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ひげよ、さらば 下
ひげよ、さらば 下
上野瞭、町田尚子/理論社
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総合評価

6件)
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    3巻を通して思ったのは、「これ、児童文学⁈」 騙し騙され、隠し事やはかりごとはあるし、リーダーという責の孤独さからマタタビに酔い潰れたり、とそのまま人間社会に当てはめてもいいような内容。片目の最後はこれでよかったのかと、消化不良のような思いもあるが、ひょっとすると片目は、ヨゴロウザが記憶喪失になった原因を知っていたのかもしれないと言う考えも捨てきれない。我が家にも猫がいるが、時々、こいつはなんでもわかっているんじゃないのか?と思う時がある。いつもは寝てばかりだけども。 本編とは別に、犬と猫の習性の対比も面白かった。猫は、やっぱり犬とは相当違う生き物だ。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    全3巻読了。人の人生と変わらないニャン生の大変さ、描き切っていましたね。夢中になりました。 でも終わり方はこれでよかったのかなあ。

    11
    投稿日: 2025.10.20
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    話は猫の話だけれど、人間社会にも通じるような内容。他人とは完全にはわかり合うことができないということ?児童書だが、子供が読むと感じ方は違うのか興味深い。

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    投稿日: 2025.06.10
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    589ページ 10月5日〜10月20日 ヨゴロウザは、気づいたときには池の縁にいた。そこで片目と出会い、犬たちとの縄張り争いに巻き込まれる。時には片目の相棒として、時には猫たちのリーダーとして、そして一匹の猫として自分の弱さと向き合うヨゴロウザ。犬たちとの闘いを制したあとに訪れたのものは… 読み応えがあった。絵本だと思って予約したのに、分厚い文学書が予約本の棚にあるのを見つけた時には、何かの間違いかと思った。猫の描写がかわいらしくて、それでいてケンカやケガの様子が生々しく描かれてもいた。少しずつ物語に引き込まれていった。なぜヨゴロウザが記憶をなくしていたのかがラストでわかり、エピローグでは年老いたヨゴロウザも描かれていて、老いるまで生きていてくれたのだという安堵感と嬉しい気持ちで読み終えることができた。

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    投稿日: 2024.03.25
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    こどものころ教育テレビで人形劇をやってたのをときどきみていたから、筋はほとんど覚えていないのだけど、名作のほまれ高い長編叙事詩「ひげよ、さらば」。その原作が町田尚子の絵で新装版になったので、思い切って買ってしまった。3冊並べると一枚の絵になるインパクトの強いカバー装画(3冊セットで買ったら、その一枚絵の絵葉書がついてきてうれしい)、買わずにはいられなかった。

    1
    投稿日: 2023.06.03
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    3冊にわたる長編児童文学だったけど、これはミュージカルで大人気ロングランのキャッツをしのぐ、ものすごい猫の物語ではないですか! キャッツでも昔は人気者だった老いた役者猫の話やかつては華やかだった娼婦猫の悲しく老いた生活が語られるけど、ひげよさらばも老人の悲哀が語られている。 残酷なシーンもあるけど、動物界の現実なのでふわふわしたファンタジーとは一線を画す。 夢半ばで若々しいまま命を落とす生、夢破れても老いてなお生き続ける生がある。 寝る前にラストを読めば眠れなくなること間違いなしです

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    投稿日: 2023.06.01