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皆のあらばしり(新潮文庫)
皆のあらばしり(新潮文庫)
乗代雄介/新潮社
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総合評価

8件)
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    文庫で再読。二篇追加され、物語の制作の背景が分かった。やはり高校生とオッサンとの掛け合いが知的好奇心をそそる。

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    面白かった!関西弁の男は博識だし高級時計持ちだし『本物の読書家』の関西弁おじに見えなくもなかった。乗代氏自身が自分の足や資料を通して小津久足と栃木市を丁寧に描いた作品だなあと感じた。 作品中、男が琴平神社の石段の窪みを見て自分の足を嵌める姿や、「伝わらんでも人の思いが残る法もあると知らせとるがな。その思いを後世の人間が汲んでやれば当人たちも報われるっちゅうもんやないか(略)。」と言った場面が作者の仕事ぶりを表しているようで、こういうところに感動してしまう自分がいた。 巻末の成り立ちでは、研究者(参考文献の著者)の方の『皆のあらばしり』の読み方について現実の方が小説においついてきたとあった。もちろんその読み方は研究者じゃないと知り得ないものだったので一読者である自分(読書家とはとてもいえない)が気づくわけがないのだけども。

    15
    投稿日: 2025.11.02
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    最高。一本取られた!という爽快さと、偽書をめぐる知的好奇心と。現実と物語が平行世界のように進むすごいバランス。乗代さんの書く胡散臭いおじさんがすき。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    ある偽書(それさえも作者の創作)をめぐる小説。先日観た演劇がメタメタメタメタのメタという構造をしていたこともあり、新しさは感じなかったが、小中学校の図書室に置いていたらキャラの魅力で好きになりそうではある。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    文庫本になって、表題作にプラスして 「ニセ偽書事始」 「『皆のあらばしり』 の成立について」 が加わって、より理解度が高まったかも。 昔の地誌なんて読んだことなかったけれど、図書館にあるのはかろうじて知っていた。 地誌や偽書、なるほどと知ることが多く興味深い。 解説には、私小説についても書かれていたけれど、なかなかに難しい。 古書でも、コレクターと転売ヤーがいるのは世の常。 現代のコレクションとは違って、古書、昔の地誌にはロマンを感じる。

    6
    投稿日: 2025.09.04
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    自分が知らないというだけで興味を持たず、自分のことだけ考えて死んでいくから苦しい、すぐ読んでもらわねば意味がないという軟弱な自意識等、知識や学問への敬意からか、結構過激な言葉が出てくる。一つ一つ刺さる。高校生くらいの時に、こんな大人に出会ったら、心酔するのではないか。

    0
    投稿日: 2025.08.24
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     博覧強記な関西弁の胡散臭い男と歴史研究部の賢い高校生が幻の書の存在を追う。二人の会話が卓球のラリーのように小気味良い。高校生が胡散臭い男にファウルフェローをディズニー土産として渡すのが面白い! 二人の騙し合いも楽しい!

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    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素数の木曜日という響きも良く、それを待ち侘び、その間起きたことは二人の会話でしかわからず、わくわくしながら次の素数の木曜日を読み、最後はどこから形成逆転したかに驚き…もう一度読まないといろいろついていけないと思うが、わくわく感だけは間違いない。 青年がどんな大人になりたいか、語ったことこそがわくわく感に繋がっているのだと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.24