主人公の目を通して、普通とはなにか…ということを問う物語でした。 主人公は突然連絡を断った女王様の美織さんを探そうとしますが、友だちでも家族でも恋人でもなく、何の利害関係もない相手を探そうとする主人公に周囲は戸惑います。 自分も最初は読みながら主人公の行動に疑問を感じていたのですが、ただ好きだから探す…という、そういう感情をなぜ自分は不思議に思うのだろうと言われると説明できず。だって、それが普通だから…としか言えないんですよね。 自分の中の「普通」が、本当に普通なのか?普通ってなんなのか…と自分の常識が揺さぶられるような読書体験でした。 友だちよりも恋人や家族の方が大事であることが「普通」という社会…でも、それは誰が決めたことなのだろうか。 マイノリティに対するマジョリティの差別や無理解があけすけに描かれており、何度も心がギュッとなりました。 作中で描かれる差別の中でハッとしたのはマジョリティが勝手にマイノリティをジャッジするところです。 例えば、異性愛者の中には嫉妬する人がいればしない人もいるし、浮気するひとがいればしない人もいる…本当に様々な性質の人がいて、異性愛者はそれに対して何の疑問も持たないのに、マイノリティに対してはWikipediaなどに掲載されている情報に完全に当てはまらないと、そのセクシャリティを疑うのです。そうしたマジョリティの傲慢さにゾッとしました。 でも、そういった差別を自分もどこかでしてしまっているかもしれないとも思います。分かったつもりで勝手に相手をジャッジしてしまっていないか、常に自分の姿勢を問い直す必要があるのだと思います。 また、アセクシャルはゲイやレズビアンなどの他のマイノリティと比べて知名度がない…それはなぜなのか?という疑問に対して主人公は「お話にならない」からだと言います。 むかしむかしあるところに、お爺さんとお婆さんがいませんでした、ではお話にならない。「ない」は物語にならないのだ。物語にならないものにはピンとこない、という理由に納得しました。 この世界はあまりに性愛を中心に回っており、それが当たり前だという前提に立った世界なのだ…ということにも改めて気付かされました。 今作は、『この世界はスーパーセックスワールドだ』という一文から始まっているのですが、性欲を持たない人間からすると、どれだけ不気味で理解不能な世界なのだろうか…。

    12
    投稿日: 2025.11.03
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    もっともっと性愛じゃなくても人と人が繋がれる世の中になればいいのに。人肌って他には変え難い安心感とか温もりがあるのは分かる。 なにかと結びつけたがるのはもう懲り懲り。 美織さんの自由奔放さが少し羨ましい。

    2
    投稿日: 2025.10.31
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    様々な性的嗜好について、あんた、分かってるの?と教えてくれる。というか、分かろうとしすぎない、嫌なら嫌と言う、嫌と言われて怒らないってことが共存のコツなのだろうか。100%分かってもらおう、分かろうとすることの図々しさ。反省。美織さんの生き方がいい。自分の価値観で生きるのって難しいけど 90 oasisライブの待ち時間に読み終えた

    2
    投稿日: 2025.10.27
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    調べてみたら最近はアセクシャルも含めたLGBTQIAなる分類があるそうで、各分類の特徴がわかりやすく説明されているが、それを読んだだけで理解したつもりになってはいけない。マジョリティのヘテロセクシャルの人にも色んな人がいるように、マイノリティの各カテゴリの中にだって、多様な指向があるのだ。しかし、それを理解して実践するのは難しい。自分ももちろんそうだが、誰だって自分の物差しで他人を測ろうとしてしまい、その結果、知らず知らずのうちに他人を傷つけてしまう恐れがある。

    2
    投稿日: 2025.10.26
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    SM女王がマッサージをしてくれるお店って何ぞや…女王様はマッサージなんぞやってくれなさそうだけどな…。しかも今どき電話番とは。新しいようで古い形態のお店な気がする。 なんかエロそうだし知らない世界でもあるし、面白そうと思って手に取ったが、良い意味で予想と違った話だった。 主人公の志川が、どうやらアセクシャルとのこと。恥ずかしながら、アセクシャルについて全く知らなかった。しかし、何だかその語について調べて、その人を知った気になるのも違う気がする。 「そういう行為ができるようになるまで待つ」という頓珍漢な考え方をする奴もいるし、自分の性向を他者に分かってもらうのって難しいな。 私も正直、別にセックスはしないんならしなくても良いと思ってるし、実はそう考えてる人も結構いるんじゃないかとも思っている。 ただ、セックスをしたい人としたくない人は、絶対に上手く行かないだろう。 志川が自分と同じ性向を持つ人と運良く出会えれば良いが、性向が一致するからと言ってその人自身を好きになれるかどうかは別だ。 ううん、なんとも難しい。

    9
    投稿日: 2025.10.24
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    アセク ないの証明。無理だった、を繰り返さないと証明できない。無理だった、に至るまで向き合い続けることは精神的にしんどいし、それに相手を付き合わせるのも酷だよね。

    4
    投稿日: 2025.10.24
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    スーパーセックスワールド‥って何それ?まずそのパワーワードに当惑する。 なぜ彼女が不動産会社を辞めて、女王様の電話番になったのかは明かされないままに物語は進む。姿を消した美織女王様を、好きだからと言う理由だけで探し始める彼女。彼女が美織を追うミステリーでもある。 彼女が探しているのは彼女自身でもある。自らをアセクシャルと自認するところから始まる、彼女の自分探しである。解答例もお手本もない孤独を、誰かに何とかしてもらうのは、確かに難しいことだ。他人事ではなくそう思う。でも結局のところ正解は誰も持っていないのかもしれない。 彼女はアセクシャルかもしれないが、人が好き。周りにいる人たちのことも、ほとんど善意でとらえている。それは彼女の生きる力となるはず。 美織さんの方が理解できないかな‥美織さんはそのままで生きてゆけると思うけれど。

    4
    投稿日: 2025.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 好きだけど、触れあうことはできない。 そんな自分は異端者なのだろうか──。 主人公の志川は、新卒で就職した不動産会社を辞め、現在、SMの女王様をデリバリーするお店の電話番をしている。友達には「そんな職業は辞めたら?」と眉をひそめられたが、女王様の中でも美織さんという最高に素敵な人に出会い、そこそこ幸せに暮らしていた。 ある日、あこがれの美織さんと初めてごはんを食べに行く約束をして舞い上がるものの、当日にドタキャン。そのまま音信不通になってしまう。彼女の常連のお客さんなどにこっそり連絡を取り行方を探るうちに、どうも自分の知っている美織さんとは違う面ばかりが見えてきて……。 過去、志川が不動産会社を辞めた理由は、あこがれの男性社員・星先輩と付き合う寸前に、先輩が自分に求めている性的なことが一切無理だと気づいたからだった。好きだったのに。付き合えないと正直に言っただけで、志川は同僚に悪女扱いをされ、そのまま会社にもいづらくなり、退社することになってしまったのだ。 私はアセクシャルなのだろうか? 「ない」ことを証明するのは、悪魔の証明だ。もしかしたら、まだ見ぬピンクのひつじに会えるかもしれないのに……。なんでも性的なことや恋愛に結びつける世の中に馴染めない主人公の戸惑いを通じて、現代社会を描く問題作。 『誰かに時間を割くということは、他の誰かに費やせたはずの時間を削るということで、会うべき人間は厳選される。』 『誰もがそれぞれの地獄を背負っている。』 【個人的な感想】 想像していた内容とは違い、失踪した女王様を探しながら自分がアセクシャルなのか自分は何者かを探す物語だった。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    デリバリー嬢の電話番で勤務するセクシャリティに悩む女性が主人公の物語。 美織嬢は突然何故姿を消したのか主人公と共に追っていくのが面白くてあっという間に読み終えました。欲しいものの為に手段を厭わない美織嬢。ある意味清々しかった。 愛ってなんだろうか。この世は愛が大事と綺麗事を言ってるけどスーパーセックスワールドじゃんと表現する主人公が面白かった。

    11
    投稿日: 2025.10.16
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    ほんとに女王様の電話番の話だった 主人公は普通が分からないちょっと変わってる普通の人、と思っていたらスーパーセックスワールドに馴染めない人だった 他の人の恋愛や感情は見えないから、周りにこういう人がいるかは分からないが、こういう考えや感じ方をする人がいるんだなぁと思いながら新鮮な気持ちで読めた

    2
    投稿日: 2025.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「普通」とは何なのか。 普通の会社で働いて、異性と結婚して子供を産み育てて老いて死ぬ。 それが普通? 普通の会社ってなに?同性が相手じゃダメなの?人と付き合わなきゃダメなの? 「普通」を考えさせられる物語。 世の中は昔と比べたら、同性が好きだろうが人間が好きじゃなかろうが多少は生きやすくなったのかもしれない。けれどまだまだ発展途上にあると思う。 自分の大好きが自分の普通なんだ、 何が大好きで合ったとしても。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    主人公にとってある「特別な人物」を探す過程で、主人公自身が徐々に自分自身を受け入れていく様子が丁寧に描かれている。 最初は、主人公を取り巻く人物たちと同じように、主人公に対して「なんで?」「ちょっと理解できない…」となるエピソードばかりだったのですが、徐々に彼女の生きにくさに触れていくなかで途方もない孤独感を突きつけられていく。 後半から主人公が周囲の人へ苛立ちや怒りを感じ始めるのですが、それってありのままの自分を受け入れつつあるから出てくる感情なのだろうなと思う。 久々に刺さる小説でした。

    2
    投稿日: 2025.10.10
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    相手のことは好きだけど、触れたくはないアセクシュアル女性が主人公。性指向が同じでないとお互い苦しいなぁ。 美織を探す過程は楽しめたが、彼女のお金に対する考え方、特に同僚から借金した理由は理解できなかった。

    54
    投稿日: 2025.09.29
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    自分は少し前に知ったアセクシャルという言葉。 自分の世界が周りの人達と違う世界だと気づいた時の取り残された感覚がよく表現できていた。 時々出てくる『私って、そういうところがある人間』という部分は、少し違和感を感じた。

    8
    投稿日: 2025.09.25
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    「この世界はスーパーセックスワールドだ。」 の一文から始まる。 いいね。 人間の三代欲求のひとつ、性欲。 恋愛と性愛は別の感情か? 性愛と性欲は別? “セックスに繋がる愛がない“ というアセクシャルな電話番の彼女が 仕事を通して自分と向き合い、確かめ、居場所を探し。どう生きていくのか。 読み進めていくたび 一緒にワタシのモヤモヤとしたものが湧いて出てくる。 ”美織さん”は悪い女王様ではない。 よく見ているのだ。 この世の中を。 そんな気がする。 『誰もがそれぞれの地獄を背負っている』 なんて言う負じゃなく 『誰もがそれぞれの“天国“を持っている』でいいと思う。 うん。 だって「てめぇに何がわかるんだよぉ」って言いたいじゃない! 読み終えて、すこし心が軽くなる。 スッキリ 自分の居場所を見つける旅はまだ続くけど… 世界中どこにだって誰の上にだって空は等しく広がっているのだからー ホントソレ。

    2
    投稿日: 2025.09.23
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    自身がアセクシャルであることに葛藤を抱きながら、デリバリー女の電話番の仕事をする志川。 志川が悩み、考え、この世界のスーパーセックスワールドを生きていく姿は、自分が何者であれど通る道だろう。 多様性が当たり前になった今でも、少数派に属する程、やはり生きづらさは増すだろう。 50歳を過ぎ、結婚せず、子供を持たず、風俗嬢を続ける美織さん。 志川は彼女に"恥ずかしくないんですか?"と問う。 美織さんからの答えは"私は大丈夫。恥ずかしくないよ"と答える。 美織さんみたいに自分のあるがまま、生きたいまま生きる姿は美しい。 また、そこにたどり着ける人はどれだけいるのだろうかと思い、そうなれる様、生きたいとも思った。

    11
    投稿日: 2025.09.20
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    誰かと対になりたい気持ちがすごくわかって共感しながら読んだ。 『恋人ならば優先されて当たり前、だから恋人が欲しい、そして家庭を一緒に作りたい』 すごくよくわかる。その思想に浸かっているから、先輩からの気持ちに応えられなかったシーンで私も一緒にとてもやるせなくなった。 だけど物語の最後で目からウロコが落ちるような気持ちになった。 「大丈夫じゃないセックスをすることなく生きてこられたんでしょう?ラッキーだったね」 という美織さんの言葉で。 あれ?とキョトンとしてしまった。 どうしてもできないことをしなくて生きてこれたのはそうかラッキーなのかと確かにそうかもしれないと思ってしまったのだ。 なんだかとても心に残る話だった。

    8
    投稿日: 2025.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。登場人物たちのように、たしかに、人は人に対して自分の狭い価値観の中で理解しようとしてしまう。理解してほしいように理解してもらえないのは辛いと思った。このスーパーセックスワールドでアセクシャルでいるのは特に辛そう。アセクシャルにも種類があるから正しく理解するのには時間がかかると思った。 ・お天気の話は素晴らしい。世界中どこにだって誰の上にだって空は等しく広がっているのだから。 ・自分と違うセクシャリティよりも、モテない言い訳を探してる人間のほうがまだ想像できるんだろうねえ。

    2
    投稿日: 2025.09.16
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    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO91255320R10C25A9BE0P00/

    0
    投稿日: 2025.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なにがどうとか上手く言葉にできないけど、よんでよかった。 美織女王様の失踪からスタートし、彼女がなぜいなくなったのかを主人公が探偵さながらに探しは始めるのでちょっとミステリ要素もあるし、登場人物がみんな人間くさくて良い。 それぞれのめんどくさいところが、あー、わかるわかる、そー感じる時あるよねと共感ができる。 主人公の心の揺れも感じ方もリアルで良いし、美織さんがヤバい奴?と思いきや、身近にいたら嫌だけど潔くてカッコいいなと思った。 あんなふうに自分に正直でプラスに考えたられたら無敵だろうなぁ。 「50で風俗嬢恥ずかしくないのか」 「私は大丈夫。恥ずかしくないよ」 「人には人の天国がある」かっこいいなぁ。 元同僚の吉野ちゃんもかなり勝手な子だけど、あーなってしまう気持ちは理解できるなぁ。 ラストともファムファタルに勤めてた子たちは、みんな良い方向に向かい、読了感もよかった。

    10
    投稿日: 2025.09.15
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    恋愛や性愛をしない人間だって存在するのに理解は得られにくい そういったもの抜きの一緒に生きていける存在ができたら良いなと思った

    1
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、恥ずかしながらアセクシャルという言葉をこの本で知りました。 考えてみれば、そういう人がいたって不思議じゃないと思いますが、考えたことがなかったから気づくこともなかった。 多様性という言葉が飛び交うようになってから、自分の知識の範囲内で意識することはあっても知識外の部分はどうしてもカバーできない… 無知って怖いな、だからこそ私は本を読んでいるんだなと改めて自分の読書する意味も思い返せた1冊です。

    2
    投稿日: 2025.09.13
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    とある理由で、新卒で入った不動産を辞めた 志川、次の職場はSMのデリバリーの電話番だった。そこで出会う様々な境遇の人々たち、その中で、店で一番人気の女王様 美織に出会い、彼女の 素敵さに触れて、そこそこ幸せに働いている。 ある日突然美織が何の理由もなく消えてしまう。 彼女はなぜ消えたのか、彼女の本性とは一体何なのか。 主人公の志川の過去も触れる場面もあり、志川の 性との向き合い方など、生きていくために必要な 普通が何なのかという葛藤も描かれている。 恋愛とセックスを結びつけることへの抵抗、拒絶が他人の価値観では結びつかない。 理解できないジレンマを疾走感に描いている。

    51
    投稿日: 2025.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでよかった。これに尽きる。 自分の普通が世界の普通と違うと気づいてしまったとき、急に世界から自分だけが取り残された気になる。きっと真ん中の人生を歩けるって、多数派に属するということなんだろう。 自分の普通が世界の普通であり、その考えが当たり前になってしまうことは、なにも間違ったことではない。違う考えを理解できないことも悪いことじゃない。ただ、自分と違う人間もいる。ただそれだけは分かってほしい。 他人に全てを理解してもらおうとすることも、他人を完璧に理解しようとすることも、傲慢なことだ。理解できない人を批判したり、どうせ理解してくれないと思い込んだり。マイノリティを理解したつもりになっていたり、そんな自分に酔っていたり。マイノリティも存在する人間であり、道徳の教科書のような対象ではない。ただ、一人の人間として存在している。そして、生きている一人ひとりは全く同じわけがない。それだけのことだと私は思う。 人には人の天国がある。最後に出てきたこの言葉にとても救われた。この言葉を一生忘れたくない。

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    会社の先輩からの性的アプローチに対して、自分も彼のことが「好きだ」という気持ちの、その意味の違いから自分はアセクシャルかも、と思い始めた主人公志川。 会社を辞め、勘違いから働くことになったSM女王様のデリバリ手配会社。 性的欲求のない志川が性風俗会社で働くということ。そこで知り合った女王美織への思いの、その意味。 失踪した美織を探し続ける志川。なぜ? 志川の目を通して得ていた美織の姿。それがいろんな人の話を通してどんどん変化していく。 志川が自分自身に対してもつ爆発しそうなわからなさ、その答えを求めて読者も共に探し続ける。 自分自身を外側から覗き込むように。わたしはわたしを知っているのか。 わたしのなかに「Q+」はないのか、と。

    6
    投稿日: 2025.09.01
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     小説すばる連載で読了。  性的マイノリティの人の目線を通じて、恋愛至上主義に対する違和感を語っている感じ。性行為を伴う恋愛ができない主人公の目を通すことで、人としての、人と人のつながりや優しさ、無神経さが浮き彫りになる。

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    性について考えさせられる作品だった。 主人公の志川はとあることがきっかけで、勤め先の不動産会社を辞める。次の就職の合間に選んだバイト先が、女王様派遣の風俗店の電話番だったというところから始まる。 風俗店ファムファタルに所属するキャストの一人美織に対して志川は好意を抱き、ある日食事に誘うことに。志川は女性、美織も女性だが、性という属性を超えて、好きという純粋な感情を抱く様になった志川。しかしある日、美織は急に姿を消してしまう。美織の足跡を追う志川は次第に美織の姿を知ることになる。 若い頃、わたしも数は少ないがごく一般的に恋愛をした。でもその中で、特別性愛を意識したことはなかった。 体の相性も性の指向性も合う合わないは重要ではあったけれど、それが全てではなかった。 というのは実は、相手との同意によるものだし、それが価値観というものなのだろう。嫌だとしても我慢できる、そういうこともあったはずだ。 そんなことを本書を読むうちに考えさせられる。 そしてそれは結婚して夫婦になったあとだとしても変わりはないし、むしろ近くにいればいるほど価値が合わないと孤独感が募る。 人によって大丈夫の値は違うけど、大丈夫って一体何がどう大丈夫なのだろうか…そんなことを考えさせられた。

    15
    投稿日: 2025.08.27