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鬼滅月想譚 『鬼滅の刃』無限城戦の宿命論
鬼滅月想譚 『鬼滅の刃』無限城戦の宿命論
植朗子/朝日新聞出版
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総合評価

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    劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章「猗窩座 再来」を観たあと、余韻が冷めないうちに読みはじめました。映画のグッズ売り場にこちらの本があるのを見ましたが、映画を観終わった後もっと噛み締めたい!と思い購入。鬼と柱の組み合わせについて解説されており、こういった考察を読むのが好きなのでとても楽しめました。 映画を観た直後だったこともあり、読んでいるとあの迫力ある映像やキャラクターのセリフが、まるで自分の中で再生されていくようでした。忘れかけていたセリフも、声優さんの声とともに脳内にしっかりと響いてきて、もう一度あの世界に浸れるような読書体験でした。 特に、猗窩座の過去や心情に関する部分は、より深く理解できて、映画だけでは拾いきれなかった感情の揺れや葛藤が見えてくる気がしました。 読了後には、鬼滅の刃の登場人物たちがますます好きになっていて、もう一度映画を観に行きたくなるような、そんな余韻を残してくれる一冊です。

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    投稿日: 2025.09.08
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    鬼と人間の対比が、人間の死生観、尊厳、本当の強さとは何か、など大切なことを語ってくれる。 鬼は、目に見えるものに執着してしまう。そして、必然として起こる死を否定してしまう。そして弱さを受け入れることができない。ここに人としてどう生きるべきかの大切な知恵が隠されている。 人間は、弱さがあるからこそ、強く生きようとする。弱さこそが、弱さを受け入れることこそが、本当の強さ。自分のことに執着するのではなく、周りのため世のために自分を捧げていく、これが正しい生き方だとこのアニメを見ていく中でより痛感するものである。

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    投稿日: 2025.09.04