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GOAT meets01
GOAT meets01
金原ひとみ、朝吹真理子、小田雅久仁、乗代雄介、イラン/小学館
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総合評価

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    「GOAT」の姉妹誌として7月に誕生した「GOAT meets」。 読者が作家たちと出会い、また作家自身が新たなテーマと出会う場、というコンセプトの文芸誌。 小説、エッセイ、ノンフィクション、詩、短歌、イラスト、写真、現代アートと幅広く取り扱われていて、文芸誌の本としての分厚さよりも中身の濃さに圧倒されて少しずつ読んだ。 国境、言語、性別、障害、戦争、時、世界、病…。 様々な違いや分断を越えて、行きたい場所へ行く、会いたい人に会いに行く、やりたいことを達成する。 表紙裏に書かれた、 「ともに新たな世界と出会いにいきましょう。新たな人を見にいきましょう。」 その自戒の念もこもったメッセージをテーマに創作されたたくさんの作品はどれも新鮮で衝撃的だった。 韓国の作家や作品、韓国と日本の関係性と未来についての作品も多く、韓国作家の作品が気になり始めているタイミングだったので読むことでかなり読みたい作品が増えてしまった。 GOATは読書バリアフリーにも取り組んでいて、紙の本と同時に電子書籍を同時配信し、さらに視覚障害・肢体不自由などの理由で必要としてる方へテキストデータの提供も行なっていたり、日本点字図書館の協力でテキストDAISY版の提供も行なっている。 テキストデータの提供、DAISY版への提供の難しさについては、滝口悠生さんの「テキストデータについて試行と提案」に詳しく書かれていた。印刷に関わっている身としては印刷後の国立国会図書館以外への提供については知らないことばかりだったので勉強になった。 出版社や著者への提言は、制度や仕組みをすぎに変えられない現実問題と、今読みたい必要としている読者に向けて、今すぐに取り組めることとして良いなと思った。 ポッドキャストと連動した対談「そろそろ本屋大賞についてマジメに語ろうか」は誌面で読む前にポッドキャストで聞いていたので楽しみながらしっかり読むことができた。 本屋大賞も創設されて20年を越え、創設当初の目的や、芥川賞・直木賞との関係性は気になっていたところで面白い対談だった。 今後、オーディオブック化も進めていくとのことなので、耳でも目でも楽しめる作りは、これからの読書バリアフリーへの推進へと繋がっていくのかな。その道のりを期待しながら見守っていきたい。

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    投稿日: 2025.09.30
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    はじめて文芸誌を隅から隅まで読んだ。 良い意味でハードルが低く、ここから文芸誌を手に取る人もたくさんいると思う。 小学館さん凄いことやってます!!!

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    投稿日: 2025.08.13