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東映の仁義なき戦い――吹けよ風、呼べよ嵐
東映の仁義なき戦い――吹けよ風、呼べよ嵐
野地秩嘉/プレジデント社
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総合評価

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    自分のように映画をそれなりに見る人間でも制作会社がどこかというのはあまり気にしないのだから、年間で数本しか映画を見ないような人にとっては制作会社などほとんど気にならないと思う。ところがを読むと日本の大手製作会社の中でもそれぞれカラーが明確にあり、最近ではすっかりアニメ映画で稼いでいると認識していた東映が、したたかに世の中を渡ってきたことがよくわかる。 映画好きにとってはとにかく色々なエピソードが載っているので最後まで楽しんで読むことができると思うし、日本の映画産業の流れを知るのにも良い入門書だと思う。実際に自分も東宝が宝塚の流れを汲んだ映画会社だということは知らなかったし、東映と東急が資本関係にあったことも知らなかった。これだけアニメでヒット作が続くのであれば東急も東映を手放さなければよかったんじゃ・・?とも思ってしまう。 ただ一点だけ本書の欠点を述べると、著者の文はあまり読みやすいとは言えず、お世辞にもうまいとは言えない。何と言うかノンフィクションのライターというよりも週刊誌で短い記事を書いたりあるいはスポーツ新聞でコラムを書いたりするようなタイプの文体なのだ。せっかく面白い素材なのだからもう少ししっかりと書き込んでくれればもっと面白くなったのにと思うとそこだけが残念だ。

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    投稿日: 2025.10.11