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天下の値段 享保のデリバティブ
天下の値段 享保のデリバティブ
門井慶喜/文藝春秋
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総合評価

9件)
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    厚い単行本だったが、割とすんなり読めて、楽しかった。大阪商人はすごいわ。吉宗や大岡越前もよく知ってるだけに、なかなかうまく書かれていた。もう少し短くまとめても良かったと思うんだけど、門井さん、さすがです

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    大阪堂島の米の取引、それを支配しようとする江戸側と大阪商人たちとの攻防。先物取引の醍醐味が生き生きと描かれている。

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    投稿日: 2025.11.04
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    江戸時代の先物取引。米中心の経済と発達する貨幣経済。大阪の市場を支配下に収めようとする江戸と大阪の町方の戦いを描く。 江戸時代の先物取引市場の発達には驚かされる。 筆者ならではの史実に基づくテンポ良いストーリーが心地よい。

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    楽しみながら経済の大元のお勉強に最適かも。「商人といえど諸国万人のこと考えなあかん」垓太のような胸のすく商売人、今もいるのかしら?今の実体のない株高は、「天下の値段」と言えるわけないわなあ。昔も今も「商人は抜け目なく法の網を潜り抜ける」。でも今は、そこに庶民もこぞって加わるから目も当てられないことに。

    2
    投稿日: 2025.10.08
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    『天下の値段』(門井慶喜) 働く人が出て来る話しは好きです。主人公は江戸の享保時代(8代将軍吉宗の頃)の大阪で米の仲買人として活躍しました。現在では、お米については、政府備蓄・農協調整・長期契約が中心で、デリバティブ市場は存在しません。この本では江戸時代には、米市場に先物取引が制度としてあった事が書かれています。門井慶喜さんの本は、経済情報だけでなく人がきちんと描かれていて、だから「今を生きる人にも響く」?と言われる所以なのでしょう。主人公の垓太や米将軍と呼ばれた吉宗、大岡越前が出て来て享保の大飢饉を救った話しは胸がすぐエピソードです。全く歴史や経済の知識がない私でも面白く最後まで読めたのは、登場人物の感情や心の動きを上手に描いて、しかも難しい経済を絡めてわかり安く書いてあるからでしょう。私は若い頃、大阪の商家で修行させて頂いた事も思い出しました。相当に面白い本です

    11
    投稿日: 2025.09.22
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     10代の吉宗が大阪にお偲びでみた大阪の米市場。  そこで見た光景は米の原物を売買するのではなく、紙だけでやり取りをする商人たちの取引だった。  吉宗を案内したのは、吉宗と同い年くらいの淀屋の番頭の双子のけいと垓汰。  この出会いが20年以上も後に日本の経済を動かすことになろうとは…  経済を動かすきっかけは米の値段?  米の値段を巡って江戸幕府vs大阪の商人の戦いがここに開幕する。  徳川吉宗といえば、目安箱やら享保の改革もあるし、時代は蘭学も盛んな時代。  これが、教科書に書いていることだと思います。  ここに、大岡越前守やら新井白石やらが出てきたりするわけですが、本作品は教科書に載っていない重要なことにスポットライトがあてられています。  それは  どうやって、米をお金に換えるのか  ということ。  加賀100万石やら石高こそが国の強さみたいな時代。  年貢というように米によって税は納められていた江戸時代。  一方で、小判とか銀とか貨幣が流通していた時代。  普段の生活必需品を買うためには銭がないといけないわけなのに、豊かさの象徴は米だった時代に、その米をどうやって金に換えていたのか?  考えたこと、ありますか?  と思うようなところから始まる、米の取引について書かれているわけですが、その米の取引が、大阪が「天下」の台所であるという所以がわかるようになっていて、読んでいて滅茶苦茶楽しい。  そうなのか、こういうことなのかという知らなかったことを知ったような気になれる楽しさが本作品にはあるなと思いました。  若干読んでいて読み飽きる感じがするところも個人的にはありつつも、知識欲がそそられて読後にはええこと知ったなと思った作品でした。

    4
    投稿日: 2025.09.17
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    大阪商人の活気、手腕、度胸に舌を巻く。双子の姉弟、おけいと垓太らが、吉宗や大岡、江戸豪商らを相手に、大阪弁で打ち負かすのも爽快。時代は違えど、自分ファーストで裏でコソコソ強欲な御上らには呆れ返る。

    4
    投稿日: 2025.09.13
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    大阪の米先物市場が日本全体を支配していた。将軍吉宗たち江戸が逆転しようとする。 面白かった。米の相場が現代のデリバティブと同様に理論的に構築されてることに驚く。

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    投稿日: 2025.09.11
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    【江戸も令和も、国家の命運は米価で決す!】世界初の先物取引所で繰り広げられる、享保の知られざる米騒動大坂商人vs.将軍吉宗。究極の頭脳戦の行方はいかに!?

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    投稿日: 2025.07.17