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宝姉妹 1巻【デジタル版カバー】
宝姉妹 1巻【デジタル版カバー】
久川はる/スクウェア・エニックス
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総合評価

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    3億円当たったらどうしますか? ブクログにいらっしゃる皆様ならやっぱり書籍代にあてる、巨大な書庫のある家を建てる、海外の図書館や書店巡りの旅行に出る、あたりが有力なんじゃないかと拝察致しますが、どうでしょう。 いずれにせよ、真剣に考えると結構ワクワクしてくるテーマじゃないですか。たまにはこういうくだらないことに思いを馳せて気持ちをゆるめないと疲れちゃいますからね。暑いし。 さあ、ここに3億円が当選した小学生の姉妹がいます。姉〈高良ニイナ(こうら、じゃくてたから)〉、8歳・小3と妹〈高良マナ〉、6歳・小1。作中の情報によれば、父親は存命ながら「人生は冒険や!!」(p3)といつかの少年革命家のようなことを言って子供を置いて海外を飛び回っている、ちょっとどころか非常にやばい人。家の中にはトーテムポールやら壺やら鹿の剥製やらが飾られていて、直近で会ったのは3ヶ月くらい前、とのような言及があるのでたまには帰ってくるらしい様子。母親については全く情報なし。 生活費についての描写もないので想像だが、父親から振り込まれているのか帰ってきた時にまとまった金額をもらっているのか、とりあえずは生活出来ているが駄菓子の「デッカカツ」を姉妹で半分こしていたり電気・ガスが止まったりと相当カツカツなレベルの暮らしぶり。 わたしも若かりし頃に電気・ガス・水道のトリプルコンボをやった事が数度ありますが、その時はとりあえず「寝よう!」(p6)となるあたり、深く共感致します。 内容としては悲壮感のないコメディなので、あくまでその辺は悪しからず。ゆったりした気持ちで読みましょう。現金で人生ゲームしてるシーンとか夏祭りのくじ引きの屋台で100万円の札束を出しちゃうシーンとかはやや引くかもだけど、そこはほら、無邪気なギャグということでね。屋台からも結果として現金は戻ってきたし。 家のおとなりのレストランの娘〈宮城あかね〉小3やその姉〈宮城ましろ〉高1、最近引っ越してきたいわゆるお金持ちの家の娘〈白金瑠璃〉小3、といった友達と高良姉妹(3億円持ってる)とのゆるく元気な日常を描いた作品。 個人的にはあかねちゃんが可愛くて良い。特にトレードマークのキャップを脱いだとこ(p84とか)は典型的な美少女風。基本真面目なんだけど高良姉妹のペースに巻き込まれていくノリの良さとかいいよね。 「節約するのは使いたい時に思いっきり使うためだぞ」(p118)って、別に目新しい考えではないけどそれはやっぱりそうだな、と。それをニイナがあかねに教えるという流れも良い。プラスになる無駄遣いっていうのは間違いなくあると思う。 果たして姉妹は3億円をどういう風に使っていくのか。その先に見えてくるものとは。 このままの明るい雰囲気で続いたら良いな。 オビ袖にちょっと嬉しいワンポイントあり。 カバー下もちゃんとおまけ要素あり。 1刷 2025.8.4

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    投稿日: 2025.08.04