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総合評価

27件)
3.2
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5
14
2
1
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    読みにくい。意味わからない。例えて言うなら「おばさんが自己陶酔しながら書いたブログの文章」って感じ。臭ってくるような感じすらあり、私には合いませんでした。この人の書くもの、もう読まないと思う。

    2
    投稿日: 2025.11.24
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    北海道が舞台なので、ほんのり思い出しながら読む。ボケたら関係解消なんておもしろい。そんな関係があってもいいな。色々やってくれる人がいるなんて羨ましい。

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    帯にある3作品ではない2作品が好き。 「グレーでいいじゃない」で、最後に亡くなった相棒の母が弾く「ストレンジャー」の演奏の音が聴こえてくる気がした。 「らっきょうとクロッカス」1人で50過ぎまで目的に向かって目標を達成しながら完璧に生きてきた女性が、ささやかな出会いで穏やかで幸せな生き方を手に入れる、その語り口が、なんか、沁みた。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    ●読前#情熱 直木賞受賞作家だし、レビューに星1つは0で星5つは49%でまぁ高めだし、人間関係の機微を楽しめそうな感じだし、「情熱」というタイトルなので元気を貰えそうだし、読んでみたくなった https://amzn.to/49BIyMy ●読後#情熱 数年前に還暦を迎えた僕と世代が近い人たちが主人公の小説6篇。いやー、過去を思い返してウダウダ考えるのが嫌いだし、「すべての悩みは対人関係の悩みである」に賛同し、悩みを生みそうな人間関係を減らしている僕にとって、まったく好みでない話ばかりだった https://amzn.to/49BIyMy

    5
    投稿日: 2025.11.01
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    「情熱と分別のあわいに揺れるあなたへ」という帯書きだが、タイトル作の『情熱』よりも、他の『兎に角』に特に惹かれました。 どの作品も、還暦過ぎた主人公たちの諦念や枯れ感がいい具合に醸し出されていて、安心して読めました。 桜木さん、これからも是非この路線で頑張って欲しいです。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    短編の話が五つ。兎に角という話が一番面白かった。年を取ってから自分の新たな立ち位置を見つけることができれば、充実した人生と言えるのではないかと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    *情熱と分別のあわいに揺れるあなたへ。 40年ぶりに再会を果たした同級生のカメラマンとスタイリスト――「兎に角」 「ボケたら関係解消」が条件の70代ホストと美容師――「ひも」ほか、全6編。 直木賞受賞作『ホテルローヤル』、中央公論文芸賞受賞作『家族じまい』に連なる、生き惑う大人たちの物語* ひととし重ねた大人たちの、静かな諦観と受容が沁みます。 人生の軌道修正が必要となった時に、こんなふうにさらりとゆるやかにこなしていける大人っていいなあ…と。 淡い読後感の残る一冊。

    7
    投稿日: 2025.10.23
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     桜木紫乃の作品はいつ読んでもイイね〜  北海道を舞台にして、時代、置かれた環境に流されながら、自分で決めた人生を懐かしむ主人公たち❢❢  物悲しいくて、それでいて少し前向きになれる❢

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    還暦世代が主人公の短編集 70代ホストの哀愁、還暦のミュージシャンや、作家 その世代で体はボロボロでも、まだ夢や恋がある 私も今年50歳を迎えた まだまだ萎みたくないと思った

    0
    投稿日: 2025.10.03
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    この作者さんの作品は何点か読んでいます。大きな事件や修羅場などは一切なく、大人の静かな感情の中に潜む“情熱"を描いた作品ばかりかと思います。この作品はコロナ禍の頃に書かれたものでしょう、随所にコロナ禍について書かれています。あの騒ぎはなんだったんだろう…と、コロナ禍から2年経った今、全てが日常に戻ってみて"当たり前の暮らし"のありがたさに気づかされました。 さて、物語はどれも中高年というよりも定年、リタイア後の人達にスポットを当てて進んでいきます。 「もう、若くないから」と言いつつ、現実を受け入れ残された未来に向けて歩もうとする登場人物に自分の姿を重ねて読みました。まだ何か自分でもできることがある…そんな気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北海道在住の作家さんということで手に取った一冊。タイトルから恋愛ものかと思ったら全然違った。登場人物は還暦前後の人たち。若い頃の情熱と大人の情熱は意味や形がちがう。ただ、フィクションだからこそ、もう少し熱い展開があっても良かった。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    「生き惑う大人たちの物語」という帯に惹かれて手に取ったのだけど、思っていたよりも上の年齢の設定(50〜70代)だった。 歳を重ねていくことは当然老いていくことなんだけど、決してそれだけじゃない。色々ひっくるめてみると、そんなに悪くないよねって思わせてくれる本だった。 6つの短編のうち、気に入ったのは「ひも」。老人ホストなんてものがほんとにあるの?と思わず検索してしまった。ありました!シニアホストとかジジホスって言うらしい。どんな感じか、外からちょっと覗いてみたいような… ホストクラブの話はそんなに出てこないのに、設定が妙に気になってしまった。 

    57
    投稿日: 2025.09.23
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    「兎に角」と「グレーでいいじゃない」が好き。大波乱が起きる恋愛小説もいいけれど、ひたひたする静かな心の動きを丁寧に描く小説もいい。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    今年還暦を迎えたタメ年作家・桜木さんの短篇集。収録された6篇は初出が『すばる』と『小説新潮』に半分ずつで、還暦前後の男女が主人公となっている。やはり還暦というのは男女関係なく一つの節目になるんだろうなと実感した。 桜木さんにしてはあっさり読みやすい(1篇が短いというせいもある)短篇集で、登場人物(特に男性)もわりとまともだった(笑)。 一番好きなのはジャズミュージシャンの世界を描いた「グレーでいいじゃない」だ。これ、『家族じまい』(既読)に出てきたコンビらしいのだが、例によって記憶が……(苦)。

    2
    投稿日: 2025.09.19
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    短編集。文学的な言葉を紡ぐ表現が癖になる作家。そして人間の愛おしく駄目な部分を繊細に情緒豊かに表現できる作家。素晴らしい。

    0
    投稿日: 2025.09.02
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    人生を折り返しシニアを見据えた大人たちの惑い。十分な分別がありながらそれでも揺れる思い。生きづらさもまた人生。そんな短編集。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    気負いなしでさくっと読める短編集。 中でも面白かったのは「ひも」 朗人(あきひと)をろーじんと読ませて、元老人ホストクラブのホストで会話のセンスもあって、清潔感があって適度におしゃれ、気配りもできて節約しながら美味しい料理も作ってくれて掃除もして季節の花も飾ってくれて、こんなおじいちゃんとなら血縁関係になくても一緒に住みたいかも。 でも、どちらかがボケたら出ていくってそんなぁと思ったよ。

    0
    投稿日: 2025.08.29
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    沁みる、沁みる。 それぞれ独立した6つの短編、「兎に角」「スターダスト」「ひも」「グレーでいいじゃない」「らっきょうとクロッカス」「情熱」。一つの短編を読み終えるたびに、しばらく余韻に浸りたくなり、次の短編へとページをめくる手が止まります。 桜木作品には『ホテルローヤル』をはじめ、「血」「業(ごう)」「因縁」「宿命」といったキーワードが思い浮ぶものが多いですが、主に60代前後、熟年から老境にさしかかる男女を扱ったせいでしょうか、この作品では、そういったドロドロとした関係性は少なく。もちろん全体を通して暗調で、突き抜けるような解放感はありませんが、柔らかな感じの作品集です。 特に気に入ったのは「グレーでいいじゃない」。35歳の女性サックス奏者がかつて組んでいた、還暦のジャズピアニストが亡くなった。その葬儀中に一人「G線上のアリア」を弾いていたのは、90歳の母親。彼女はクラシック至上主義の厳格なピアノ教師で、息子がジャズに転向してからは疎遠でした。しかしある日、この母親が主人公の出演するジャズハウスに現れ、見事にジャズを共演してみせます。この90歳の母親が実に格好良い。 最後の一編「情熱」は、北九州や下関が舞台となっています。「おや、珍しい。桜木さんが北海道以外を舞台にするなんて」と思いましたが、作中で「北海道以外の土地を舞台にするのは、何か心境の変化でも?」と聞かた主人公(北海道出身の男性小説家)が、「毎年ひとつでも何かに挑戦していかないと、仕事がなくなるんです」と語っていました。今後は“脱北海道”になるのでしょうかね。 角は有っても、その先端を随分と柔らかくして行く事で、年齢を重ねてもなお前に進み続ける人々を描いた作品集。

    3
    投稿日: 2025.08.27
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    帯にある「情熱と分別のあわいに揺れるあなたへ。」 ぴったりな全6編。どれも優劣つけ難く秀悦。 今までの男女のどろどろとした部分を超えたなんだか潔いくらいの人たち。 こんな大人(人は老年というのか?)に熟れているだろうか?少しわかる境地になっている自分が心地よい。

    8
    投稿日: 2025.08.26
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    全部で六話ある、この6話が情熱と思った。60代70代でも体の動きは鈍いが(元気な人もいる)心の中の情熱はある。私は人と考え方が違うのか年寄りの情熱と思ったけど。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    50代から70代、熟年から老境にさしかかる男女の胸の内を乾いた文章で淡々と描く6つの物語。 桜木さんの文章は相変わらず好きだ。 ただ、どの話の主人公もあまりにも枯れすぎていて(これが分別?)同世代の自分としてはこんなもの?という印象も。 それでも、「家族じまい」に出てきた紀和と漆原の10年後「グレーでいいじゃない」はしみじみ良かったし、「らっきょうとクロッカス」も好き。 「ひも」で美容師がする朗人の娘の話の意味が今ひとつわからなかったのは私の読解力のなさだろうか。全体的に含みがありすぎて曖昧なまま終わる話が多くて戸惑った読後。雰囲気は嫌いじゃないんだけどね。

    2
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    6つの短編、それぞれ50代くらいの人物がメイン。それぞれの話はつながっていない。平均すると単行本30ページくらいの中で、複数の人物の考え、行動や人間関係、その後ろにある過去の出来事や悩みなどを的確に表現して、ストーリーを完結させる、当たり前だが作家とはすごい人たちだ。 紆余曲折の人生を歩みながらもどうしても捨てきることのできなかった、大人たちの情熱のくすぶりが描かれている、という書評を見かけた。ドラマチックな出来事は起こらず、控えめだが、過去と現在の自分自身と人間関係を考え直して、何かを感じながら前に進もうという姿が描かれる。 「スターダスト」で一念発起して頑張る作曲家、「ひも」で同棲する江里子を支える朗人(あきひと)、「グレーでいいじゃない」の母親、魅力的な人がたくさん登場する。ラストの「情熱」に登場する北海道出身の作家は、女性と男性の違いはあれ、作者自身が重なっている?

    7
    投稿日: 2025.08.13
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    「兎に角」 「スターダスト」 「ひも」 「グレーでいいじゃない」 「らっきょうとクロッカス」 「情熱」 6話収録の短編集。 ある程度の年齢を重ねた大人たちの物語。 若かりし日の激情は鳴りを潜め、凪のような静寂な日々を送る中で微かに残る情熱。 人生の酸いも甘いも嚙み分けて来た過去に想いを馳せ、今を生きる彼等への愛おしさが募る。 どの物語も脳内に映像が浮かんだが、”ボケたら関係解消"が条件の70代ホストと美容師の日常を描いた「ひも」はオチまで含め秀逸。 純粋に人を信じ、相手を思いやる関係性に胸を打たれた。 諦観の先に光を感じる読後。

    10
    投稿日: 2025.08.10
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    短編集。 60代から70代くらいの年齢層が主人公の短編で、全体的にゆったりとした印象。激しい情熱こそないが、しっかり我を持って生きている人たちといった感じ。 高齢者が主人公の話は嫌いではないが、本書は段々読み進める内に、若い人が主人公の話が読みたくなった。言っちゃ悪いが、若干陰気臭いからかもしれない。 一つだけ気に入ったのが、70代の元ホスト(高齢者ホスト)の男性が、女性のヒモとなって暮らしている話。私は夫に自分のパンツを洗われるのなんて絶対に無理だが、女性はさすがヒモを囲っているだけあって、どっしり構えており凄いと思った。 生き別れの娘騒動があってからの2人の距離は、より縮まり、こんなふうに暮らせたら幸せだろうと思った。高齢になってからの付き合いだと、相手の過去に何があったか等と踏み込まないものなのだろうか。しかし、ざっくばらんでもいいから「大筋」だけは教えてほしいと私は思ってしまう。

    2
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025/05/17予約1 「グレーでいいじゃない」過去の作品に出てたあの人に再開できて、嬉しくなる。白黒つけないグレーをあえて選ぶことができるのがおとな。目指しているけど、なかなかできないな… 「らっきょうとクロッカス」これも白黒つけたい、100点満点しか選べない裁判所勤務の女性が初めて挫折感を味わう。 人生そんなことばっかり、そこでどちらを見て進んでいくか、年齢とともに損得だけでは動けなくなってくる、それがよくわかる短編集。

    0
    投稿日: 2025.07.27
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    本作で「ひも」がいちばん情熱から遠い話でありながらも、糖尿病で74才のひも生活の朗人の達観した感じが心地良い。 その他の年配の男女が漠然と抱える焦りや、燃え残った情熱のやりどころに悩む姿は、読んでいてあまりすっきりしなかった。 情熱というタイトルたけど…。

    0
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p107 わたしね。物心ついてからずっと、白と黒の鍵盤しか見てこなかったの。なんでも、この組み合わせで美しく奏でられると信じてた。そんな私が、唯一息子のことだけは、グレーでいいと思うようになりました。人の一生を白と黒で分けるのは難しい。あの子がピアノを捨てなかったことが、すべてです。私は自分とあの子の生きた時間に満足してます。順番は逆になりましたけど、そう遠くないところでまた会えると思うの。みなさんどうか、あの子のことを忘れないでいてやってくださいな

    0
    投稿日: 2025.07.04