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生き延びるための昭和100年史(小学館新書)
生き延びるための昭和100年史(小学館新書)
佐藤優、片山杜秀/小学館
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総合評価

3件)
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    とても読みやすく勉強になりました。昭和100年と言う視点が面白いと思いました。もう100年になるのかと感じながら買いました。戦前から戦中戦後にかけての日本の歴史が中心です。日米同盟があるのでアメリカの歴史も入ってきます。日本の総理大臣やアメリカの大統領がたくさん登場します。会話形式なので非常に読みやすかったです。ただずっと手元に保管をしておくと言う本ではなさそうです。なぜならば、数年すれば色あせるそういった類の新書であるからです。

    4
    投稿日: 2025.10.13
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    昭和100年ということで、昭和元年=1926年から現在に至るまでの歴史を、日本・アメリカの関係性を軸に辿っていく。とはいえ当然昭和に至るまでのバックボーンもあるわけで、対話の中では時には明治維新頃にまで遡ったりもする。 歴史は好きなのだが、近現代史は全然面白みが感じられなくて学生時代~20代の間は全然頭に入ってこなかった。 それが30代になって、物事の是非が分かるようになり、自らの生きる世の成り立ちを遡る中で、近現代史の複雑に絡み合った経緯を紐解くことの重要性や面白さにようやく気付いた。 私は昭和の末期、63年生まれなので、昭和の記憶などない。人生の大半を平成に生きてきた身からすると、昭和は古い写真やドラマやドキュメンタリーの中の世界だったが、連綿と続いてきたその長い期間は間違いなく私が育った平成の土壌であった。 断片的だった私の各種知識経験、親世代、祖父母世代の話や、歴史の授業や、小説や映画や漫画などに登場するシーン、そして今の世の現状という各点が、網の目のように結びつく感覚を本書で得た。 歴史を辿ると、基本的にはイベントを挙げる形になる。 これまで聞いたことのなかった○○事件というようなイベントが多く有り、そうした細かなイベントが、歴史の全体像という大きなポスターを壁に留めるピンのような役割を担っている。 私の記憶に新しいイベント、大きなものだと東日本大震災や秋葉原通り魔事件やトランプ大統領の就任や暗殺未遂、安倍さんの暗殺など、印象的なイベントはいくつもある。こうしたイベントが散りばめられて、歴史は続いていく。 後の時代にこの小さな一つのピンがターニングポイントになるのか。そうした視点を持って社会を日々生きてくと、生活自体が歴史になり、私自身が歴史の登場人物であることを実感できる。決して歴史を左右するような影響力はないけども。 トランプ、プーチン、習近平という厄介なキーパーソンに翻弄されている昨今、どうもネガティブで悲観的になってしまうが、本書最後に片山氏が投げかけ、佐藤氏が答えたヒントからは自信を得られた。新カント派、目を向けてみようと思う。

    7
    投稿日: 2025.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p27 民政党 英米協調 極端に理念 石橋湛山 小日本主義  工業重視、農業軽視 小さな政府 若槻礼次郎、浜口雄幸 海洋国家的なネットワーク   政友会 大陸進出 田中義一、犬養毅 面積を広げていく大陸国家 p36 大川周明が憤っていたのは、イギリス人が自ら血を流さずに、アジア人同士を闘わせてきたこと p38 間違って日本が憲法改正なんかしたら、アジアの問題はアジア人で解決しろなんてことになって、日本の若者が血を流すことになるでしょう p40 陸軍内部で統制派と皇道派 統制派 資源のない国が米ソのような大国と伍していく耐えには、経済と軍事を一体化し、国力を成長させる必要がある 皇道派 北一輝の思想 天皇親政のもとで昭和維新を目指す 強国大国がひしめく国際社会の大舞台には出ていこうとせず、小さくまとまろうと考える 都市文明より農村共同体と親和性が高い p56 いま一番危ないのは、陸上自衛隊が与那国島を要塞化を進めている。 偶発事故は瞬時に起こる p57 習近平国家主席の秘書室である中央弁公庁と官邸が連絡体制をつくりつつある   p64 8月15日未明の熊谷空襲 ポスダム宣言受諾後の無差別爆撃 p76 司馬遼太郎が竜馬が行くを書いていた頃に盛んに講演などでいっていたことは、竜馬の弁舌が説得力をもっていたのは、土佐人だったから 薩摩や長州の言葉より、京都の言葉に近い p98 破防法 三無事件 逮捕された少年のうちの一人が池口恵観 鹿児島の僧侶 p201 間接統治にできたことが大きい 参謀本部第2部長で厚木進駐部隊受け入れに従事した有末精三の役割が大きい 宿舎の使えなくなった水洗便所をきれいに復旧し、ホテルからサンドイッチとジュースとビールをもってこさせた わざと戦闘機のエンジンをフェンスにぶらさげておいた 余力があることをみせつけるために 大蔵官僚の橋本龍吾から日本円をたっぷり預かっていた。軍票を使うとインフレがおき、民衆の反乱が起き、共産主義革命になりかねないと、軍兵の採用をやめさせた p213 長老派 ウッドロウ・ウィルソン、アイゼンハワー、トランプ スコットランドに起源を持つ、プロテスタントのカルバン派 逆境に非常に強く、突拍子もないことをしでかす傾向がある p218 高坂正堯 国際政治は力の体系、利益の体系、そして価値の体系がある p222 ニクソンはケネディとの選挙戦で、アメリカが分断するから宗教問題は封印しようとした。 ニクソンはカトリックのケネディに対して、宗教問題はアメリカの分断につながるとして争点から外した トランプはその封印を解いてしまった p266 最も偉いものは、最もへりくだるものだ 聖書 p268 大分県知事 平松守彦 グローバルに考え、ローカルの行動する

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    投稿日: 2025.08.07