
総合評価
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powered by ブクログ映画で描かれた団地から集合住宅の歴史を語る。日本映画の巨匠からアニメ映画までジャンルは幅広い。否定的な見方もあれば、団地で生まれ育った人ならではの視点など多様な解釈。 本書はライブトークが元ネタという。同好の士が集まったマニアックなおしゃべりから広がった団地の歴史。
0投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログ大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子 何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、 面白かった。深かった。 日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。 都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、 団地ができる。 そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。 いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。 夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。 もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。 女を縛る団地。 団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。 そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、 大雑把に言えばそんな流れを、 多くの映画に団地が取り上げられていることから話を膨らませる。 家族ゲーム、ヱヴァンゲリヲン、小津作品、下町の太陽、 藤子不二雄は団地に否定的だったり、 ジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」と「耳をすませば」が 団地に対して両極端な見方をしていたり。 さらにNHKBSの「団地のふたり」まで。 団地の取り上げられ方は様々。 住まいの影響は大きいよなあ、、、 私自身は団地に住んだことはない。 物心ついたころから一軒家。近所に「公団」があったっけ。 建て直しの時だけアパート住まいだったな。あと赴任時代か。 そして最近のドラマでは 「しあわせは食べて寝て待て」がよかったな。 団地も肯定的な扱いだった。 この本はなぜかとりあげてないけど。 いずれにしても「日本」の縮図になっていた。 楽しく読めた。 序章 団地の誕生 第一部 団地はなにを映してきたか? 第一章 団地映画の誕生と高度経済成長の終焉 1961年~ 第二章 社会のダークサイドの象徴として 1978年〜 第三章 団地ルネッサンスの夜明け 1994年〜 第四章 アフター『団地ともお』の世界線で 2003年~ コラム1 団地と「地霊」の物語 大山顕 第二部 団地はなにを作ってきたか? 第五章 団地と女の60年 コラム2 「団地」もまた物語を産み出す「場」――「侵入」と「脱出」 佐藤大 コラム3 漫画「団地で育ったヤバい私」 妹尾朝子 (うめ) 第六章 なぜ世界的映画監督は団地で映画を撮るのか
1投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ映画の中で団地がどのように扱われてきたか。1961年、団地の登場は、異物としてあまり好意的に受け入れられなかったもよう。そして現在、高齢化が進み、外国人が増えてきている。1970年代〜80年代の団地をノスタルジックに描いたものを観たいんだけどなー。
0投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ映画に出てくる団地について社会背景を含めた考察。過去を現代から見直せばいろいろと考察は出てくる。後付けの考察。 それらは理屈づいている、確かに。 しかしその時代に必死に生きていた人を何か別の生物のように(実験動物のように?)見る視点がある。 そういうのが気にならない人なら面白い本なのかもしれない。 読了35分
0投稿日: 2025.09.17
